受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

School Now

(「17年10月号」より転載/17年9月公開)

School Now 帝京大学中学校・高等学校/少人数教育で外部進学をめざす進学校
医学部合格に向けた学びにも力を注ぐ

 毎年、最難関大学に多くの合格者を輩出している帝京大学中学校・高等学校。好調な合格実績の背景には、生徒一人ひとりの資質を最大限に伸ばすために、根気よく働きかける先生方の熱意あふれる指導体制があります。少人数教育のメリットを生かして生徒の心と体を鍛え、多彩な体験学習も取り入れながら確かな学力と豊かな人間性を養う同校の教育内容について、校長の冲永寛子先生にお聞きしました。

生徒と教員の距離が近く、 強い信頼関係を構築

校長 冲永 寛子先生

 帝京大学中学校・高等学校は、「努力をすべての基とし、偏見を排し、幅広い知識を身につけ、国際的視野に立って判断のできる人材を育成する」という教育方針を掲げ、みずから考え、行動できる、心身ともに健康な生徒を育てることを目標としています。

 そんな同校の特色の一つが「少人数教育」です。中学では1クラスの人数は30名程度で、1学年に4クラスありますが、数学と英語については、さらに習熟度別授業を実施しています。高校から入学した生徒が一貫生に合流する高2からは、コース制のクラス編成となり、主要教科の大部分で分割授業を展開。英・数・国は進路別や一貫生・高入生の進度別、理科・地歴・公民は選択科目別の授業になるので、いずれも10〜20名という少ない人数で学べるシステムになっています。

 また、それぞれのクラスは担任と副担任の2名で受け持ち、一人ひとりの性格を把握しながら手厚く指導しています。校長の冲永寛子先生は、「きめ細かな指導体制の下で、生徒は勉強以外の悩みも教員に気軽に打ち明けています。このように生徒と教員の距離が近く、強い信頼関係を築いているのが本校の強みです」と話します。

 一方、学習指導において大切にしているのは、自学自習を促すことです。そのため、中1・2生に対しては、毎日始業前に『朝講座』を実施。英単語、数学、漢字の小テストを行い、合格点に達しない生徒には再テストや補習を課しています。さらに、定期考査の2週間前からは「学習計画表」作りにも取り組ませ、目標達成に向けて規則正しい生活リズムを維持できるよう、自己管理能力を培っていきます。

中学生は定期考査2週間前に「学習計画表」を作成。目標達成に向けて自己管理能力を養います

 また、長期休暇中の講習にも力を入れています。たとえば夏期講習は、中1から高2までは英・数・国を中心にした講座を約10日間にわたって行います。高3は理科・地歴・公民を加えた6教科の講座を40日間にわたって開講。生徒たちもこれを積極的に受講し、実力を伸ばしています。冲永先生は「年度を追うごとに講座数が増え、高3は約100講座を開くまでになりました。また、講習の日の午前中に意欲的な生徒から『こんな講座もやってほしい』との相談を受けて、その日の午後に希望に沿った特別講座を開くこともあります」といったエピソードも紹介。教員が日ごろから生徒に気を配り、それぞれの個性や弱点を十分に理解したうえで、生徒の要望に応えながらていねいに指導していく。そんな面倒見の良さが、同校の教育の特徴といえます。

将来を強く意識させる進路指導 「医師体験プログラム」もスタート
2017年度大学群別合格者数[既卒生含む]
国公立大 ※医学部医学科含む 計56名
旧帝大・一橋大・東工大 10名
その他国公立大 46名
早慶上智・MARCH・東京理科大 計361名
早慶上智 114名
MARCH・東京理科大 247名
医学部医学科 計18名
国公立大 3名
私立大 ※帝京大内部推薦2名含む 15名

 こうしたきめ細かい指導と併せて、生徒に将来を強く意識させるため、国際理解教育やキャリア教育にも注力しています。国際理解教育については、高1でニュージーランド語学研修を実施。現地では1家庭に1人ずつホームステイし、授業やアクティビティーを通して英語漬けの3週間を過ごします。さらに、高2の修学旅行ではベトナムを訪問します。その意義について冲永先生は、「自国を発展させたいと熱心に学んでいる同世代と接することで、日本では得られないような大きな刺激を受けます」と語ります。

 一方、キャリア教育については、中2の時期を「自分の未来を考える1年間」と位置づけて、企業などを見学する「職業調べ」に取り組ませています。生徒たちは一人ひとりが見学したい企業や職業を調べ、アポ取りから、取材、レポート(職業新聞作り)まで自力で行います。訪問先は多岐にわたり、有名企業のほか、海上保安庁、外務省といった官公庁の場合もあります。あこがれの業界を実際に見学することは、生徒たちにとって将来の進路を考える良いきっかけとなっているようです。

 このほか、卒業生による進学講演会も開いています。その特徴は、高1生は社会人に、高2生は就職活動を終えた大学4年生に、高3生は志望校合格を果たした大学1年生というように、それぞれ異なる段階の卒業生の話を聞くこと。生徒が現在から逆算して将来をイメージしやすいようにしているのです。加えて、帝京大学との連携を生かしたプログラムも展開。大学のキャリアサポートセンターなどによる進路講演会を開いて職業観・社会観を育んでいるほか、大学教員による教養講座も実施して、生徒の興味・関心の幅を広げています。

 また、近年の医学部志望者の増加に伴い、帝京大学医学部医学科との連携も強化。今夏から、高2生の希望者を対象に、医学部の教育活動を体験する「医師体験プログラム」が始まりました。「こうした新たな取り組みによって、校内が活性化することを期待しています」と冲永先生。ちなみに、同校は今春、国立大学の医学部医学科に現役合格者を輩出しましたが、その生徒の面接対策でサポート役を務めたのが冲永先生です。東京大学附属病院で臨床経験を持つ医学博士という経歴を生かして、医師としての心構えについて、さまざまなアドバイスを送ったとのこと。最後に冲永先生は、「今後も、生徒一人ひとりの自己実現を支える環境づくりを進めていきます」と結びました。

高2の修学旅行はベトナムへ。ツーヅー病院で、枯葉剤の影響を受けた子どもたちへのボランティア活動も体験 帝京大学医学部との連携の下で、「医師体験プログラム」がスタート。救急救命実習などを体験しました中2生の「高齢者体験」。座学にとどまらず、多くの体験によって知識を習得することを重視しています

《学校のプロフィール》

帝京大学中学校・高等学校

所在地 〒192-0361東京都八王子市越野322
     JR中央線「豊田」駅、京王相模原線・小田急多摩線・多摩都市モノレール「多摩センター」駅、京王線「平山城址公園」駅近く平山5丁目バス停よりスクールバスあり。京王相模原線「京王堀之内」「南大沢」駅、京王線「聖蹟桜ヶ丘」駅などよりバス「帝京大学中高校」下車 TEL 042-676-9511
H P https://www.teikyo-u.ed.jp 別ウィンドウが開きます。

《各種行事日程のお知らせ》

学校説明会
  9月16日(土)10:00〜、14:00〜(要予約)
10月19日(木)12:30〜(要予約)
11月15日(水)10:00〜
12月17日(日)10:30〜
  1月  6日(土)10:30〜
※9/16、10/19のみ要予約。12/17と1/6には過去問解説授業あり
邂逅祭(文化祭)
10月28日(土)10:00〜16:00
10月29日(日)  9:30〜15:30

◎学校関連リンク◎

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