受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

おしえてピグマはかせ

サピックスの通信教育・ビグマキッズくらぶ おしえてピグマはかせ

 「ピグマキッズくらぶ」は、小学1年生から4年生のために開発されたサピックスの通信教育です。そのテキストでおなじみのピグマはかせが、皆さんがふだん疑問に思っていること、不思議に思っていることにお答えします。
 今回は動物の食べ物についてのお話です。動物のなかには、牛や馬、象など、ほとんど植物だけを食べて暮らす動物がいます。植物だけでなぜ大きなからだになれるのでしょうか。

なぜ牛や馬は草だけで生きていけるの?

おなかにたくさんの微生物がいる!?

えりちゃん 昨日、家族で高原の牧場に行ったよ。牛がたくさんいて草を食べていたわ。 えりちゃんイラスト
さやかちゃん 牛って草ばかり食べているけど、どうして草だけで生きていけるのかしら。
ひかるくん 牛だけじゃないよ。馬も象もキリンも肉は食べないよね。それなのに、あんなに大きくなるのは不思議だよね。
ピグマはかせ 人間も動物も、からだを作るもとになるのはタンパク質だよね。タンパク質は肉類に多く含まれているから、確かに肉を食べないと大きくなれない気がするよね。
げんちゃん 毎日、野菜しか食べないなんて、ぼくだったらパワーが出ないよ。
ピグマはかせ 牛や馬などのおなかの中には、たくさんの微生物がいる。微生物というのは、目に見えないほど小さい生き物のことだよ。牛や馬が食べた草などは微生物のはたらきで分解され、タンパク質の基になる栄養分ができるんだ。
さやかちゃん おなかの中にたくさんの微生物がいるの!? さやかちゃんイラスト
ピグマはかせ 人間のおなかにだって微生物はたくさんいるよ。たとえば、腸の中にいる大腸菌とかビフィズス菌もそうだよね。植物を食べて生きている動物は、その胃や腸の中にいる微生物が作った栄養分を吸収するほか、微生物そのものもタンパク源として消化・吸収しているんだよ。
えりちゃん 微生物まで栄養にされちゃっているのね。腸の中の微生物はいなくならないの?
ピグマはかせ いなくならないよ。食べた草などが微生物の餌になっているから、微生物はおなかの中で常に増え続けているんだ。

牛は四つの胃で繊維質の草を消化

げんちゃん でも、草っておいしくなさそうだよね。消化が悪そうだし。
ピグマはかせ 植物は繊維を多く含んでいて消化しにくいから、食べたとしても消化・吸収するには、長い時間がかかるんだ。そのため、植物を食べて生きている動物は、特別な胃や腸を持っているんだよ。
ひかるくん そういえば、牛は胃が四つあるって聞いたことがあるよ。 ひかるくんイラスト
ピグマはかせ そうなんだ。草を食べると1番目の胃と2番目の胃を通る間に微生物によって草が分解される。ここで、2番目の胃が縮み、食べ物はもう一度口の中に戻されるんだ。口の中でかみ直しながら唾液とよく混ぜるんだよ。そして3番目の胃でさらに細かく砕かれた後、4番目の胃に送られて、胃液のはたらきで消化されて腸に送られるんだ。このとき微生物も一緒に吸収されるんだよ。
さやかちゃん 一度おなかに入れたものを、また口の中に戻すなんて人間なら考えられないね。
えりちゃん そういえば牧場の牛は、草を食べていないときでも口をもぐもぐさせていたわ。
ピグマはかせ 一度胃に入れたものを口の中に戻してかみ直すことを「反すう」というんだ。羊、ヤギ、キリン、シカ、ラクダなども反すうするよ。ウサギは反すうはしないけど、腸を一度通っただけの食べ物は消化・吸収ができないので、出したふんをもう一度食べて、ふんの中にまだ含まれている栄養を消化・吸収するんだよ。
げんちゃん 自分のふんを食べるなんてびっくり! げんちゃんイラスト
ピグマはかせ でも象や馬などは胃が一つだから、反すうはしないよ。盲腸や大腸にいる微生物が食べた物を分解して、栄養を吸収できるようにしてくれるんだ。反すうする動物より消化の力は弱いから、象や馬のふんを見ると、消化されなかった草の繊維がそのまま混ざっているよ。食べたものが消化・吸収されにくい分、たくさん食べなくてはいけないから、アフリカゾウなんて一日に200キロ以上もの草を食べるそうだよ。もともと植物は栄養分が少ないから大量に食べなくてはならないんだけど、特に胃が一つの動物はたくさん食べる必要があるんだ。
ひかるくん 草とか木の実を食べて生きられるなら、獲物をつかまえなくていいから楽だと思ったけど、狩りをする動物とはまた違う苦労があるんだね。
ピグマはかせ そうだね。

保護者の方へ

 一般に「草食動物」「肉食動物」という分け方がされますが、「草食」といっても草だけでなく、芽や果実、樹皮、種子なども食べます。「肉食」も獲物の肉だけでなく、骨や内臓、血なども食べます。このため教科書などでは「植物食」「動物食」という表現が使われています。植物食の場合、消化器官内の微生物の働きにより、さまざまな栄養分が体内で作られます。また、動物食の場合は、肉だけでなく獲物のからだをほぼ全部食べ尽くすので、さまざまな栄養を摂取することができます。わたしたちは植物または動物だけを食べて生きられる動物を不思議に思いますが、動物からすれば、肉も野菜もバランス良く食べなくてはならない人間のほうが、不思議な存在なのかもしれません。

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