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受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

灘中学校 ●9月10日(土)

学年担任団の下で学ぶ6年間 生徒と教員は疑似親子関係に

 教頭の大森秀治先生を招いた灘中学校の説明会は、昨年より30分延ばして、今回は90分間の開催。その分、同校の教育環境や、生徒たちがいかに日々の学校生活を楽しんでいるかなどが、より詳しく紹介されました。

 冒頭、多くの時間を使って紹介されたのは、「担任団」が一つのチームとして中高6年間を受け持つ完全一貫教育について。生徒は各教科の教員で構成する担任団の下で学び、授業の進度や教材などはすべて学年の教員に委ねているとのこと。「絆が深まり、ある意味で親と子のようなものです」と大森先生は話します。毎年のクラス替えに伴って担任の先生こそ変わりますが、高校から40人ほどの生徒が入学した後も、担任団による1学年4クラス体制は卒業するまで継続します。

 続いて、2013年春にリニューアル工事を終えた施設面の説明に移ります。2棟の校舎が建て替えられ、1939年築の伝統ある中学校舎も耐震補強工事でリニューアル。2面あるグラウンドには人工芝を敷設する一方、校舎壁面や屋上にも緑化ボックスを設置するなど、鮮やかな緑に囲まれた快適な環境に生まれ変わりました。

 また、生徒の自主性を重んじ、校則も制服もない自由な校風で知られる同校では、文化祭や体育祭などの行事も生徒が主体となって運営するため、他校にはないユニークな展示や競技も少なくありません。そんな学校行事にまつわるさまざまなエピソードもユーモアを交えて紹介され、会場ではたびたび笑いが起きました。

6年間で成績が伸びるかどうかは、 すべて入学後の意識にかかっている

 後半はクラブ活動や修学旅行などの説明のほか、灘校生に行ったアンケートの結果などを紹介。たとえば、「勉強がわからないときにどうするか」では、「先生に聞く」といった回答を大幅に上回る64%が「友だちに聞く」と回答。「灘には個性豊かで、異なる得意分野を持つ生徒が集まっているので、困ったときにいちばん頼れるのが友だち」と大森先生は補足します。

 次に中学入試での順位と、高3での校内模試の順位をマッピングした興味深い図も紹介されました。これによると、どちらもまんべんなく散らばっており、高3の成績と入学段階での成績との間には相関関係がないことがわかります。「保護者の方から、ぎりぎりで合格しても灘でやっていけるかという質問をよく受けますが、その答えがこのデータ。6年間で成績が伸びるかどうかは、すべて入学後の意識にかかっているのです」

 ユニークな学校生活が生き生きと伝わる説明会。「生徒一人ひとりの夢の実現をめざしてわたしたちもがんばります」という最後のことばにも、伝統校にふさわしい力強さがありました。



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