(2011年10月掲載)
品川女子学院が大切にしているのは、生徒の「やる気」を引き出すこと。学習する意義を自分自身で見いだし、目標を定め、モチベーションを高めていくことを何より重視しています。そのために各教科で授業内容を精選充実させているだけでなく、総合学習の「28project」と深く連携させた指導を行っています。
進学指導の目標は、「28歳で輝く女性でいるために」

生徒たちは、岩塚製菓と共同で商品を開発。開発した第一弾商品「ペパっと」の記者発表会のようすです
2011年3月の卒業生219名に対して、39名が国公立・早慶上智に、同じく50名がMARCHに現役で進学。同校の高い大学進学実績は、中高一貫の利点を生かした学習指導と進学指導の成果の表れといえます。
生徒の学習意欲を高めるためには、生徒自身に将来の明確な目標を持たせることが不可欠です。そのために同校では、進学指導の柱として「28project」と呼ばれる体験型学習を中心とした取り組みを実施しています。これは多くの女性が経験する出産や育児を踏まえ、人生の転換期と考えられる「28歳」に焦点を当ててプログラムを設計したもの。この年齢になったときに社会で輝いていることから逆算して、その時々にやるべきことを意識させる取り組みです。
生徒たちに、「仕事とは何か」を深く考えさせることも、このプロジェクトの目的の一つです。特に「仕事は楽しく、やりがいがある」ということを知ってもうために、数々の学習を用意しています。仕事の本質は社会への貢献であり、仕事を通じて、みずからも大きな喜びと達成感を味わうことができるはずです。こうしたことを、実際に働く大人の姿から学んでいくのです。具体的には、中3では、細やかな心遣いで来場者を迎える従業員たちの仕事ぶりを観察する「ディズニーランド訪問」、企業人と一緒になって商品開発や企画の立案を行うことで、職業への理解を深める「企業コラボレーション」、高等部でも「起業体験プログラム」といった総合学習を経験します。
このような経験から、社会に貢献し、やりがいを持って仕事をすることの大切さを学んだ生徒たちは、各自がしっかりと将来を見据えて学習に取り組むようになるとのことです。加えて、大学進学はゴールではなく、将来就きたい職業のための通過点に過ぎないことを認識するようになり、これが結果的に高い進学実績につながっていると分析。副教頭の石井豊彦先生は次のように語ります。
「少しでも難易度の高い大学をめざすのは悪いことではありませんが、実際には志望する大学のレベルへのこだわりから、うまくいかないこともあります。しかし将来から逆算して学部・学科による学校選びをして受験すれば、就きたい職業への夢はつながり、最後まであきらめることなく、思い切ったチャレンジも可能となるのです。それが学校としての進学実績の向上へとつながりました。将来の職業への目標をしっかりと持たせることで、結果として生徒たちの受験学力は向上してきていると感じます」
周りに流されることなく、一人ひとりが真剣に将来就きたい仕事を念頭に置いて学部を選んでいる証拠が、右の円グラフです。これは、4年制大学進学者194名の分野別進路を表したもの。このとおり、特定の分野に偏っていないことがわかります。

高等部で実施する「起業体験プログラム」では、会社設立の方法から株主総会までを実践的に学びます

中3の修学旅行の行き先はニュージーランド。3週間、ホームステイしながら現地校に通うことができます
フラットなクラス編成で、さらなる活性化を期待
一方、同校の学習指導の特徴は、中2で中学課程を、高2で高校課程をほぼ終了する先取り教育です。もちろん単に知識を詰め込むような先取りではなく、特に中等部においては、実験や実習を積極的に導入して「実感ある学び」を大切にしています。シラバスによって、生徒は1年間の授業計画と到達目標を事前に把握できるので、この点も安心です。また、中2から英語の習熟度別授業がスタート。中3からは数学でも習熟度別に分かれます。この二つの教科については、単元テストや小テストで基準点に達しなかった生徒に対して個別補習や再テストなどを実施するなど、理解できるまでフォローする態勢も万全です。
そして、高2から文系と理系にクラスが分かれます。ここでは、生徒のあらゆる進路希望に応えられるように、5教科7科目型受験に対応したカリキュラムを編成。高3ではたくさんの選択科目を設け、志望校に合った実戦的な演習を多くこなして志望大学に合格できる学力を養います。
なお、現在、同校では高2から選抜クラスを設けていますが、これを2012年から廃止し、フラットなクラス編成に変えます。これまでは、4月の初めに選抜クラスに入ってしまえば、一年間は入れ替えがなかったのを、各教科で習熟度別授業を行うことによって、これまでよりも生徒に緊張感を持たせて毎日の学校生活に取り組ませるとのこと。「これまで以上に、生徒たちがお互いを高めながら切磋琢磨する良い環境を作り出したい」。進路進学指導部長の斉藤浩司先生はそう話します。
MARCH以上に進学できる可能性を持った生徒が半数近くを占めるようになった今、新たな試みによって、同校ではさらなる活性化を図ります。

利用者の多い図書館。毎朝、ホームルームが始まるまでの10分間、「朝読書」も行われています

さまざまな実験や観察、そしてレポートの提出に取り組ませる理科の授業。「実感ある学び」を大切にしています

7月に、ノーベル平和賞のムハマド・ユヌス氏を招いて、社会貢献に関する講演会を行いました
《学校のプロフィール》
品川女子学院中等部・高等部
●所在地 〒140-8707 東京都品川区北品川3-3-12
●交 通 京浜急行「北品川」駅より徒歩2分、JRほか「品川」駅より徒歩12分
●電 話 03-3474-4048
●H P http://www.shinagawajoshigakuin.jp ![]()
《平成23年度 各種行事日程のお知らせ》
●5年生以下の学校説明会(要予約)
10月20日(木) 10:00~ |
●入試説明会(要予約)
| 11月 4 日(金)、11月10日(木)、11月17日(木)、11月25日(金)、 1 月12日(木) (各回10:00~) |
●オープンキャンパス(要予約)
11月19日(土) 14:00~17:00 |
●校舎見学会(要予約)
11月26日(土) 9:30~ |
※詳細については必ず学校HP等を確認してください。
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