受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

駒場東邦中学校

2017年6月2日(金)

仲間と支え合いながら、自ら学ぶ姿勢を確立

 1957年の創立以来、気概と理知を併せ持つ次代のリーダーを育成している駒場東邦中学校・高等学校は都内屈指の男子進学校です。サピックス生にも人気が高く、なかのZEROで行われたこの日の説明会にも、多くの参加者が集まりました。

 説明会では、初めにサピックス教育情報センター所長の神田正樹先生が登壇し、同校の入試を分析。「算数は図形の問題が鍵」「理科は短時間でデータを分析することが大切」「社会は記述問題が全体の半分を占め、地理、歴史、公民からバランス良く出題される」「国語は自分とは異なる境遇の人物を理解する力が求められる」といったアドバイスを送りました。今年の国語は中脇初江さんの「世界の果てのこどもたち」という作品からの出題でしたが、これについて神田先生は、「戦中・戦後を生きた子どもたちの思いを理解する力が求められました。『すべての人に幸せな子ども時代があってほしい』という作者の願いを受験生に伝えた、すばらしい問題でした」と話しました。

 続いて校長の平野勲先生が、同校の教育の根幹である頭脳の資源化「自ら考え、答えを出す習慣を身につける」について説明しました。そうした姿勢を育むために、同校では「学校行事を重要な教育の場として考えている」とのことで、たとえば4月の全校遠足では、訪問先は学年ごとに生徒が企画して決めます。上級生になると、下見まで自分たちで行っているそうです。高2の修学旅行の訪問先も生徒が決めており、決定にあたっては、自分が推す訪問先について、プレゼンテーションをさせるなどして、主体性を育んでいます。

 また、同校最大のイベントである体育祭について平野先生は「生徒たちの自主性を育み、連帯感を強める大事な行事」と語ります。生徒は入学直後、クラスに関係なく、赤・白・青・黄の4組に振り分けられ、6年間その色のチームに属して戦います。当日の準備や運営、勝利のための戦略などについて、下級生は上級生から教えを受け、伝統を引き継いでいきます。

 こうした背景もあって、OBとのネットワークは非常に強固で、さまざまな分野で活躍する卒業生たちが在校生の前で自身の体験を語る講演会も頻繁に行われています。その一例として、平野先生が紹介したのは、ミドリムシの研究・生産を行うバイオベンチャー企業、株式会社ユーグレナの代表取締役・出雲充氏と、在校生との交流の様子です。周囲から「ミドリムシの培養なんてできるわけない」と否定されながらも、仲間や出資者に支えられて、見事、培養に成功した出雲氏と生徒たちとのやり取りを紹介した平野先生は、「経験豊富な卒業生たちが在校生に語り掛け、自分の将来を考えるきっかけを与えてくれます。これからもOBとの絆を大切にしながら、生徒たちの成長を見守っていきます」と結びました。

 最後に、中学教頭の堤裕史先生が、学校生活や学習指導について説明。1年間の学校生活を記録した動画も上映され、文武両道を実践する生き生きとした在校生の姿が印象的でした。また、同じような課題に直面する生徒(peer)同士が互いに支え合うという「ピアサポート」活動の講習も続けられており、昨年度は行政委員会(生徒会)メンバーにより、話の聴き方と話し方を生徒同士で学び合う「コミュニケーション講座」が行われました。これは、「先生や親に相談しにくい問題に直面した仲間を、自分たちで助ける仕組みを作りたい」という生徒たちの強い思いから生まれたものです。堤先生は、「相談した生徒も相談を受けた生徒も守られなければならない面があり、難しい取り組みですが、とても意義深いものだと感じています。もちろん教員も保護者の方と連携を取りながら、一人ひとりを支えていくので、ご安心ください」と話しました。

イメージ写真
中学棟、高校棟、体育棟、管理棟を「口の字型」に配置。すべて廊下でつながっており、中学生と高校生が交流しやすい環境です

http://www.komabajh.toho-u.ac.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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