受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

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スクール情報

(2011年11月公開)

筑波大学附属駒場中学校・高等学校 第60回文化祭 10月28日(金)~30日(日)

芝居にコント、喫茶まで、高3生も積極的にかかわる


開門時間の9時半には200mにも延びていた列。たくさんの人が楽しみにしています

 昨年は、季節外れの台風(14号)が首都圏に接近し、2日目の土曜日が午後1時に公開中止となった筑駒の文化祭ですが、今年は開催された3日間ともに気持ちの良い秋晴れ。実行委員会が運営する文化祭の公式サイトによると、今年の来場者数は3日間の合計で「過去最高の1万4500人」にも達しました。実際、編集部が28日(土)の9時20分に訪れた際も、開門10分前であるにもかかわらず、校門前の歩道には100mほどの行列ができていました。開門時間の9時30分にはその列も200mほどに延びていたのではないでしょうか。それほど楽しみにしている人の多いイベントともいえます。


「コント班」によるコントや漫才。客席も爆笑です

 さて、中高一貫校において秋に開催される文化祭は、多くの場合、中心となって運営するのは高校2年生。大学受験を控えた3年生はほとんどかかわらないという学校も少なくありません。しかし、筑駒の文化祭の場合は、「演劇班」のほか、自分たちで作ったカレーライスや焼きそばを出店(でみせ)形式で販売する「食品班」、レストラン形式でスパゲティーやケーキなどを提供する「喫茶班」、中庭(お祭り広場)でさまざまなイベントを展開する「ステージ班」など、3年生も積極的にかかわっています。編集部が最初に訪れたのは、そのうちの一つ「コント班」による漫才やコントの公演。これを目的にやってくる人も少なくなく、開場後すぐに長い列ができ、9時40分の開演時には、400ある座席がほぼ満席になりました。1組5分程度のステージも堂々としたもの。きちんと笑いを取っていました。

“動”の科学部、“静”の数学科学研究会


科学部による「ニトロセルロースの燃焼実験」。子どもたちも真剣に見つめていました

 次に向かったのは、科学部の展示「Scientific Revolution」です。展示部門は主に中1と中2のクラス展示と、研究系の部活による活動成果の発表が中心。そのなかでも、さまざまな実験ショーを行う科学部の展示は人気があります。編集部がまず見たのは「ニトロセルロースの燃焼実験」。「物質が燃えるときは、何が必要かな?」といった質問を交えながらの部員の説明はわかりやすく、見学する子どもたちをしっかり引きつけます。そして、一瞬、ボッと火が付くと、見学者から「おおっ!」と大きな声が上がりました。一方、大がかりな「ホバークラフト体験」には保護者の方も興味津々です。何人もの方がみずから手を挙げ、実験に参加。台の上の椅子に座って、5mほどの空中走行を体験しました。


数学科学研究会のテーマは「それでも僕は数学をしていたい2」。中1が作成した「2012年度中学入試予想問題」も配布されていました

 数学科学研究会は、入り口で配布する数学の問題と、机に置いたパズルを解いてもらう、ただ、それだけの“展示”。その名も「それでも僕は数学をしていたい2」です。参加団体のうち31団体については、見学者の投票によって選ぶ「大衆賞」の対象で、数学科学研究会も対象団体の一つですが、部員に話を聞くと、「受賞はあまり考えていません」とのこと。「むしろ、たくさんの人に問題を解いて、数学のおもしろさを知ってもらいたい」と話します。地味な展示ですが、その思いが通じてか、教室は解答者でほぼ満席。小学生も、その保護者も、無言で問題に向かっていました。

レベルと完成度の高さに感心


大衆賞を獲得した筑駒Jugglersのジャグリング。見事な演技に拍手喝采です

 さて、その大衆賞で毎年のように「本命」となり、今年も見事受賞したのが、筑駒Jugglersによる「BE FREE!」と題したジャグリングです。駐車場で行われたこの日のショーは4回。いずれの回もたくさんの観客を集め、ボールやスティック、シガーボックスなどを使った見事なパフォーマンスを披露していました。

 クラス展示は、中1の「サイエンスイッチ」(ピタゴラ装置)と「迷探偵コナソ」、中2の「MI6-六つの暗号を解読せよ」と「サイボーグ-文具革命-」を見学しました。何より感心したのは、中2のクラス展示のレベルの高さです。中1の展示ももちろん良くできているのですが、「中学生になってまだ半年」という印象はぬぐえません。これに対して、たとえば、中学生展示で最優秀賞を受賞した2年C組の「サイボーグ-文具革命-」(※「サイボーグ」は「サイ先端の文ボーグ」という意味)は、最新の文房具について多面的に考察を加える一方、「楕円コンパス」「コンパスカッター」といった自作の文房具を展示。その内容は大人もうならせるものでした。

 こうしたレベルの高さ、完成度の高さは、展示やパフォーマンスに限らず、構内を歩いていても随所に感じました。公式パンフレットや各団体が配るチラシや小冊子などの印刷物、要所要所に置かれた案内板なども、いずれもとてもていねいに、かつわかりやすく作られていました。中2のクラス展示を見て「筑駒に入学して1年がたつと、こんなにも成長するのか」、あるいは構内を回りながら、「しっかりした教育をやってくれているんだろうな」などと感じた保護者の方も少なくなかったのではないでしょうか。


高3ステージ班は中庭でさまざまなパフォーマンスを披露。パフュームの完全コピー(写真)は大人気でした


要所要所で見かけた案内板。一つひとつのていねいな作りにも感心させられました

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