(2011年11月公開)
校訓「九転十起」の精神で挑む、競技にこだわった体育祭

「落ちるなすべるな」では、アンカーの生徒がクラス全員の思いを背負って、棒に登ります
汗ばむ陽気に恵まれた9月24日(土)、浅野中学校・高等学校の体育祭が行われました。2週間前に終えたばかりの文化祭が「打越祭」の第一部で、今回の体育祭が第二部に当たります。体育祭は、装飾に力を入れ、華やかなパフォーマンスを披露する文化祭とは対照的。応援団などは組まず、純粋に競技にこだわったイベントとして実施しています。
競技はクラス対抗戦で実施。用具、招集、放送、賞品、記録部門などに分かれた、生徒主体の体育祭実行委員が中心となって運営します。毎年、競技内容を実行委員で検討していますが、今年は「昨年はリレー競技が少なかった」という意見が多かったことから、全学年にリレー競技を導入したとのこと。このように、体育祭をより良いものにするために、内容を変える柔軟性も同校の体育祭の伝統といえるでしょう。

クラス全員が参加する「学年別リレー」は、バトンのパスワークが勝敗を左右します
午前中に行われた前半戦のなかで、特に盛り上がったのが「学年別リレー」です。この競技はすべての学年でバトンをつなぐため、その回数も多く、受け渡しの巧拙が勝敗を決めます。序盤に高校生チームに差をつけられた中学生チームが、ミスの少ない見事なバトンのパスワークによって健闘する姿に、来場者から大きな拍手が送られていました。

騎馬戦と棒倒しを混合した高2の「浅野秋の陣」。こちらも見逃せません
このほか、クラス対抗の競技は、「騎馬戦」(中3)、「魂入れ(玉入れ)」(中1)、騎馬戦の「浅野秋の陣」(高2)などと続き、メインの「落ちるなすべるな」(高3)となります。この競技は、5人1組で実施。まず、5人が一斉に地面に置かれた棒の前まで走ります。そして4人がその棒を地面に立たせて支えると、残りの1人が棒によじ登り、持っている旗を棒の先端に挿すというもの。この一連の速さを競い合います。最後、アンカーチームが旗の代わりに、クラス全員の体育祭への思いが書かれた垂れ幕を棒に挿してゴールとなるのですが、ここで、あるアンカーチームの“挿し役”の生徒が、途中足を痛めてしまうというアクシデントが起こります。競技が中断されるかと思いましたが、その生徒が「代わりに誰か登ってくれ!」と叫ぶと、仲間のクラス全員が「おーっ!」という掛け声とともにダッシュで駆けつけました。これには敵チームの生徒も大きな拍手とエールを送ります。同校では、「どんな困難にも負けずに何度も立ち向かって行く強さ」を表す「九転十起」と、他人への心遣いや優しさを表す「愛と和」が校訓です。このときの生徒たちの姿から、この二つのことばがしっかりと根付いていることが伝わってきました。
生徒が真剣に取り組む勝負の数々に、来場者も満足

互いに一歩も譲らない、高3の「棒倒し」の力強い戦いぶりは、迫力満点
午後の後半戦では、それぞれのユニフォームを着て来場者を楽しませる「クラブ対抗リレー」、棒引きと綱引きを合わせた種目「駆けつけ救援隊」(高1)などが行われました。「駆けつけ救援隊」は、棒引き担当と綱引き担当の人数配分が勝負の分かれ目。各クラスとも戦略を練って臨みます。狙いがはずれて悔しがったり、作戦が的中して喜んだりと、一喜一憂する在校生たち。大いに盛り上がりました。

PTAの協力の下、ドリンクのサービスがありました。在校生、来場者ともにのどを潤します
続いて、体育祭のメインイベントである「棒倒し」(高3)が始まりました。この競技は毎年、白熱するため、けがをしないように、生徒たちは上半身裸で裸足になり、頭にヘッドキャップを着けて戦いに臨みます。攻撃役の生徒は、相手チームの陣地にある棒に襲いかかり、守備役の生徒は自チームの棒を倒されないように、身をていして相手チームの攻撃を防ぎます。どのチームも競技がスタートすると、相手チームの陣地に猛突進。迫力のある試合展開に、大きな歓声が起こっていました。
数々の真剣勝負を見ることができた浅野中学校・高等学校の体育祭。勝負に負けてしまったチームからも、「敗因はあれかな」「こうすれば勝てたね」などと、仲間同士で悔しそうに話し合う姿もあり、心から体育祭を楽しんでいる様子を伺うことができました。来年も、数々の名勝負が期待できることでしょう。

ブラスバンド部による演奏も、各競技を盛り上げます

体育祭の実行委員は、毎年、オリジナルのTシャツを着用しています
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