
「ピグマキッズくらぶ」は、小学1年生から4年生のために開発されたサピックスの通信教育です。そのテキストでおなじみのピグマはかせが、皆さんがふだん疑問に思っていること、不思議に思っていることにお答えします。
今回は天気予報のお話です。新聞やテレビの天気予報では、天気や降水確率、さらに予想最高気温と予想最低気温も発表されます。気温が何度になるかまでどうしてわかるのでしょうか。天気予報の仕組みについて探ってみましょう。
●大切なのは毎日の気象を調べること
| 今日も寒いわね。 | ![]() |
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| 昨日より気温が下がるって、天気予報でやってたよ。 | ||
| でも、今日が昨日より寒くなるなんて、どうしてわかるんだろう。そもそも明日の天気は誰がどうやって予想しているの? | ||
| 天気予報は国の気象業務を担当している気象庁の予報官や、気象業務を行う会社にいる気象予報士がしているんだよ。 | ||
| 「気象」ってよく聞くけどなあに? お天気のこと? | ||
| 地球を覆う空気全体のことを「大気」というけど、その大気中で起きる雨、風、雪などの現象を「気象」というんだ。気象は毎日いろいろなところで観測されている。「アメダス」という無人の観測所が全国約1300か所に設けられているほか、宇宙から雲の撮影などをする静止気象衛星「ひまわり」、山頂などに設置して電波で雨や雪を観測する「気象レーダー」、海の水温や海流を調べる「海洋気象観測船」、気球で計測機器を飛ばして上空の気圧や気温を観測する「ラジオゾンデ」というものもあるよ。そういうものを使って、刻々と変わる気温や風向き、雲の様子、雨の量などを観測しているんだ。その情報をもとにコンピューターが大気の状態を予測して、それに専門家が修正を加えて天気予報を発表しているんだよ。 | ||
| 天気予報では予想最高気温や予想最低気温も発表されるよね。気温の予想はどうやっているの? | ||
| 気温は、太陽によって暖められた地面が空気を暖めることによって変わっていくんだ。雲があると太陽の光をさえぎるから、雲の量によっても気温は変わる。それから暖かい空気や冷たい空気がいつ、どこから流れてくるかによっても気温は変わるよ。そういういろいろな条件を計算に入れて、コンピューターが予測を立て、これに地域の特徴なども考え合わせて予報を発表しているんだ。山地のほうが平地より気温が下がりやすいとか、建物が密集している都会では気温が上がりやすいといったことも関係してくるからね。 | ||
●桜がいつ咲くかも気温で予想
| もうすぐ春。春といえば桜だね。桜がいつ咲くかという開花予想が気象情報の会社から発表されているよね。これも気温と関係があるんだよ。 | ![]() |
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| 桜がいつ咲くかなんて、よくわかるよね。 | ||
| 桜の開花日は、気温がどう変化していくかという予想をもとに、花芽の生長速度を予測して割り出すんだ。過去の開花日と気温のデータなどから作った開花予想の計算式があって、そこに去年の秋からの気温の変化とこれからの気温予想を当てはめて、開花日を割り出すんだ。気象庁では実際に桜がいつどのくらい咲いたかといった細かい観測を続けているよ。そのほかカエデが紅葉した日、ウグイスが鳴き始めた日、ツバメを初めて見た日なども毎年観測しているんだ。これは「生物季節観測」といって、身近な生物の観測を続けることは地球の気候がどう変わっているかを知るうえでとても大事なんだ。 | ||
| 天気予報や気象観測って、お出掛けのためだけにあるんじゃないのね。 | ||
| 天気予報は台風や集中豪雨などの災害から人の命を守ったり、農作物などへの被害を食い止めたりするのに役立つだけでなく、地球環境の変化を監視する大事な仕事でもあるんだよ。 | ||
●気温が変化する主な原因

気象庁には地上、海、空、宇宙からの膨大な気象データが集まってきます。そのデータをスーパーコンピューターが「数値予報」という方法で処理します。これは地球の大気全体を細かな格子で区切り、格子一つひとつの気象データを集計して、将来の大気の変化をシミュレーションする方法です。これにより非常に精度の高い予報ができるようになりました。
天気予報をより早く、より正確に伝えることは、気象災害から人命や財産を守るうえで不可欠です。特に異常気象が増えている昨今、防災の役割は高まっています。天気予報について興味を持ったら、一歩踏み込んで調べてみましょう。天気予報が気候変動と地球環境の変化を監視する重要な仕事であることがわかります。
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