受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

明治大学付属中野中学校

2024年9月26日(木)

「知・徳・体」をバランス良く鍛え
明治大学の基幹となる学生を育てる

 1929年に旧制中学校として開校し、1949年に明治大学の付属校となった明治大学付属中野中学・高等学校は、現時点で3校ある明治大学の付属校・系列校のなかで唯一の男子校です。同校では「質実剛毅」「協同自治」を校訓に掲げ、文武両道を実践しています。

 この日の説明会では、最初に校長の清水孝先生があいさつに立ち、「本校の合言葉は、『みんなで仲良く、正直に、真面目に、精一杯努力しよう』です。大学卒業までに、一生つき合える人間関係を構築できることが大きなメリットです」と述べました。

 同校では、中高6年間で「知・徳・体」をバランス良く伸ばしていくために、「文武両道」を推奨しています。まず、卒業生の約8割が内部推薦で明治大学に進学することもあり、「知」では、大学受験のための先取り授業は行いません。文系・理系に偏らず、基礎学力をしっかりと養っていきます。

 「徳」では、礼儀やマナーを重視しています。中高生のうちにそれをしっかりと身につけさせるために、あいさつや身だしなみ、時間などについて厳しく指導します。そして、学校行事、部活動、委員会活動などに積極的にかかわることを奨励し、たくましい心身を養成します。6年間皆勤賞の生徒も毎年30名以上いるとのことです。

 清水先生は「AIが発展する社会では、人に優しく接することができる、高い人間性を持つ人材が求められています。本校では『知・徳・体』と『文武両道』の教育で、社会に有為な人材を育てていきます」と結びました。

伸び伸びと学び、資格取得も奨励
在学中に簿記2級に合格した生徒も

 続いて、入試広報委員長の佐々木孝彦先生が、学校生活について説明しました。同校の最大の強みは、大学付属校という環境の下、伸び伸びと、好きなことに打ち込める点にあるといえます。明治大学との連携の下、生徒がキャリアガイダンスや学部公開授業、学部見学会などに参加する機会を多く設けています。高校在学中に簿記2級を取得し、大学在学中に公認会計士試験への合格をめざしている卒業生もいます。

 保護者との連携を重視しているのも、同校の大きな特徴です。保護者会は年6回、定期テスト後の土曜日に開催しています。「お父さんの出席率も高く、ほかの保護者との交流により、子どもの学校での様子がわかると好評です」とのことです。

 教科教育については、全教科のバランスを重視したカリキュラムの下、基礎学力の養成に力を入れています。小テストを多く実施し、成績不振の生徒には指名補習も行います。課題を提出しない場合は、部活動への参加を制限することもあるそうです。

 2025年度入試の募集定員は、2月2日の第1回が約160名から約180名に、4日の第2回入試が約80名から約90名に、それぞれ増員されます。詳細は学校ホームページをご確認ください。

イメージ写真 校舎は閑静な住宅街にあり、落ち着いた学校生活を送ることができます。射撃場や温水プール、相撲場などを備え、部活動に打ち込める環境です

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