受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

スクール情報

(2011年10月公開)

吉祥女子中学・高等学校 第73回 吉祥祭9月17日(土)・18日(日)

「地球市民」をテーマに、来場者を楽しませる展示やゲームが目白押し


ゲート製作委員会による力作のゲート。暖色と寒色でプラス面とマイナス面を表現しています

 吉祥女子中学・高等学校は、「社会に貢献する自立した女性の育成」を建学の精神に掲げる女子校です。そんな吉祥女子の最大のイベントの一つ、「吉祥祭」が9月17日(土)・18日(日)に行われました。今年で73回目を迎える吉祥祭のテーマは「地球市民」。このテーマには、「わたしたち一人ひとりが地球の構成員であるという自覚を持ち、主体的に行動していこう」という思いが込められています。

 編集部が訪れたのは1日目の17日。学校に到着すると、きれいにデコレーションされたゲートが出迎えてくれました。このゲートも、「地球市民」をイメージして考えられたもので、世界のプラス面とマイナス面、そして1人の人間の感情と理性を象徴して作られています。


「帰れま1000」では、万歩計を付けたうちわであおぎ、地球の温暖化を防ぐというゲームも

 校舎内も、「地球市民」にちなんだ出し物が目立ちます。なかでも、中1・2生の展示発表エリアは「GLOBAL STREET」と名づけられ、世界各地の童話を比較したものや、絶滅が危惧されている世界の動物についてのレポートなどを展示。中学生のしっかりした研究内容に、保護者の方々も足を止めて興味深く見学していました。

 「GLOBAL STREET」の外にも、「地球市民」を体感できるゲームなどがあります。「帰れま1000」という、テレビ番組のコーナーをもじった中3の出し物では、「環境問題に関する五つのミニゲームをクリアすれば地球に帰還できる」という設定で、ゴミの分別ゲームや、万歩計を付けたうちわで地球を冷ますゲームなど、工夫を凝らしたゲームを用意。ゲームを通して、環境問題に目を向けてもらおうという狙いです。チャレンジしようという小学生や保護者で行列ができるほどの人気でした。

吉祥女子の「なでしこ」による“Nステ”が大人気


吹奏楽部のコンサート。演奏だけでなく、息の合った動きにも注目です

 体育館では、各団体によるステージ発表が行われます。しかし、この日の東京は最高気温31度の真夏日。閉め切った体育館の暑さはかなりのものです。実行委員会の生徒たちは業務用の扇風機や冷風機をフルに使い、「こまめに水分補給を行ってください」「気分の悪くなられた方は、速やかにお知らせください」と再三のアナウンス。来場者への細かい心配りが見られました。

 ちょうど12時を迎えるころ、吹奏楽部の発表が始まりました。プログラムには、テレビドラマ『JIN-仁-』のテーマや、映画『パイレーツオブカリビアン』のテーマなど、おなじみの曲がずらり。総勢97人の部員が奏でる音楽は、迫力満点です。演奏しながら動きをそろえるスタンドプレイも見事に決まり、来場者からは盛大な拍手を受けていました。


在校生に大人気の「Nステ」。どのグループのダンスも高いクオリティーです

 次に始まったのは、高3有志で行われる音楽番組のパロディー「Nステ」。生徒たちが人気グループになりきり、音楽に合わせてダンスを披露するものです。ちなみにこのNは、吉祥女子の校章のモチーフになっている「なでしこ」が由来です。この企画は、毎年在校生から絶大な人気を誇っており、最前列に並んだ吉祥生たちは、今年もその開演を今や遅しと待っています。いよいよ会場が暗転し、本物のMステのテーマ曲が流れると、会場は一気にヒートアップ。サングラスを掛けた司会者が、KARAや嵐、SMAP、AKB48、EXILEなど今年の“ゲスト”を紹介すると、客席の歓声がさらに大きくなりました。どのグループも、本人たちを意識した衣装で、ダンスも忠実に再現。体育館には友だちの名前を呼ぶ声や「かっこいいー!」という声援が絶えず響き、女子校ならではの一体感が生まれていました。

ウズラの解剖や弓道の紅白試合に、小学生や保護者も興味津々


生物部のウズラの解剖には小学生たちも興味津々です

 もちろん、各部活動主催の出し物も人気です。生物部では、魚の透明骨格標本の展示や、ダンゴムシの生態についての研究発表を行っていました。なかでも、子どもたちの興味を引いていたのが、ウズラの解剖です。部員が生きているウズラをクロロホルムで眠らせ、解剖ばさみで腹部を切り開くのを見て、「あれが心臓?」「お姉さんたちすごいね」と言いながら、身を乗り出して観察していた小学生の姿が印象的でした。


今年、インターハイに出場した弓道クラブ。紅白試合も見応えのあるものでした

 一方で、運動部も積極的に吉祥祭を盛り上げます。今年、インターハイへの出場を果たした弓道クラブは、グリーンコートに的を設置し、色とりどりの弓道衣を着て紅白試合を実施。部員のりりしい立ち姿は、通りかかった保護者も思わず立ち止まって見入るほどです。離れの瞬間までは、客席も静まり返り、じっとその動作を見守っていますが、その矢が的を射て小気味の良い音を立てると一転、大きな拍手が起こります。そのほか、サッカー部、バスケットボール部、バレーボール部なども招待試合などを行い、来場者を楽しませていました。

 吉祥祭と並行し、受験生にはキャンパスツアーなども用意。希望する小学生や保護者をいくつかのグループに分け、生徒会役員会の生徒が校内の案内をしていました。間近に“かっこいい”吉祥生たちを見て、あこがれを強くした受験生も多かったのではないでしょうか。

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