受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

スクール情報

(2016年6月公開)

駒場東邦中学校・高等学校 第59回 体育祭 5月14日(土)

卒業まで同じ色の組に所属し、チームメートとの結束を深める

ファンファーレが鳴ると、昨年の優勝チームを先頭に、各色の旗を掲げて選手たちが入場します

 時折さわやかな風が吹く五月晴れのこの日、駒場東邦中学校・高等学校の第59回体育祭が開催されました。“自主自立”の精神を大切にする同校では、多くの行事を生徒が主導で運営します。この体育祭も高2の体育祭実行委員会が企画・運営し、生徒全員が参加する一大イベントです。

 生徒は入学すると、クラスに関係なく赤・白・青・黄の4色の組に分けられ、卒業まで同じ組に所属します。そして、大会前には組ごとに全学年が集まり、先輩から後輩へと競技のアドバイスが送られます。こうしてチームカラーごとの結束を強めて当日に臨み、その結束を代々、受け継いでいくのです。

 8時30分、開会を告げるファンファーレが鳴り渡ると、チームカラーの旗を掲げた高3の団長を先頭に、選手が入場してきます。前年の優勝チームから順に入場するのが恒例のため、今年は黄・青・白・赤の順。開会式における平野勲校長先生のあいさつでは、熊本地震で犠牲になられた方々への哀悼の意と、被災した方々へのお見舞いのことばが最初にあり、「練習の成果を思う存分、発揮してください」と、選手たちを激励しました。

 午前の競技は例年どおり、中学生の選抜選手による100m競走からスタート。走り始めると同時に、各組の応援席からは、チームカラーを連呼しながらの大声援が送られます。「あおー!がんばれ!」「あかー!がんばれー!」。応援の声の大きさでは、観覧席にいる保護者の方々も負けていません。そして、自チームが競技に勝つと応援席は歓喜に包まれ、一斉にチームカラーのメガホンを高く投げ上げます。

各チームの団長が集まって握手を交わし、開会式が終了。駒東生たちの情熱がぶつかり合う競技がいよいよ始まります

各チームの応援席では競技中の選手に熱いエールを送ります。団長はチームカラーに髪を染めるのが恒例です

中学生の選抜による100m競走は体育祭の幕開けとなる競技。全力疾走し、ゴール直後に転んでしまった選手も

チームワークを要するリレー形式の競技が多数

高1生の「俵かつぎ」では、俵を落とすと、観客席から「あーっ!」という大きな声が上がります

高2生による「ベルトコンベアー」。人間ベルトコンベアーの上を人間がポンポンと運ばれていきます

 続いて、1人が乗ったタイヤを3人で引いて走る「UFO」(中3)や、網やはしご、平均台などの障害物をクリアする「障害物競走」(高3)、重さ30キロもの俵を担いで走る「俵かつぎ」(高1)と、リレー形式の競技が続きます。同校の体育祭は、こうしたリレー形式の競技が多く、とにかく「よく走る」のが特徴。特にこの「俵かつぎ」は、力とこつを要します。速さを競う競技とはいえ、俵を落とすと独りでかつぎ上げるのは至難の業。焦りは禁物です。なかには、落とした俵をおなかの前で抱え、力ずくでゴールした選手もいました。

 選抜選手による「1500m走」では、中学と高校、別々のグループで走ります。その高校の部では、優勝した赤組の高3生に続き、同じく赤組の高1生が2位でゴールイン。その肩を、優勝した先輩がぽんと叩いて健闘をたたえました。やはり、これまで4年間も同じチームカラーで戦ってきた先輩と後輩の絆は強いようです。

 中学生全員による「騎馬戦」を最後に、赤組が大きくリードして午前の部が終わると、昼休みを挟んで午後の部の競技が行われます。「長下駄競走」(中2)や「大井川渡し」(高3)などの歴史を感じさせる競技に続き、最後に中高選抜選手による「色対抗混合リレー」で全力を出し切り、幕を閉じました。

 同校の体育祭は、競技ごとの順位点を合計した最終的な得点で優勝が決まります。結果は、午前の部を最下位で通過した黄組が大きく追い上げ、赤組と同点優勝。昨年の優勝チームの意地を見せました。ちなみに、同校の体育祭で二組が同点優勝となったのは、1972年以来、実に44年ぶり2度目という珍しい出来事です。

中3生による「UFO」。途中、ポールを回るとき、勢い余ってタイヤが振り回され、ひっくり返ることも

午前の部を締めくくるのは、中学生全員による騎馬戦。砂煙をもうもうと上げ、激しくぶつかり合います

中1生による綱引き。近くでは、「招集」「審判」などと書かれたビブスを着た生徒が、円滑な進行のために働いています

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