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学校説明会レポート
富士見丘中学校
2023年9月15日(金)
一人ひとりに寄り添う面倒見の良さで、21世紀型の新しい学力を磨く
「忠恕」の心を持った「国際性豊かな若き淑女の育成」をめざす富士見丘中学高等学校は、生徒一人ひとりに寄り添った面倒見の良い女子教育を実践しています。英語教育の先進校としても知られ、2015年度からは文部科学省のスーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定されました。2020年度からはワールド・ワイド・ラーニングコンソーシアム(WWL)構築支援事業のカリキュラム開発拠点校として認定されています。
説明会の冒頭、校長の吉田晋先生は、近年の大学入試改革の話題に触れると、従来の知識暗記型の教育から、思考力伸長型の教育へと転換していく必要性をあらためて訴えました。そのうえで、「探究学習」「ICT教育」「英語4技能の養成」を柱とする同校の21世紀型教育をアピールし、「本日は、生徒たちがいかに楽しく主体的に学んでいるかを知っていただき、お子さんの志望校選びにつなげてもらえたら幸いです」とあいさつしました。
続いて教務部長の関根淳先生が、同校の大学合格実績と、それを支える教育内容を説明しました。主要大学が総合型選抜や学校推薦型選抜の定員を拡大しているというデータを示すと、「これらの入試の評価基準となるのが、英語資格と小論文・口頭試問です。本校が『探究学習』『ICT教育』『英語4技能の養成』に力を入れているのは、まさにそこで問われる能力だからです」と語りました。実際に2023年度大学入試では、卒業生102名に対し、早慶上理ICUに32名、GMARCHに63名が合格を果たしています。全体の約7~8割は総合型選抜や指定校推薦を利用して合格しているそうで、まさに大学側が学生に求める能力と、同校が養成に力を入れている能力が一致していることがうかがえます。関根先生は「本校は偏差値表に載るような難関校ではありませんが、小規模校ならではの面倒見の良さで、大学受験という目標に現実的にコミットできる学校です」と胸を張りました。
次に「探究学習」と「ICT教育」の具体的な内容が紹介されました。探究学習の土台作りの場となるのが、中1~高2で取り組む自主研究「5×2」です。「梅干しの魅力」「弁護士について考える」など各自が興味のある身近なテーマを掘り下げ、最後はわかりやすくまとめて発表します。また「ICT教育」では、生徒が1人1台のノートパソコンを持ち、学級内の連絡や宿題のやり取りに日々活用しています。教科学習でも、端末を使った発表を取り入れ、大学や社会で通用するプレゼンスキルを磨いていきます。
続いて、英語科主任の田中裕樹先生から「英語4技能の養成」についての説明が行われました。田中先生が同校の英語教育の特徴を表すキーワードとして挙げたのは「徹底面倒見」です。たとえば、中2~高2を対象にした「Online Speaking」では、生徒がその日「言えなかった表現」を自己評価シートに書き込むと、それを教員が細かく確認して添削を行います。中1~高2対象の週末エッセイライティングに対しても、日本人教員とネイティブ教員の2人で添削を行い、さらにリライトした文章にまで目を通すので、生徒は正しい英語表現を効率的に身につけられるそうです。こうした「徹底面倒見」の効果は、英検®の実績にも表れています。2022年度の高3生のうち、英検®2級以上を取得した割合は81%と、過去最高の数字になりました。また、準1級以上を取得した生徒も28%いましたが、田中先生は「指導をさらに強化し、将来的には準1級以上の生徒を70%台まで伸ばすことが目標です」と展望を語りました。
最後に、教頭の白鶯訓彦先生から入試の説明が行われました。同校では多様な生徒を受け入れるため、一般入試・WILL入試・英語資格入試・グローバルアスリート入試・適性検査型思考力入試・帰国生入試とさまざまな選抜方法を設けています。白鶯先生は「自分の得意分野を生かせる入試に、ぜひ積極的に挑戦してください」と締めくくりました。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
京王線「笹塚」駅から徒歩5分。2023年3月の卒業生のうち11名が海外大学に合格するなど、グローバルに活躍する道が開かれています
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