受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

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(2016年09月号掲載/2016年08月公開)

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中央大学附属中学校・高等学校

所在地:〒184-8575 東京都小金井市貫井北町3-22-1
JR中央線「武蔵小金井」駅より徒歩18分、または京王バスで「中大附属高校」下車。西武新宿線「小平」駅より銀河鉄道(バス)小平国分寺線で「中央大学附属中学・高等学校」下車
TEL:042-381-7651(中学)
http://chu-fu.ed.jp


校長 小杉 末吉先生

附属校のメリットを生かした教育で
未来を切り開く力を鍛え上げる

 中央大学への内部推薦枠が用意され、実際に卒業生の大半が推薦で中央大学に進学している中央大学附属中学校・高等学校。大学附属校のメリットを最大限に生かし、詰め込み型の受験勉強とは一線を画した独自の教育活動を展開しています。受験にとらわれない6年間でどのような学びを深めていくのか、同校校長で中央大学法学部教授でもある小杉末吉先生にお話を聞きました。聞き手は森上教育研究所所長の森上展安先生です。

大学附属校だからできる 受験にとらわれない学び
「プロジェクト・イン・イングリッシュ」では、ネイティブ教員の指導の下、英語による自己表現力を磨きます 高大連携の一つ、模擬裁判の体験授業は、ロースクールのある中央大学市ヶ谷キャンパスの模擬法廷教室で実施

森上 附属中学校が2010年に開校して以来、100年以上の歴史を持つ高校とともに男女共学の中高一貫教育に取り組まれています。附属校ならではのメリットを大いに生かした教育が特徴ですね。

小杉 大学受験のための勉強をする必要がないので、時間をかけて深く学ぶことを大切にしています。もちろん、その前提は基礎学力の定着です。受験を意識して特定の教科に比重を置くのではなく、中高6年間を通じて各教科の授業をバランス良く行っています。

森上 受験にとらわれない充実した教育が受けられる環境だと思います。

小杉 2023年度を目標に高校の校舎の建て替えを計画していますが、実は今、それと並行して高校のカリキュラムの見直しを進めています。グローバル化を見据えながら、文部科学省にスーパーグローバルハイスクール(SGH)やスーパーサイエンスハイスクール(SSH)が指定されるようなカリキュラムを構築しようと考えています。

森上 すでに特色あるプログラムをたくさん導入されているとお聞きしました。

小杉 プロジェクト教育と題した特別授業を実施しています。たとえば英語なら「プロジェクト・イン・イングリッシュ」として、ネイティブ教員の下で調べ学習をして英語で発表する授業をしています。また、アクティブ・ラーニングやICT教育の導入も始めました。単に知識を得るだけの学問ではない、今の社会が本当に求めている教育を行っていきたいと思います。

中央大学に多数の内部進学枠 大学と連携したプログラムも
理科はホームルームでの授業に加えて、ロボット製作などを行う「プロジェクト・イン・サイエンス」という体験型授業も

森上 卒業生の大半が中央大学に進学しています。どのような仕組みになっていますか。

小杉 中央大学への内部推薦枠が卒業生総数の約96%あり、例年卒業生の85〜90%が推薦で進学しています。高校での成績が良い生徒から順に希望の学部・学科を選択できるシステムです。今春、最も人数が多かったのは法学部で、114名でした。

森上 他大学を受験する場合はどんな対応をされているのですか。

小杉 中央大学でカバーできない学問分野もあるので、国公立大学を含め、他大学へ行きたいという生徒も出てきます。そうした場合、中央大学へ内部推薦によって進学する権利を保持したまま、他大学を受験することが可能です。実際に毎年10〜15%の生徒が中央大学以外の難関大学に進学しています。

森上 内部推薦枠が十分に用意されているのはもちろん、権利を保持しながら他大学を受験できるという制度はありがたいですね。

小杉 進学校のような受験指導こそ行いませんが、生徒が希望する進路はできるだけ支援したいと考えています。

森上 中央大学と連携した授業や取り組みはあるのですか。

小杉 その時々で講座などを設けています。たとえば高3の3学期には、中央大学に進学が決まった生徒を対象に、大学教員を招いて大学仕様の講義を何回かに分けて実施します。中学生はロースクールや理工学部の施設を使って授業を行うこともあります。大学附属校としてのメリットを生かした一貫教育は、今後もさらに進めたいと考えています。

「自主・自治・自律」を理念に 一人ひとりに向き合う全人教育

森上 大学受験だけを目標としてはいないので、充実した6年間が過ごせそうですね。

小杉 本校の基本理念は「自主・自治・自律」。自分の責任において、自分の立てた規範に従って行動する生徒を育てることが教育目標です。一人ひとりにじっくり向き合い、知識の詰め込みに偏重しない全人教育をめざしています。

森上 中学は少人数教育で教室もコンパクト。先生と生徒がとても近い距離で授業を行っていることに驚きました。

小杉 教員と生徒の距離は物理的にも精神的にも非常に近いですね。生徒は職員室に気軽に出入りしており、教員が親身に対応するためか、卒業後も交流が長く続きます。これも本校の良い点だと思います。

森上 学校行事も生徒主体で行われているとお聞きしました。

小杉 体育祭や文化祭といった行事はすべて生徒が自分たちでつくりあげています。生徒会活動も活発です。まさに自主・自治の実践です。

ランチルームで自分の好きなメニューを注文したり、仲の良い友だちとお弁当を持ち寄ったり。楽しい昼食のひと時です

森上 クラブ活動はいかがですか。

小杉 非常に盛んです。昨年は陸上、水泳で全国大会へ出場した生徒がいましたし、珍しいところでは高校のライフル射撃部が全国的に活躍しています。

森上 勉強はもちろん、行事やクラブ活動にも全力で取り組める環境が整っているのですね。

小杉 勉強にも行事にもクラブ活動にも一生懸命取り組むことで、生徒にはみずから未来を切り開く力を養ってほしいと考えています。これからも本校では、大学附属校だからこそできる教育を実践し、本物の学びを提供していきたいと思います。

森上 大学附属校には進学校とは異なる魅力があることを、あらためて実感しました。本日はありがとうございました。

森上先生のワンポイントチェック

 武蔵野にあるキャンパスは広々として明るく、学校施設も充実しています。校舎やグラウンド、体育館といった主要施設は中学と高校それぞれに備えられており、伸び伸びと学べる環境が整っています。また、約17万冊の蔵書を誇る図書館もすばらしいものでした。大学レベルの規模を誇るこうした図書館を、中高6年間を通して利用できることは大きなプラスになるでしょう。受験勉強を超えた深い学びの場が用意されていると感じました。

森上展安先生:森上教育研究所代表。私学や私塾を対象に調査・コンサルティング機関を主催。中学受験・中高一貫教育をはじめ教育全般に関する研究・提言を行っている。

《Information》

●学校説明会(要予約)
10月22日(土)13:00〜
11月19日(土)12:00〜
※両日とも授業公開あり 8:45〜
●白門祭(文化祭)
9月17日(土) 9:30~16:00
9月18日(日) 9:30~15:00
●校内見学(要予約)
平日 15:30~17:30
土曜 13:00~17:30

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