受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

母校再訪

(2016年12月号掲載/2016年11月公開)

巣鴨中学校・高等学校

努力を学び人間的に成長できた6年間
男子校ならではの楽しさも満喫

 1910(明治43)年の創立以来、努力を重んじる「硬教育」を実践してきた巣鴨中学校・高等学校。2015年度には新校舎が完成し、最新の設備を備えた快適な環境で6か年一貫の“英才早教育”を展開しています。独自の教育カリキュラムに加え、達成感を味わうことを目的にしたさまざまな学校行事にも特徴があります。巣鴨で6年間学び、東大と医学部に現役合格を果たした2人の卒業生に、中高時代の思い出を語ってもらいました。

伝統的な学校行事や
武道で心身を鍛える
野口 旬紀さん
東京大学 
文科一類 1年

―まず、巣鴨中を志望したきっかけを教えてください。

野口 自宅から近く、父が巣鴨の卒業生ということで身近に感じていたのですが、実は第一志望校ではありませんでした。第一志望校には行けませんでしたが、「ここでがんばっていこう」と気持ちを切り替えて入学しました。

犬竹 大学は医学部に進みたいという目標があり、医学部進学率が高い学校の一つとして巣鴨を考えました。

―6年間を振り返って、特に印象に残っていることは何ですか。

犬竹 他校にはない独特な学校行事です。いちばん印象的だったのは、奥多摩湖から大菩薩峠を越え、甲州市塩山まで歩く「大菩薩峠越え強歩大会」です。中1から高3まで全員参加で、中1なら20キロ、高3なら35キロを深夜から朝にかけて歩きます。雨が降った年には、ずぶ濡れになって歩いたこともありました。今となってはいい経験だったと思えますが、中1で初めて参加したときはとにかく大変だったことを覚えています。

野口 夏には日本泳法を学ぶ「巣園流水泳学校」があり、遠泳にも挑戦します。小学生のときに水泳をやっていて自信はあったのですが、それでも2キロ泳ぐのは大変でした。OBの方が大勢手伝いに来て応援してくれたことが印象に残っています。

犬竹 部活も楽しかったです。ぼくは生物班だったのですが、毎年の文化祭ではお客さんの前で解剖を披露。子どもたちが興味津々で見てくれます。部員は30人ほどで週に2回活動していました。新校舎になった最後の1年は新しくなった生物室で活動できたのもよかったです。

野口 ぼくはJRC(ジュニアレッドクロス)同好会という保健の同好会に入っていました。JRCのメンバーは大菩薩峠越え強歩大会には役員として参加し、けが人の看護などをします。それ以外にも、体育祭での救護や赤十字の定例会への参加、街頭募金活動、献血所でのボランティアなど、さまざまな活動をしました。

犬竹 生物班にはOBもよく来てくれました。医学部に進学した先輩もいて、あこがれていたので、自分もそんなかっこいい先輩になりたいと思っています。

野口 JRCの先輩で東大に不合格だった人がいたので、「ぼくが代わりにがんばろう」と考え、受験勉強に取り組みました。

JRC同好会の活動拠点となった保健室には思い出がたくさんあります 犬竹 巣鴨は体育も独特です。中1から高3まで週に1回武道の時間があり、中学は剣道が必修で、高校では柔道か剣道が選択必修です。ぼくは柔道を選択したのですが、段を取るところまできちんと指導してくれました。高校から始めたほとんどの人が初段を取っています。

野口 ぼくも高校で柔道をしました。毎年1月、センター試験が始まる週に寒稽古があるのですが、高3のときも参加して気合を入れました。

厳しくも温かい先生方
面倒見の良さで難関大へ
犬竹 平さん
東京医科歯科大学 
医学部 医学科 1年

―卒業して気づいた母校の特徴を教えてください。

犬竹 「制服をきちんと着る」とか、「必要のないものは持って来ない」とか、いろいろ細かく指導されるのですが、今はそうしていただいてよかったと思っています。ぼくは入学したばかりのころはいたずらばかりしていましたが、先生方はいつも真剣に指導してくださいました。きちんとけじめをつけることの大切さが身についたように感じています。厳しい学校といわれますが、真面目にしていればそうでもないですし、基本は自由です。

野口 ある意味、厳しいのかもしれませんが、学年が上がるごとに先生方の対応もわかってきます。先生と生徒のつながりも非常に強いものがあります。大学では大教室での授業が多く、先生との交流もあまりないので、今はちょっと寂しく感じています。男子校というのも、ぼくには向いていました。

犬竹 夜中に峠を越えたり、海へ行ってふんどし一つで泳いだりする学校は、それほど多くないと思います。男子校ならではの盛り上がりもあり、本当に楽しいことがいっぱいの6年間でした。

巣園祭(文化祭)では、イカやホタテなどの解剖実験を披露しました

―お二人とも、現役で難関大学に合格しました。学習面でのサポートはどうでしたか。

野口 とても面倒見が良いと思います。小テストで点が取れないと放課後に居残りをさせられたりするので、厳しいと映る面もあるかもしれませんが、地道に努力しないと力はつきません。ぼくにはとてもありがたかったです。

犬竹 大学入試を控えた高3時には講習を開いてくれます。ぼくは数学を受講しましたが、先生にマンツーマンで指導を受けることができました。模擬面接もしていただき、とても役に立ちました。

野口 ぼくもセンター試験が終わった後の1か月は、毎日学校に来て3人の先生に古文、世界史、日本史を指導してもらいました。東大の過去問をやって、ていねいに添削してもらえたので大いに助かりました。

―中高時代の経験が今に生きているということはありますか。

野口 ぼくは中高での経験というよりは、中学受験の失敗が大きかったと思います。それが原動力になって、中1・2のときに学習の基盤ができました。何か劇的な出来事があったわけではありませんが、巣鴨での日々の生活から今の自分ができ上がったと思います。

犬竹 医学部をめざす仲間が大勢いたのは刺激になりました。1学年約250名のうち、医学部志望が70名ぐらいいたので、「みんなでがんばっていこう」という雰囲気がありました。巣鴨では、模試の成績は1位から最下位まで分かってしまうので、嫌でも刺激になりますし、競い合えます(笑)。

野口 勉強に関しては中1からこつこつやるのが確実です。宿題はたくさん出ますが、それをしっかりやるだけで力がつくようになっています。毎日当たり前のことをやっていれば、難関大学へ合格できると思います。

犬竹 だまされたと思って、先生のおっしゃるとおりにやるのがいちばんいいと思います(笑)。なかには、学校の勉強を軽視する人もいましたが、学校はしっかり考えてカリキュラムを作ってくれているのですから。 取材当日はちょうど巣園祭(体育祭)の真っ最中。体育祭はリニューアルされた全面人工芝のグラウンドで行われます

―最後に、巣鴨をめざす受験生にメッセージをお願いします。

犬竹 最後まであきらめずに勉強し続けた人が合格すると思うので、後で反省の余地があるような勉強はしないようにがんばってください。

野口 「楽しむときは楽しんで、やるときはやる」。めりはりをつけることが大事です。

《学校のプロフィール》

巣鴨中学校・ 高等学校

所在地 〒170-0012 東京都豊島区上池袋1-21-1
交 通 JR「大塚」駅より徒歩10分、JRほか「池袋」駅より徒歩15分、東武東上線「北池袋」駅より徒歩10分ほか
電 話 03-3918-5311
H P http://sugamo.ed.jp 別ウィンドウが開きます。

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