受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

School Now

(「17年10月号」より転載/17年9月公開)

School Now 実践女子学園中学校高等学校/校祖の熱き理念を綿々と受け継ぎ
「国際性」と「日本人らしさ」を育む

西門を入ってすぐに伸びるプロムナード。渋谷駅からわずか徒歩10分とは思えないほど豊かな緑が広がっています  再来年の2019年に創立120周年を迎える実践女子学園中学校高等学校は、日本の女子教育をリードしてきた伝統校の一校です。しかも、創立当初から世界を視野に入れてきたグローバル感覚あふれる学校でもあります。そんな同校では学校改革も不断に行っており、来年度からはさらに新たな取り組みを始めます。その構想について広報部顧問の松下寿久先生に語っていただきました。

全クラスにGSCのノウハウを 国語のみの「1科入試」も新設

創立間もなく本校に留学した中国人留学生(後列2人。明治39〈1906〉年)。同校では明治36(1903)年に清国女子留学生部を設けていました
2017年3月に中国・北京で開催されたハーバード大主催の模擬国連に参加したメンバーたち。中央アフリカ共和国の大使を務めました

 「本校は日本の伝統文化を重視する一方で、創立当初から留学生を受け入れるなど、常にグローバルな視点に立って教育を行ってきました。いわば日本の伝統と国際性が共存する学校です。世界で活躍できる、凛とした日本人女性を育成することが本校の揺るぎない伝統です」と松下先生は話します。

 近年、同校の国際性で象徴となったのは、2008年に設置された国際学級「グローバル・スタディーズ・クラス(=GSC)」です。多様な海外経験を持つ帰国生や、高い英語力を持つ国内生などをしっかりと伸ばすことを目的に発足し、これまでに大きな教育成果を生んできました。

 一方で、グローバル化の進展に伴い、帰国生の増加や小学校での英語教育の導入、また大学入試における英語試験の変更など、中等教育にさまざまな変革が求められています。

 「こうした状況に鑑み、学年に1クラスだけのGSCを継続させるよりは、全クラスをGSC並みに発展させていこうという考えに至りました。そこで、来年度からは一般学級と国際学級の2コース制を一本化し、GSCで培ってきたノウハウを全クラスに展開していきます。英語教育はそれぞれの学習歴に応じて少人数制多展開とし、ネイティブ教員による授業数も倍増させます」

 それに伴い、入試制度も一新されます。入試回数の増加や午後入試の導入に加え、ユニークな国語のみの「1科入試」も新設されます。

 「1科入試の受験資格は、英語の各種検定試験で「英検」4級相当以上の資格を有すること。それをレベルに応じて100点満点で点数化し、同じく100点満点の国語と合計して合否を判定します。帰国生の条件に該当しなくなった元帰国生や、英語が得意な国内生などの受験を想定しています」

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

「探究」を最重要キーワードに “やる気スイッチ”を入れる

カリフォルニア大バークレー校で、教授から説明を受ける「サイエンス探究プロジェクト」の参加生徒たち
「サイエンス探究プロジェクト」の集大成はアメリカでのプレゼンテーションです。写真はスタンフォード大での模様

 同校では、「探究」「ICT」「グローバル」「感性」をキーワードに教育改革を推進中とのこと。「なかでも重要なのが『探究』です」と松下先生は力を込めます。「ますます進展するグローバル化やICT化のなかで、みずから問題を発見し、解決する探究力は不可欠の能力です」

 用意されているさまざまな探究プログラムのなかでも代表的なものは、高1の希望者が取り組む『サイエンス探究プロジェクト』です。これは地球温暖化や水不足などのテーマについて解決法を1年間探究し、その集大成として、アメリカのスタンフォード大とカリフォルニア大バークレー校で、研究成果を英語でプレゼンテーションを行うというもの。松下先生は「理科教育と英語教育のコラボレーションによる、いわば『合教科型』のプログラムですね」と、その先進性をアピールします。これに先立つプログラムとして、中3の希望者を対象とする「理科ゼミ」も実施されており、段階を追ってより深く学ぶことができるようになっています。

 「探究」プログラムはほかにも、“知の総合格闘技”と呼ばれる「模擬国連」への出場、「25年後の世界と私」というキャリアプランの作成、企業から商品開発などのミッションをもらい、数人のチームで取り組む「クエストエデュケーション」など、そのメニューは多種多様。さらに、総合学習のさらなる進化をめざし、中学校に来年度から「探究科」を設けることも検討中です。

 「このように、さまざまなプログラムを経験させ、どこかで生徒の“やる気スイッチ”が入ることを企図しています。多くのことを経験するなかで“気づき”、みずからのキャリアをみずからの手で開拓する力に変えてほしいのです」

堅実、質素、しかも品格ある 日本人女性の育成に注力

凛とした空気のなかで行われる礼法の授業。日本人ならではの美しい所作は海外でその真価を発揮します
日本文化実習の和装着付けの様子。最初は慣れない着物に悪戦苦闘しますが、いつの間にか凛とした立ち姿に

 凛とした女性の育成をめざす同校では中1・2を「基礎期」、中3・高1を「充実期」、高2・3を「発展期」と位置づけ、発達段階に応じた指導や教育プログラムを展開しています。

 「基礎期」は自己理解・自己啓発の時期と位置づけられ、礼法や日本文化実習によって、日本人の心を学び、感性を磨き、自己を表現できるようになるための基盤を形成します。礼法は授業として必修です。また、日本文化実習は茶道、華道(桂古流・小原流)、箏曲(山田流・生田流)、和装着付け、仕舞のなかから一つを選び、1年間の実習が必修になっています。

 「グローバル社会においては、自国に対する愛情や誇り、アイデンティティーの確立が重要だと考えます。日本の伝統文化を理解し身につけ、便利で豊かな時代にあっても堅実で質素に生きる。そうした品格ある女性を育成することが、本校に継承されてきた重要な使命であると考えています」

 実践女子学園中学校高等学校の総生徒数は約1600名。首都圏の女子中高一貫校のなかでは大規模校です。しかも、多くの帰国生が在籍し、多様な価値観やバックグラウンドを有する生徒が共に学ぶ環境が確立しています。

 「この多様性も本校の魅力の一つ。本校は生徒がお互いに違いを認め、尊重し合う風土が根づいている学校です。伸び伸びと学園生活を楽しみながら、自分の可能性や生き方を多角的な観点から見つけたい受験生は、ぜひ本校に入学していただきたいですね」

《学校のプロフィール》

実践女子学園中学校高等学校

所在地 〒150-0011 東京都渋谷区東1-1-11
     JRほか「渋谷」駅より徒歩10分、
    東京メトロ銀座線ほか「表参道」駅より徒歩12分
TEL 03-3409-1771
H P http://hs.jissen.ac.jp 別ウィンドウが開きます。

《各種行事日程のお知らせ》

学校説明会(要予約)
10月14日(土)10:30〜
10月18日(水)18:30〜
11月11日(土)13:00〜
12月16日(土)13:00〜
  1月13日(土)10:30〜
運動会
10月  7日(土)  8:40〜15:00
ときわ祭(文化祭)
10月28日(土)・29日(日)  9:00〜16:00

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