受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

開智未来中学校 ●11月21日(木)

教育を哲学する「サプリの樹」で、人間性と知性をともに育てる

 埼玉県有数の進学校である開智中学・高等学校の姉妹校として、2011年に開校した開智未来中学・高等学校。開智学園の理念「創造・発信・貢献」を校訓に掲げ、国際社会に貢献する心豊かな"創造型・発信型"リーダーの育成をめざしています。開智中・高の教育システムを基盤に、「人間性と知性をともに育てる」独自の教育システムを導入しています。

 この日の説明会に参加した保護者たちが初めに案内されたのは、職員室横にある「学びあいルーム」です。ここは、生徒たちが自学自習に使うオープンスペースで、教科ごとの資料や提出物も展示されています。同校の学びの技法の一つに「どんなときでもメモを取る、メモは読み返して活用することに意義がある」というものがあり、生徒たちは、学んだことを詳細に書き込む技術を習得します。文字の美しさやスケッチの出来栄えに差はあるものの、どれも簡潔にまとめられ、「メモ」レベルを超えた完成度。このほか、授業中の中学校校舎や体育館、アカデメイア(大教室)なども見学しました。

 そして説明会。まず、教頭の加藤友信先生が、学校生活と教育の取り組みについて紹介します。同校の特色は、①未来スマイル~笑顔で過ごす、②六つの授業姿勢~ねらい、メモ、反応、発表、質問、振り返る、③学びの朝~独学と学びあい、④哲学~志・体・言葉を鍛えて人間の幹を育て、知性の枝葉を生やす、の四つ。「開智で培ってきた探究学習は、本校でも里山フィールドワーク(中1)や湖沼フィールドワーク(中3)などで取り入れられ、現地での体験から問題点を考え、自分は何ができるのかを考えさせます」とのこと。さらに、現地到着から一切の会話を英語で行う、福島県のブリティッシュヒルズでの英語合宿(中2)、や、ITを教育のツールとして利用するコミュニティサイト「mirai-net」についても紹介しました。

 そして最後は、恒例となった校長の関根均先生による「親サプリ」の講演です。「本校のモットーの一つに『共育』があります。これは、生徒だけでなく、大人(保護者や教師)も共に学ぶということ。大人が学ぶ姿勢を見せないと、子どもも学ぶ気を起こすことはありません。今日はぜひ学んで帰ってください」と述べ、まずは開智未来流のメモの取り方を伝授しました。「とにかく何でも書く」「書いた後に、色塗り、書き加え、図式化して整理する」「三回読み返す」といったこつは、どれもが納得させられる内容で、保護者も感心した表情でうなずきます。その様子を見て関根先生は、「本校が求めているのは、伸びたいと思っているお子さんです。保護者の学ぶ意識が高いご家庭のお子さんは、必ず伸びます。生活のなかの学びで、お子さんの自立を促してください」とのことばで締めくくりました。


食堂や大教室のあるE棟が2013年秋に完成。中庭のベンチは生徒たちの「学びあい」のスペースになっています
http://www.kaichimirai.ed.jp 別ウィンドウが開きます。

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