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学校説明会レポート
佼成学園中学校
2025年5月19日(月)
生徒の強い探究心を最大限に引き出し、変化する時代のなかでも輝ける人に
「体験と学問の両立に励む」という意味を持つ「行学二道」を校訓に掲げる佼成学園中学校・高等学校は、学力偏重に陥ることなく、豊かな情操と健全な心身を育み、円満な人格の形成をめざしています。
説明会の冒頭、あいさつに立った校長の青木謙介先生は、今年5月にアメリカのオハイオ州で実施された「国際学生科学技術フェア(ISEF)2025」での卒業生の活躍に触れました。卒業生が取り上げたテーマは、絶滅危惧種であるイシガイ目二枚貝の保全に関するものですが、研究のきっかけとなったのは「趣味のタナゴ釣りができなくなるから」という理由だったそうです。青木先生は「自分の興味・関心のあるものにとことん向き合い、世界を広げていく、強い探究心を目の当たりにしました。彼のように、探究活動を通じて好きなことを見つけ、それを掘り下げて追究した結果、さまざまなコンテストで優秀な成績を収める生徒は数多くいます。本校は、男子が持つエネルギーを最大限に発揮させ、可能性を広げる環境の下、変化する時代のなかでも輝いていける生徒を育てようとしています」と述べました。
続いて、教頭の南井秀太先生が入試結果を報告するとともに、教育内容について説明しました。「本校は立正佼成会が社会貢献事業の一環として開設した学校ですが、宗教教育や宗教行事、宗教の勧誘などはありません。あくまでも建学の精神を礎とした人間教育に重きを置いている男子進学校で、これは昔も今も変わりません」と強調しました。
2025年度の中学入試は、志願者数が合計542人、合格者数は合計308人で、倍率は1.76倍でした。入試問題については、難度がやや上昇しました。国語では記述問題が増え、算数では前年度に正答率が2~4割だった問題が増加するなどしたため、合格のボーダーラインは7割だったそうです。なお、複数回受験の場合、同時出願すれば、2万5000円の入学検定料でSuper English入試・帰国生入試を除くすべての入試を受験できます。さらに、複数回受験者には加点優遇も行っているそうです。
入学後は、中学入試の成績に応じて、旧帝大などの国公立大学と最難関私立大学をめざす「アドバンストクラス」、国公立大学・難関私立大学をめざす「マスタリークラス」、海外の大学や国内のスーパーグローバル大学への進学を目標とする「グローバルコース」に分かれて学びます。帰国生の受け入れにも熱心に取り組んでいますが、その理由について南井先生は、「社会に出て行く前に、さまざまなタイプの人と接してほしいからです」と話します。なお、帰国生の割合は全校生徒の10~15%をめざしているとのことです。また、英語教育に力を入れ、すべてのコースで英語の授業を週8コマ実施しているのも特徴の一つです。一般的な英語教育から実用的な英会話の練習までを行い、将来を見据えた英語力の基盤の育成と実践力の強化に努めています。
同校が何よりも大切にしているのが、一人ひとりへの声掛けです。同校の卒業生でもある南井先生は、「わたし自身も在学中は先生方からいろいろな場面で声を掛けてもらいました。そのひと言にどれほど勇気づけられたか、今でも鮮明に覚えています。本校は、どんな生徒にとっても自分の居場所があると思える校風がしっかりと受け継がれています」と語ります。さらに、「本校は非常に伸び伸びとした校風で、探究活動で日本一になる者、部活動で日本一になる者など、さまざまなタイプの生徒がいます。誰しも必ず強みと弱みがありますが、それをお互いが理解して協力する寛容力を、彼らは持っています」と話します。
最後に大学合格実績について触れました。2025年春は国公立大学に31名、早慶上理ICUに63名、GMARCHに162名、海外大学に26名が合格し、現役大学進学率は75.7%でした。
さまざまな分野の書籍がそろう図書室。探究活動の拠点として活用されています。また、図書室とは別に、朝7時から夜8時まで利用できる自習室も設置されています。
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