受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

スクール情報

(2016年10月公開)

慶應義塾普通部 第88回労作展 9月24日(土)・25日(日)

700点を超える力作、長い時間を費やした成果を披露

雨の一日でしたが、たくさんの来場者が訪れ、一つひとつの作品をじっくり見ていました

 今年で88回を数える慶應義塾普通部の「労作展(労作展覧会)」が9月24日と25日の両日に開催されました。労作展は生徒がみずからテーマを見いだし、夏休みを中心に創作や研究などに打ち込んだ成果を展示・発表するという伝統行事です。

 編集部が訪れた初日は、小雨の降るあいにくの天気でしたが、在校生の家族や、普通部の受験を考える小学生とその保護者の方などで、たいへんなにぎわいを見せていました。

 各教室には、生徒たちの創造性にあふれた力作が所狭しと並べられています。そのジャンルは、工作、絵画、書道、論文、小説、音楽など実にさまざま。テーマは英語、国語、数学、理科、社会、音楽、書道、美術、技術・家庭、保健体育の各科目から選べるだけに、目で見たり読んだりする創作や研究のほかにも、音楽演奏を録音した耳で聞く作品もあります。

 そして、各科で優秀と認められた作品には先生方から「賞」が与えられています。来場者は、展示作品のなかから自分が興味を引かれたものや、「賞」が与えられた作品を見つけると、作品に添えられた制作日誌にも手を伸ばします。

 案内のパンフレットには、福澤諭吉のことば「高尚の理は卑近の所にあり」が、その意味とともに紹介されています。これは、「まず自分の身近にあるものについてきちんと考え、扱うことが、高次元の真理に到達するための第一歩である」ということ。労作展の意義は、大人が見て上手に見えることを意識するよりも、今の自分にできることを、試行錯誤しながらも日々努力を重ね、根気よくつくり上げていくことにあるのです。したがって、作品に添えられた日誌も重要な評価対象になっており、こちらもとてもていねいにまとめられています。そこには、テーマを選んだ動機から完成に至るまでの途中経過が、写真やイラストを添えて、事細かに記されており、思わず読みふけってしまう人の姿も多く見られます。そうして作品を見直すと、その奥深さに気づき、ますます感心せずにはいられません。

作品に添えられた日誌は、制作過程が絵や写真で細かく記されていて、読み応えがあります 校舎の外観を釘と糸を使って描いたストリングアート。刺しゅうのように細かくていねいに作られています ジャズピアノを研究し、みずから編曲して演奏した音楽CD。見事な演奏に聴き入ってしまいます

個性と才能にあふれる作品の数々。催し物や部会活動の発表もめじろ押し

穀物だけで描かれた写楽の浮世絵の模写。近づいて見ると、1粒1粒がすき間なくていねいに敷き詰められていることがわかります  来場者による評価も受けたいという生徒たちの思いから、在校生が、気に入った作品に投票するアンケート用紙を配っている教室もあります。用紙を受け取った人のなかには、どの作品に投票しようかと迷っているのか、何度も見て回る姿も。どの作品も実にレベルが高く、なかなか甲乙は付けられません。

 見事なアート作品や模型の周りには人だかりができています。たとえば、新校舎を描いたストリングアートでは、土台に1本1本釘を打ち込んで形にし、それに糸を絡ませて独特の雰囲気を醸し出しています。また、東京駅の構内全体を模型にした作品では、地上だけでなく、地下空間までアクリル板を使って作り込み、すべての電車のホームや階段、さらには駅弁売り場まで再現しています。 「もしも戦国時代に自分が城を築くなら」と想像して作り上げた作品では、歴史上有名な城の構造を研究し、どうしたら堅固にできるかを考え抜いて設計。見た人はその出来栄えに、「これは歴史上のものではく、架空のお城なの?」と驚いています。 歴史に残る城を研究して、自分なりに考案した堅固な城の模型。考え抜いた設計図を基に作られています 白いペーパーブロックで作られた大きなワニ。使ったブロックが添えてあり、組み立て体験ができます

 一方、小学生の人気を集めているのは、触って動かすことのできるパズルやロボットなどの工作です。長さ1m以上はあろうかという大きなペーパーブロックのワニの作品には、作品に使用したブロックが添えられ、それを自由に組み立てて遊ぶことができます。また、紙粘土で作られた人体模型には臓器の名称が書かれたスイッチが付いており、押せばランプが点灯し、その臓器がどこにあるのかを示します。

 いずれも感嘆させられる作品ですが、そのなかには「将来その道に進めば名を残すのではないか」と思わせるものも少なくありません。そうした才能を見いだすきっかけとなる労作展に費やされた時間は、在校生にとって大きな財産となることでしょう。

 労作展の見どころは作品発表だけではありません。期間中は部会活動などの発表も行われています。たとえば、英語プレゼンテーション大会や、地理・GIS研究会による鉄道模型展示、棋道研究会による将棋体験などが行われていました。また、音楽コンサートや演劇などの公演、運動部による招待試合や体験会などもあります。合気道部の演武会では、生徒による説明を聞きながら、迫力ある技を見ることができました。

紙粘土の人体模型。各部の名称が書かれた右のスイッチを押すと、ランプが点灯してその場所を示します 将棋研究会の将棋体験。在校生たちは小学生のレベルに合わせて相手をしてくれます 合気道部の演武会では、生徒が技の説明をしながら、日ごろの鍛錬の成果を披露しています

◎学校関連リンク◎

  •  鷗友学園ブログ「鷗友徒然草」〜鷗友学園の日々をご紹介〜
  • 国公立・医学部への最短距離は? 栄東へ

◎人気コンテンツ◎

  • 2017年度中学入試/サピックス小学部第27期生 受験体験記
  • 2017年度中学入試/サピックス小学部第27期生 親子で歩んだ 受験の軌跡
  • 2016 中学入試特集 *入試結果 *入試動向 *受験ドキュメント
  • 2016年度 SAPIX主催 学校説明会レポート《170校のレポートを公開中!》
  • 学校検索/2018スクールデータ公開中
  • 「2017年度入試」出題のポイントと留意点
  • 手軽に作れてからだにやさしい/まんてん塾ごはん:今月のレシピ公開中!

ご注意

コンテンツへのリンクで  のアイコンは、PDFです。表示には Adobe Reader が必要となります。
Adobe Readerのダウンロードは、こちらからどうぞ。↓
Get Adobe Reader

ページトップ このページTopへ