(2011年10月公開)
両日合わせて1万1000人を超える来場者が訪問

午前中から真夏のような暑さだったにもかかわらず、多くの来場者がありました
毎年、9月中に行われる浅野中学校・高等学校の「打越祭」。この打越祭は2部構成で、9月上旬に第一部の文化祭、下旬に第二部の体育祭が開催されます。文化祭については、夏休み明け早々に行われることもあって、在校生たちは夏休みの期間も利用して準備に当たったそうです。実行委員は高2生が中心です。ステージ・屋台・食品・装飾・資材といった12部門に分かれて文化祭を運営します。文化祭は10日(土)・11日(日)の二日間にわたって行われ、今年は両日合わせて1万1000人を超える来場者がありました。

吹奏楽部の15人によって構成されたバンドによるジャズの演奏。息の合った旋律を奏でます
編集部が訪れた10日(土)は、午前中から真夏のような暑さ。それでも正門では、在校生たちが「こんにちは!」という元気な声とともに、笑顔で来場者にパンフレットを手渡していました。また、帰る来場者にも「ありがとうございました」と声を掛けていたことも印象的です。そんな様子からも、年に一度のこのイベントを、どの在校生も大切にしていることが伝わってきます。

ジャグリング部のステージ。難易度の高い技の数々を、テンポよく次々と繰り出します
さて、正門から坂道を上って校舎に向かうと、中学棟2階の講堂では、吹奏楽部とジャグリング部の公演が行われていました。吹奏楽部の公演は、15人のビッグバンドによるジャズ演奏です。オールディーズからモダンまで、幅広いジャンルから5曲を披露。息の合った旋律を奏でていました。

屋外ステージでは、女装コンテストなど、浅野生の個性に触れる多彩な企画が行われていました
一方、ジャグリング部は、部員が海賊の衣装をまとって登場し、舞台いっぱいにさまざまな技を繰り出します。個人、団体とテンポよく入れ替わる演出も見事です。全国大会で好成績を収めている部員たちの演技の数々に、講堂は拍手に包まれました。
屋外ステージをのぞくと、テレビのバラエティ番組のような催しが行われていました。女装コンテスト「Ms.浅野」をはじめ、お笑い系のイベントが多数ラインナップされ、来場者の爆笑を誘います。浅野生の個性に触れる多彩な企画によって、ステージは大きな盛り上がりを見せていました。
被災地を支えるチャリティー企画

地学部では、台風の発生の仕組みをわかりやすく解説していました
校舎内では、展示や実演がにぎやかに行われていました。なかでも小学生の人気を集めていたのが、科学系の部の展示です。地学部は、プラネタリウムのほか、鉱物や化石標本の展示に加え、地震や台風の発生の仕組みを部員がていねいに解説するなど、3教室分を使って研究発表を行っていました。

12種類もの化学実験を次々と披露した化学部の「化学マジック」。常に満席でした
このほか、「化学マジック」と題して、12種類もの化学実験を次々に披露するとともに、スライムやゴムボールを作る体験教室も開いた化学部、ロボットなどの電子工作や、プログラミングしたゲームを展示していた物理部など、各部がさまざまな企画で子どもたちの知的好奇心を刺激していました。
金魚すくいのコーナーを用意していたのは生物部です。訪れた小学生たちは夢中になって挑戦。また、ブロッコリーのDNAを抽出する実験も行い、付き添いの保護者の方々も熱心にその様子を見つめていました。

浅野学園オリジナル消しゴム。東日本大震災の復興支援のためのチャリティー企画として製作しました
ところで、構内を歩いて驚いたのは飲食店の多彩さです。喫茶店が9店舗、屋台が8店舗もあります。休憩スペースが屋外ステージ周辺や、校舎内の各階にあるので、来場者は歩き疲れても、すぐにどこかで休憩することができました。気温が高かったこの日は、やはり冷たいジュースやカキ氷が飛ぶように売れていました。
いつもの打越祭では見ることのできない企画もありました。それは、生徒会ブースで販売していた浅野学園オリジナル消しゴム。これは、東日本大震災の復興支援のためのチャリティー企画として生徒たちが製作したもの。1個50円で販売され、売り上げから製作費を除いた全額を、被災地に寄付するとのことです。消しゴムには、創立者の浅野總一郎の銅像と、彼が残したことばで校訓でもある「九転十起」がプリントされています。来年の2月3日、さまざまな思いが込められたこの消しゴムを持って、同校の入試に臨む受験生の姿も少なくないのではないでしょうか。

生物部では、ブロッコリーのDNAを抽出する実験も体験。実験器具の扱い方からていねいに教えてくれます

アーチェリー部では、だれでも気軽にアーチェリー体験ができるので大人気です
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