受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

世田谷学園中学校

2017年5月27日(土)

「Think & Share」を教育理念に、一人ひとりの可能性を引き出す

 世田谷学園は、1592年に開かれた曹洞宗吉祥寺の学寮を起源として、禅の精神に立った人間教育を実践しています。自己を見つめ直す機会として坐禅体験なども行っており、心の教育につなげています。

 説明会の冒頭、あいさつに立った校長の山本慈訓先生は、アニメ『それいけ! アンパンマン』の主題歌の一節を紹介。「この歌詞は、一度きりの人生をどう生きるかを問い掛ける非常に深い内容です。本校の教育理念である『Think&Share』は、その答えの一つといえるでしょう」と語りました。

 この「Think&Share」とは、お釈迦様の残したことばである「天上天下唯我独尊」を英訳したもの。同校ではこのことばに、「すべての我、命にはかけがえのない価値があり、誰もが立派になれる可能性を持つ」という意味を見いだしています。そのうえで、学園のモットーとして「明日をみつめて、今をひたすらに」と「違いを認め合って、思いやりの心を」の二つを掲げ、「智慧と慈悲と勇気の人」の育成に努めています。

 また、「これからの国際社会で必要となる語学力、柔軟な思考力、主体性を育むために、教育環境のさらなる充実を進めています」と強調する山本先生が、その一例として挙げたのが、アクティブ・ラーニングやオンライン英語学習の導入です。そして、昨年までクラス対抗だった「体育競技会」を、今年から学年縦割りで競う「体育祭」にバージョンアップしたことも紹介しました。これは生徒の要望に応えたもので、「自分のアイデアが実現することの喜びや達成感が、将来に対する意欲を引き出します。これからも、そうした教育を大切にしていきます」と話しました。

 続いて教頭の北原透先生が入試について説明しました。それによると、2018年度入試ではWeb出願が導入されますが、それ以外に変更点はありません。日程はこれまでどおり、2月1日・2日・4日の計3回。出題傾向についても変わらず、「基礎が万全なら6割は取れるので、地道な学習を続けることが大切」とアドバイスを送りました。

 広報部部長の中村俊明先生からは、学校行事や学習についての説明がありました。同校は仏教系らしく礼儀を重視。たとえば生徒は登下校時に校門付近に引かれた白線で足を止め、校舎に向かって一礼します。これには「自分の足元を見つめる」という意味もあるそうです。行事については、中1の黒姫サマースクールで、マウンテンバイクやカヤックに挑戦します。また、中2では福井県の永平寺で坐禅を組むほか、毎年12月には有志による7日間の早朝坐禅「臘八摂心(ろうはつせっしん)」も行うなど、さまざまな機会を通じて、生徒に禅の心を伝えています。また、国際理解教育も充実しており、中2の希望者対象のニュージーランド研修旅行、高1全員が参加するカナダ英語研修のほか、カナダの姉妹校との交換留学(希望者)も行って、国際感覚を磨いています。

 そしてカリキュラムについては、中1・2を前期、中3・高1を中期、高2・3を後期と位置づけ、効率的な先取り学習を行っています。また、中2から特進クラスが1クラス設けられ、進級時には入れ替えを行っています。ポイントとしては、前期で学習習慣の確立をめざし、中期で主体性を伸ばしていき、後期で実戦的な得点力を養っていくとのことです。

イメージ写真
全国大会で何度も優勝している空手道部、インターハイ出場経験を持つバスケットボール部、水泳部、全国大会で金賞受賞の吹奏楽部など、部活動も活発です

http://www.setagayagakuen.ac.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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