受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

海城中学校 ●5月23日(月)

自分で考えて行動する、真のリーダーを育成

 1891年に海軍予備校として誕生した海城中学高等学校は、「国家・社会に有為な人材の育成」という建学の精神の下、「グローバル社会で求められる真のリーダー」の育成に取り組む“文武両道”の男子進学校として人気を集めています。午前・午後の2回に分けて開催されたこの日の学校説明会も、400名収容の講堂が2回ともにほぼ満席となる盛況ぶりでした。

 冒頭のあいさつで校長の柴田澄雄先生は、学校の沿革に触れながら「グローバリゼーションという点では、明治時代と現代は相通じるものがあります。広い世界に目を向けた挑戦的な精神力と、主体的に学ぶ姿勢を育てたいと考えています」と話します。2011年から高校募集を停止して完全中高一貫教育体制となった同校は、中学入試の帰国生枠を大幅に拡大させるとともに、グローバル化を意識した教育改革に力を入れてきました。2泊3日のイングリッシュキャンプをはじめ、アメリカの兄弟校での学習やホームステイを体験する研修旅行(中3)のほか、英国の大学へのミニ留学(高1・2)も実施。さらに、昨年度からはモンゴルの学校や韓国との交流も開始しました。「アメリカ、欧州、アジアと3局体制でのグローバル教育を展開しながら、アウトプット型の英語を習得させていきます」と柴田先生は結びました。

 学習面の取り組みについては、校長特別補佐の中田大成先生が担当。「本校が掲げる“真のリーダー”とは、新しい人間力と新しい学力をバランス良く兼ね備えた人材です」と述べました。同校が考える「新しい人間力」とは、コミュニケーション力とコラボレーション力を兼ね備えた力のこと。「とりわけ、これからの時代を生き抜くために不可欠なのは、共生・協働の力だと考えます」と、中1・2が参加するプロジェクトアドベンチャー(PA)を紹介しました。PAは仲間と共に、自然のなかでさまざまな課題に挑むという、アメリカで開発された体験型プログラムで、「1本の丸太の上に並んで、ことばを一切交わさずに生年月日順に並び直す」「仲間が持つ命綱を頼りに、高所の綱を渡りきる」など、スリリングかつユニークな挑戦を乗り越えていくことで、コミュニケーション力やコラボレーション力が養われていくそうです。ほかにも、中2・3では、演劇的手法を用いた体験学習ドラマエデュケーション(DE)にも取り組ませています。DEでは日常的な場面をみずから演じることによって、人と人との関係性や内面性などの理解を深めますが、演じる内容に常に観客の視点(外在視点)によってとらえ返すことで、表現力や創造力だけでなく、メタ認知の能力も養います。

 一方の「新しい学力」は課題設定力や解決力を指します。具体的な取り組みとして中田先生が挙げたのは、社会科で導入している探究型の総合学習です。総合学習では、中1・2の毎学期、生徒みずからがテーマを設定し、企業や役所などへの取材を行うとともに、資料を読んでレポートをまとめます。そうした訓練を経た後、中3では1・2学期の2学期間かけて各人が各々のテーマで30枚以上の卒業論文をまとめます。このほかにも、理科では実験、観察、巡検を多く取り入れて、生徒参加型の授業を展開しているとのこと。「創立100周年を機に、このような形で教育改革を進めてきた本校にとって、2020年度の大学入試改革は、かえって追い風と考えています」と中田先生は強調しました。

 2017年度の一般入試については、日程は例年同様で、第1回が2月1日、第2回が2月3日に行われるとのこと。複数回受験に対しての優遇はありませんが、第1回の出願者の8割以上の方が複数回出願しており、そのなかで、第1回は不合格で、第2回のほうで受かったという受験生が今年は50名弱いたそうです。


人工芝を敷いた1万3000㎡のグラウンドなど運動設備も充実。部活加入率は中学で9割、高校でも7割以上です
https://www.kaijo.ed.jp 別ウィンドウが開きます。

◎学校関連リンク◎

  •  鷗友学園ブログ「鷗友徒然草」〜鷗友学園の日々をご紹介〜
  • 国公立・医学部への最短距離は? 栄東へ

◎人気コンテンツ◎

  • 2017年度中学入試/サピックス小学部第27期生 受験体験記
  • 2017年度中学入試/サピックス小学部第27期生 親子で歩んだ 受験の軌跡
  • 2016 中学入試特集 *入試結果 *入試動向 *受験ドキュメント
  • 2016年度 SAPIX主催 学校説明会レポート《170校のレポートを公開中!》
  • 学校検索/2017スクールデータ公開中
  • 「2017年度入試」出題のポイントと留意点
  • 手軽に作れてからだにやさしい/まんてん塾ごはん:今月のレシピ公開中!

ご注意

コンテンツへのリンクで  のアイコンは、PDFです。表示には Adobe Reader が必要となります。
Adobe Readerのダウンロードは、こちらからどうぞ。↓
Get Adobe Reader

ページトップ このページTopへ