受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

School Now

(「17年7月号」より転載/17年6月公開)

School Now 江戸川学園取手中・高等学校/「医科コース」が躍進
真のリーダーを育てる学校改革が進む

 1978年の創立以来、「規律ある進学校」として心力・学力・体力をバランス良く伸ばす三位一体の教育を実践している江戸川学園取手中・高等学校。小学校の開校や中等部の3コース制導入など、学校改革に取り組む一方、今春の大学合格実績においてもすばらしい成果を残し、なかでも医科コースからは、多くの卒業生が医学部医学科に合格しました。校長の竹澤賢司先生と医科コース長の兼龍盛先生に、そんな同校の教育についてお話を伺いました。

伸びようとする芽を伸ばす教育 授業の充実で学力を向上

校長 竹澤 賢司先生  「心豊かなリーダーの育成」を教育理念に掲げ、世界に通用する真のリーダーの養成に力を注ぐ江戸川学園取手は今年度、創立40周年の節目を迎えました。2014年度に小学校が開校し、茨城県内初の小中高12年一貫教育校に。2016年度からは中等部が医科ジュニアコース、東大ジュニアコース、難関大ジュニアコースの3コース制になるなど、注目を集める改革を次々と行っています。校長の竹澤賢司先生は、「41年目以降の“ニューえどとり”を意識して、いろいろなことに挑戦しています。ひと言で表すなら、生徒たちの『伸びようとする芽を伸ばす教育』です。これまで以上に、三位一体の教育をしっかりやっていきたい」と話します。

 なかでも現在、あらゆる角度から強化しているのが授業の充実です。「重視しているのは、常に刺激を与えながら、興味・関心を持たせるようにサポートすること。双方向での授業を土台に、生徒たちの主体的で積極的な姿勢を引き出す工夫をしています」と竹澤先生。昨年11月に実施された「科学の甲子園茨城県大会」で初優勝し、全国大会で6位、企業特別賞を受賞しました高等部では授業カリキュラムをより効率的なものに改編しました。また、中高ともにタブレットや電子黒板を活用したり、ICT教室を設置したりして、ICT教育の充実化と環境整備を進めました。確実な学力を6年間で固めるために、基礎の定着を第一に、自学自習の姿勢も早くから身につけさせているそうです。

 一方で「心の育成」も重視し、道徳の授業などを通じて、人格形成の土台づくりを行っています。東大や筑波大、茨城大などの先生を招いて講座を開く出前授業もその一環。第一線で活躍する研究者や文化人、芸術家が講師を務める「イベント教育」も定期的に実施しています。

医師としての素養を育む 医科コースに新プログラム

医科コース長 兼 龍盛先生  学校改革が進むなか、今春の大学合格実績もめざましいものでした。特に、医学部をめざす医科コースの躍進は著しく、医学部医学科の合格者数は国公立大が24名、私立大が62名の計86名と、開校以来2番目に多い数字となりました。そのうち、筑波大学医学群医学類への合格者数は8名で、全国の高校のなかで最多となっています。高等部には、ほかに東大コース、普通科コースが設けられていますが、いずれのコースも健闘。東大には5名が合格しました。

 医科コース長の兼龍盛先生は、「医学部医学科に合格する力をつけるだけではなく、科学者としての視点を正しく持つことや、いかに人類に貢献していくかということを大切にしながら、日々の学びを深めています」と説明します。今春からは新しい教科として「理数科」を設定し、そのなかに「メディカルサイエンス」と題したプログラムを立ち上げました。これは医療問題、科学実験、医療統計、科学英語の4項目からなる同校独自の科目で、高1から高3までが同時に受講。互いに教え、学び合う協働を実践する場として機能しています。医科コースの新科目「メディカルサイエンス」では、医科に特化したさまざまな内容を学びます兼先生は「応用的な実験や医学分野で最先端を行く研究者の講演などを通して、本物の学問に触れられるよう工夫しました。生徒には、将来の医学界をけん引する人間に育ってほしい。そのきっかけになればと考えています」と話します。

 昨年度からは、江戸川学園取手小学校での実験教室の指導を始めました。また以前より行われている「医科チュートリアル」の充実を図っています。医療や生命をテーマに班ごとに討論して発表する試みで、医学部の学生や医師など、同校の卒業生が直接指導に当たります。「主体的に学び、協力して、発信まで完結させる深い学びです。学校外の人ともつながりながら、生徒たちの可能性を大いに伸ばしたい」と竹澤先生は言います。

留学やアカデミックツアーで 世界を知る国際教育を実践

中2〜高2の希望者を対象としたアメリカ・アカデミックツアー。約1週間かけて異文化を体験し、自分のキャリア形成に生かします 世界で活躍できるリーダーをめざすための英語教育と国際教育にも力を入れています。ネイティブ教員によるオールイングリッシュの授業をはじめ、今年の春休みには初めて中1を対象にした「英語スプリング体験講座」を開講しました。3日間の講座に参加した生徒たちは、最終日までには英語でプレゼンテーションができるほどの力がついたそうです。また、高校の修学旅行ではカナダへ出掛けて現地校と交流を深めるほか、オーストラリア短期留学やアメリカ・アカデミックツアーなど、希望者を対象とした海外留学・研修制度も充実させています。アメリカ・アカデミックツアーでは、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学などで研修を行い、今年3月のツアーには過去最多の40名が参加。竹澤先生は、「世界を知るということを中高時代に経験することが大事。参加した生徒の世界観は大いに広がったと思います」と振り返ります。

 こうした英語教育、国際教育は、2020年度からの大学入試改革にも対応しており、「聞く・話す・読む・書く」の4技能をバランス良く鍛えています。もちろん、他教科においても十分に幅のある教育を実施。数学甲子園で全国5位、科学の甲子園で全国6位など、さまざまな分野で活躍の場を広げているのもその一端でしょう。

 なお、江戸川学園取手小学校の1期生が中等部に入学する2019年度以降は、中等部の募集定員を減らす予定です。また、2019年度の中学入試から、選択制で英語を導入することも決まりました。「より充実した一貫教育を進めたい」と話す竹澤先生は最後に、「夢と志を持って勉強をしてほしい。自分の人生をイメージして、こういう人物になりたいと考えてみてください。グローバル社会だからこそ、人間力が必要になってくるのです」と受験生へのエールを送ってくれました。

《学校のプロフィール》

江戸川学園取手中・高等学校

所在地 〒302-0025 茨城県取手市西1-37-1
     JR常磐線「取手」駅より徒歩25分・バス5分、
     関東鉄道常総線「寺原」駅より徒歩20分、
     つくばエクスプレス「守谷」駅よりスクールバス20分
電 話 0297-74-8771
H P http://www.e-t.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

《各種行事日程のお知らせ》

中等部入試説明会
  9月16日(土)9:30~
10月21日(土)9:30~
11月25日(土)9:30~
オープンスクール(要予約)
  7月  8日(土)9:30~14:00
紫峰祭(文化祭)
10月  7日(土)9:00~16:00
10月  8日(日)9:00~16:00

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