受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

おしえてピグマはかせ

サピックスの通信教育・ビグマキッズくらぶ おしえてピグマはかせ

 「ピグマキッズくらぶ」は、小学1年生から4年生のために開発されたサピックスの通信教育です。そのテキストでおなじみのピグマはかせが、皆さんがふだん疑問に思っていること、不思議に思っていることにお答えします。
 今回は「カビ」のお話です。湿気の多い梅雨はカビが生えやすい季節。油断していると食べ物や室内の壁などにすぐカビが生えてしまいます。なぜカビは生えるのでしょうか。そもそもカビとは何なのでしょうか。

カビはどうして生えるの?

カビはキノコの仲間ってホント!?

さやかちゃん 食パンを出しっ放しにしておいたらカビが生えちゃった。
ピグマはかせ 梅雨の時期はカビが生えやすいから気をつけないとね。
ひかるくん どうして梅雨時はカビが生えやすいの? ひかるくんイラスト
ピグマはかせ カビは湿気が多くて暖かい季節や場所が大好きなんだよ。
えりちゃん そういえばお母さんが、お風呂の壁にカビが生えて困っていたわ。お風呂って湿気があって暖かいものね。
ピグマはかせ 家の壁や食べ物だけでなく、洋服や本、土の中や枯れ葉などにもカビは生えるよ。種類によっても違うけど、気温が20〜30℃で、湿度が80%以上のとき、カビの栄養となる汚れやホコリなどがあるところなら、どこにでも生えるよ。
げんちゃん 生えてくるっていうけど、カビって植物なの? カビって何なの?
ピグマはかせ カビは「菌類」に属する微生物の一種で、生き物だよ。同じく菌類に属するシイタケなどキノコと体のつくりがよく似ている。仲間といっていいだろうね。
げんちゃん えっ、そうなの? カビとキノコじゃ、見た目はまったく違うのに驚きだね。 げんちゃんイラスト
ピグマはかせ カビの多くは「菌糸」という糸のようなものが集まった構造をしていて、菌糸の先から栄養や水分を吸収しながら大きくなるんだ。やがて「胞子」という、とても小さな〝種〟のようなものを作る。カビの胞子はいつも空気中を浮遊していて、カビの育つ条件がそろったところに着地すれば発芽するよ。菌糸を根っこのように伸ばして、どんどん広がっていくんだ。伸びた菌糸には胞子ができて、風に乗ってまたどこかへ…。同じようにキノコも、土の中に菌糸が張りめぐらされている。実は、この部分がキノコの本体で、みんながキノコとして食べている傘のような部分は「子実体」という、胞子を作るための部分なんだ。この子実体がないか、ごく小さいものをカビといい、子実体が大きいものをキノコといっているんだよ。

食べられるカビと食べられないカビ

えりちゃん わたし、カビが生えたミカンを見たことがあるわ。緑っぽくなっていたかな。 えりちゃんイラスト
ピグマはかせ カビはとても種類が多くて、5万〜10万種ぐらいあるといわれているよ。ミカンに生える緑っぽいカビはアオカビの一種で、果物のほかに、パンやお餅などにもよく生えるよ。それ以外にも、よく見られるカビとしては、浴室やキッチンなどに生える黒いクロカビ、エアコンの中やタンスの裏側などに発生する綿毛状のススカビなどがあるよ。クロカビはアレルギーやぜんそくの原因になるから注意が必要だよ。また、カビ毒といって病気の原因になる有害な物質を作り出すカビも多いから、保管している間にカビが生えてしまった食べ物は、絶対に食べないようにしようね。
さやかちゃん カビって怖いわね。 さやかちゃんイラスト
ピグマはかせ でも、役に立つカビもあるよ。たとえばコウジカビには、デンプンやタンパク質を分解するはたらきがあって、昔からみそ、しょうゆ、お酒を造るのに利用されているよ。カツオブシやチーズなどもカビを利用して作られる食品だね。たとえば、ブルーチーズというチーズは、チーズの中に緑色っぽいカビが入っているよ。これはアオカビの一種だけど、独特の風味があって、食べても害はないんだ。
ひかるくん おいしい食べ物を作るのに、必要なカビもたくさんあるんだね。
ピグマはかせ 食べ物だけじゃないよ。感染症の治療などに使われる抗生物質の「ペニシリン」は、もともとアオカビから作った薬だよ。
ひかるくん どうやってペニシリンはできたの?
ピグマはかせ 90年ほど前に、フレミングというイギリスの細菌学者がある細菌を増やす実験をしていたとき、誤って容器の中にアオカビを生やしてしまったんだ。でも、アオカビの周りだけ、その細菌が増えていなかったのを見たフレミングは、アオカビが作る物質が細菌の生育を妨げることに気づいたんだ。この発見をもとに作られたのがペニシリンだよ。ちなみにフレミングはその功績から、ノーベル医学・生理学賞を受賞したよ。カビって嫌われ者だけど、食べ物や医学の分野で人間の役に立っているから奥が深いよね。

保護者の方へ

 カビは発酵食品や医薬品の製造に役立つだけでなく、地球環境にとっても、なくてはならないものです。土の中のカビは、ほかの微生物と共に、生物の死がいやふん、落ち葉などの有機物を無機物に分解します。そして、その無機物が植物の養分となるのです。
 そんな生態系の維持に欠かせない存在である一方、空気中を漂う胞子にはアレルギー疾患を引き起こしたりします。また、カビの生えたものを食べると、がんや肝臓・腎臓障害などの原因になったりする怖いものでもあります。
 カビは漢字で書くと黴。梅雨は「黴雨(ばいう)」とも呼ばれるほどカビの大繁殖期です。しっかり対策を立てるためにも、カビのことをよく知っておきたいものです。

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