受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

母校再訪

(2016年07月号掲載/2016年06月公開)

吉祥女子中学・高等学校

授業やさまざまな学校行事を通じて
しなやかでたくましい「吉祥魂」が育まれます

 吉祥女子中学・高等学校は、「社会に貢献する自立した女性の育成」を建学の精神に掲げ、実験を重視した理科教育や海外研修を取り入れた英語教育などに力を入れています。そうした教育方針を反映して、近年は医学部をはじめとする理系の学部・学科を志望する生徒が半数近くいるなど、理系に強い学校としても知られています。その学校生活はどのようなものなのか、お二人の卒業生に思い出を語っていただきました。

さまざまな分野で活躍する
吉祥女子の卒業生
中西 恵美さん 総合病院産婦人科勤務 医師

―吉祥女子を卒業してからの進路、そして現在のお仕事についてお聞かせください。

中西 わたしは信州大学医学部に進学して医師となり、現在は総合病院の産婦人科で臨床医として勤務しています。外来や病棟での診察や手術などを担当していますが、なかでもお産の立ち合いは、大きな感動に出会える一方で、緊張の連続です。お母さんとお腹の中の赤ちゃん、一度に二人の命にかかわることになり、その責任は重大です。また、出産は時間を選べませんから、深夜の呼び出しもあります。精神的にも肉体的にもタフでなくてはなりません。妊婦さんの精神面をケアする細やかさも必要です。知識を蓄積するだけでは務まらない仕事ですね。

富田 わたしは京都大学総合人間学部自然科学系に進学し、その後、東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科などで、「技術をどう経営に生かすのか」というテーマで研究を行いました。そして、技術系のグローバル企業で働きたいと思い、グーグル株式会社に入社しました。現在はマーケティングを担当し、企業を相手に、その企業がネット上でどのような広告活動を展開するのがよいのか、その方法を理論的に考え、提案するという仕事をしています。アジア、ヨーロッパ、日本と対象マーケットが変わり、世界を渡り歩いてきました。

―今の仕事を選んだきっかけは何ですか。

中西さんは、吉祥祭で活躍している上級生にあこがれ、みずからも高2のときに実行委員となり、パンフレット制作などを担当 中西 医療職をめざすきっかけとなったのは、吉祥女子での理科の実験です。中2のときにブタの眼の解剖をしたのですが、そのとき、「からだのパーツが、こんなに繊細で美しいつくりになっているなんて」と感動して人体に興味を持ち、医療職にあこがれるようになりました。その後、高1のときに祖父が入院した際、病院で働くスタッフの方たちを見て、本格的に医学部をめざそうと決心しました。

 産婦人科は内科と外科、両方の要素が求められます。また、女性であることが生かせる分野でもあります。そうした点を考えて、この道を選ぶことにしました。

富田 わたしがグローバルな環境をめざすようになったきっかけは、吉祥女子での国際交流プログラムです。 中3のときは、学年全体でカナダ語学体験として、ホームステイをしながら現地校で交流活動を行いました。 富田さんのお気に入りの場所は図書室。英語を学ぶことが好きで、英語の原書をよく手に取っていましたそれまで学んできた英語を使って、ホストファミリーや現地の同学年の生徒たちと交流できたことはとても刺激になりました。国や文化が違えば、たとえ自分と同じ学年の生徒であっても、自分にとって当たり前のことを当たり前と感じているとは限りません。そんなことを肌で知ることができたのです。 「英語が使えると世界が広がる!」と、英語に対してポジティブな意識を持つようになり、その後、英語を学ぶモチベーションにもなりました。

―吉祥女子での学びが、将来の仕事選びにつながったのですね。

富田  実は仕事でも吉祥女子で学んだことが役に立っています。マーケティングの仕事では、フィールド調査の企画・実行・結果の検証を繰り返し行います。その際、吉祥女子で実験レポートをたくさん書いた経験が生きているのです。先生方のレポート評価はとても厳しく、実験がうまくいったかどうかよりも、なぜそうなったのか、その理由をしっかり考察することが求められたので、論理的思考力が鍛えられました。

勉強、部活、芸術、学校行事など
思い思いに打ち込む学校生活
富田 英里子さん  東京慈恵会医科大学 医学部医学科 1年

―中高時代、打ち込んだものはありますか。

中西 印象深いのは高2のときに吉祥祭(文化祭)実行委員を務めたことです。わたしはPR部門に所属して、パンフレットの制作を行いました。構成やページの割り振りを考え、来場者の方にわかりやすいよう工夫を凝らし、原稿を集めるために走り回ったのはよい思い出です。

富田 中学のときに、生徒会で副会長として活動したことが印象に残っています。生徒会でアンケートを実施して、学校への要望をまとめて先生と交渉したりもしました。

 高校に入ってからは受験勉強に専念しました。いちばん記憶に残っているのは英語の授業ですね。文法などの知識だけでなく、実践的に使える英語を教えてくれたので、京都大学の入試にぴったりとはまりました。学校の授業のみでぼぼ対応できたという感じです。

―学校行事、受験勉強と、それぞれ自分のやりたいことを極めた学校生活だったのですね。

富田 部活、芸術、勉強など、打ち込んでいるものは生徒によってそれぞれ違いますが、吉祥女子にはその違いを尊重し合う雰囲気があります。だから、みんな自分に自信を持って、意見を言えるようになります。こうした姿勢は、価値観の異なる人々と仕事をしていくうえで、とても大事なことです。

中西 勉強以外の活動も思い切りできるので、そうした活動を通じて、一生続く友情が育めます。また、吉祥女子では進路プログラムの一環で、働いている先輩の体験談を聞く機会もあります。「女性であることを生かし、社会で自立して働くにはどうすればよいのか」などについて、早くから考える機会がありました。

 こうしたさまざまな活動やロールモデルの存在によって、吉祥生は、校章に刻まれた「なでしこ」の花のように、しなやかでたくましい「吉祥魂」を身につけていくのだと思います。 屋上の庭園は、中央線沿いの街並みを見渡せる開放的な場所。在校生はここでお弁当を食べるなど、思い思いに過ごします

―そんな先輩方の後に続きたい、受験生たちにアドバイスをお願いします。

中西 吉祥女子は、自分の好きなこと、やりたいことに打ち込める学校です。ここで「吉祥魂」を育み、夢に向かって羽ばたきましょう。

富田 いろいろな生徒が共存していて、楽しい6年間を送ることができます。まずは吉祥祭に来てください。すてきな先輩に出会えますよ。

《学校のプロフィール》

吉祥女子中学・高等学校

所在地 〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町4-12-20
交 通 JR 「西荻窪」駅より徒歩8分、西武新宿線「上石神井」駅よりバス15分・「地蔵坂上」下車徒歩8分
電 話 0422-22-8117(代)
H P http://www.kichijo-joshi.ed.jp 別ウィンドウが開きます。

《Information》

●学校説明会
   9月10日(土) 10:30~(6年生) 14:00~(5年生以下)
10月12日(水) 10:30 ~(6年生)
10月13日(木) 10:30~(5年生以下)
11月19日(土) 10:30~(6年生) 14:00~(5年生以下)
●入試問題説明会(6年生)
12月 4日(日) 10:30 ~ 、14:00 ~
●吉祥祭(文化祭)
  9月17日(土)・18日(日) 9:00~16:00

※説明会、吉祥祭ともに予約・上履きは不要

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