受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

母校再訪

(2016年09月号掲載/2016年08月公開)

玉川学園中学部・高等部

自学自律の精神の下で広く実践
研究活動を重視する世界標準の教育

 61万平方メートルもの広大な敷地に、幼稚部から大学・大学院、研究施設までが集う玉川学園。1929(昭和4)年の創立以来、「全人教育」を理念の中心に据え、独自の教育活動を展開しています。また、「世界標準の教育」を掲げ、研究や探究を重視する多様な教育プログラムを実践。スーパーサイエンスハイスクール(SSH)、スーパーグローバルハイスクール(SGH)の両方に指定されている点も特徴の一つです。自学自律の精神の下で学び、この春、高等部を卒業した2人に学校生活について聞きました。

SSH、SGHのプログラムも
伸び伸び学べる環境も魅力
須田 陽向子さん 慶應義塾大学 法学部
法律学科 1年

―中学・高校時代で特に印象に残っていることを教えてください。

須田 中3(9年生)から参加した模擬国連の活動です。生徒が各国の代表となり、国連での会議進行と同じ方法で議論するプログラムで、会話はすべて英語。課題も多くて大変でしたが、中学のうちからこうした経験ができたのはよかったと思います。

 ラウンドスクエア実行委員会の活動も強く印象に残っています。ラウンドスクエアとは六つの教育の柱「Internationalism」「Democracy」「Environment」「Adventure」「Leadership」「Service」に基づいて活動する国際的な私立学校連盟で、全世界で約160の学校が加盟しており、国内では玉川学園が唯一のメンバー校になっています。その実行委員会では、留学生が来るたびに交流会を開いたり、さまざまなアクティビティーを実施したりしました。また、中3(9年生)のときには、ラウンドスクエアの国際会議に参加することもできました。「単語を並べるだけでもいいから、意見を述べることが大事」と先生にアドバイスされ、とにかく自分の思いを伝えようと努力しました。模擬国連とラウンドスクエアの活動は、コミュニケーション力や英会話能力の向上につながったと思います。

野本 ぼくは高校から入部した硬式野球部の活動に熱中しました。中学までは地元のクラブチームに所属。玉川学園の硬式野球部は、楽しみながら伸び伸びとプレーする雰囲気だったため、最初は温度差を感じましたが、楽しく取り組むなかで練習の質を上げていく工夫をしました。今では練習の質も上がり、良いチームになったと思います。

 一方、勉強もがんばりました。玉川学園はSSH、SGHの指定校ですし、探究学習が柱のPL(プロアクティブラーニング)コースもあります。ぼくたちは2人ともPLコースでしたが、勉強に打ち込むには最高の環境が整っています。

―SSH、SGHのプログラムには、どんな形で参加しましたか。

礼拝を行った思い出のチャペルにて。大学では体育会馬術部に所属しています 須田 模擬国連もSGHのプログラムの一つです。わたしは小さいころから英語を学んでいて、英語での会話が楽しかったことから国際交流に興味を持つようになりました。模擬国連をはじめ、SGH指定校だからこそ可能な経験がたくさんできたと思います。

野本 理科が好きで、高1(10年生)からSSHリサーチという研究活動に取り組みました。研究のテーマは自由で、ぼくはガラスに関する研究を高3(12年生)の夏まで続けました。化学の知識が増えたことはもちろん、発表の機会が多かったため、プレゼンテーション能力も鍛えられました。

―卒業した今だからこそ感じる玉川学園の魅力を教えてください。

須田 いちばんの魅力は、やはり先生と生徒の距離が近いことだと思います。相談には親身になって答えてくれますし、何でも気軽に話すことができます。もう一つは、卒業して初めて気づいたのですが、設備がすごく整っていること。図書室の蔵書数や美しさも自慢ですね。恵まれた環境で伸び伸びと学べる学校だと思います。

野本 特にユニークだと思うのは、「自由研究」という探究学習です。中学から始まり、高校では幅広い分野から60ぐらいの研究分野が設定されています。そのなかから自分の好きな研究分野を選択して自発的に研究できるので、興味を持って学ぶことができます。先生からアドバイスを頂きながら、生徒全員がそれぞれのやり方で取り組むという学習スタイルには、自学自律の精神を重んじる玉川学園らしさが表れていると思います。今、大学でのレポートの書き方に苦労することがないのも、こういった自由研究を続けてきたおかげだと感じています。

須田 わたしは高校の自由研究で、写真の研究に挑戦しました。実際に写真を撮りに行って、プロのカメラマンにフィードバックしてもらうという内容で、とても楽しく学ぶことができました。

野本 玉川学園は全人教育を掲げていますが、掃除も「美化労作」としてその一環に位置づけられています。人格を形成することを目的に、自分たちで掃除を行おうというわけです。こういった取り組みを通じて成長できるのも玉川学園の魅力だと思います。

やりたいことを見つけて
夢や目標を実現できる場所
野本 賢俊さん
首都大学東京 都市環境学部
分子応用化学コース 1年

―卒業後の進路を決めたきっかけを教えてください。

須田 慶應義塾大学を志望校にしたのは高3(12年生)の4月でした。乗馬をしているので、馬術部のある大学に行きたかったことが理由の一つです。法学部を選んだのは、裁判を迅速化したいという思いがあったため。実際に法学を勉強してみると、法律はけっして堅苦しいものではなく、ソフトで生活に密着しているものだとわかりました。法学の知識を身につけて、将来はマスコミ関係に進みたいと考えています。

野本 実験が好きだったこともあり、中3(9年生)のころから化学の分野に進みたいと考えていました。また、人の役に立ちたいという夢を持っていたため、その両方を実現できる選択肢として行き着いたのが応用化学でした。その応用化学が学べる学部・学科、さらには設備の整っている国公立大をめざし、最終的には首都大学東京への進学を決めました。将来は研究者になりたいと思っています。

将来は応用化学の分野で人の役に立てる研究をしたいと思っています ―中学・高校を通じてターニングポイントとなったことは何ですか。

須田 やはり模擬国連とラウンドスクエア実行委員会の活動です。国際的な視野が広がったほか、大学入試のときのグループディスカッションにも生かすことができました。

野本 ぼくは野球とSSHリサーチです。野球では高2(11年生)の秋に初めて大きなけがをしました。自分がつらい思いをしただけでなく、チームにも迷惑をかけましたが、そのときにチームメイトが一生懸命がんばってくれたことやサポートしてくれたことで、高3(12年生)の夏までやり遂げることができました。仲間や先生、監督にはとても感謝しています。

 SSHリサーチでは、好きだった化学がますます好きになるきっかけを得ることができました。研究者になりたいという思いも強くなりました。

―最後に、これから玉川学園を受験する人へのメッセージをお願いします。

高学年校舎のアトリウムで、担任だった阿部恭士先生と 須田 玉川学園は、やりたいことができる学校です。やりたいことが決まっている人も、まだ決まっていない人も、先生方がサポートしてくれます。自分の夢や目標をかなえられる学校なので、入学して損はないと思います。

野本 あらゆる分野においてチャンスが多い学校だと思います。さまざまな経験を自分で選択して積み重ねることができるので、ぜひこの学校に来て、チャンスをつかんでほしいと思います。

《学校のプロフィール》

玉川学園中学部・高等部

所在地 〒194-8610 東京都町田市玉川学園6-1-1
交 通 小田急線「玉川学園前」駅より徒歩約15分、東急田園都市線「青葉台」駅よりバス17分、下車後、徒歩約10分
電 話 042-739-8931
H P http://www.tamagawa.jp/academy/ 別ウィンドウが開きます。

《Information》

●学校説明会(要web予約)
  9月23日(金) 19:00 ~
10月 1日(土) 10:00 ~
10月29日(土) 10:00 ~
11月 4日(金) 19:00 ~
  1月12日(木) 10:00~
●入試問題チャレンジ会(要web予約)
11月19日(土) 10:00 〜
●入試問題説明会(要web予約)
12月10日(土) 10:00 〜
●体育祭(予約不要)
10月 8日(土) 9:30 〜 14:30
※入試相談コーナー 10:00〜14:30
●音楽祭(要web予約)
12月 8日(木) 14:00 〜 15:30(パルテノン多摩)

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