受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

武蔵中学校

2025年5月15日(木)

自然豊かな環境で育まれる
自由で伸びやかな校風

 1922年創立の旧制武蔵高等学校を前身とする武蔵高等学校中学校は、「東西文化融合のわが民族理想を遂行し得べき人物」「世界に雄飛するにたえる人物」「自ら調べ自ら考える力ある人物」の三理想を建学の理念として掲げています。

 SAPIX代々木ホールで開催されたこの日の説明会では、校長の杉山剛士先生がスライドを用いて学校生活を紹介しました。中央に濯川(すすぎがわ)が流れる江古田キャンパスは緑豊かな環境で、中学から大学・大学院、研究施設までがそろっています。「野生動物の姿を見ることもあり、観察や調べ学習に活用されるだけでなく、探検の場にもなっています」とのことで、二つの図書館、人工芝のグラウンド、屋外・屋内の二つのプールなど、充実した設備が整っているのも同校の魅力です。

 続いて、三大行事の一つである体育祭の様子を動画を交えて紹介しました。さまざまな競技をテンポよくつないだスピード感のある数分間の動画は生徒が制作したものです。チームが一丸となって戦う熱意、全校を挙げて楽しむ雰囲気、生徒と先生方との距離の近さなど、多くのものが伝わってきました。

 「山上学校」「天文実習」「地学巡検」といった自然のなかでの校外学習も充実しています。杉山先生は「校則も制服もない自由で伸びやかな校風から、放任と見られがちの本校ですが、好奇心を引き出す仕掛けを施している点では、むしろ面倒見が良いといえるでしょう」と笑顔で語りました。

建学の三理想の実現に向けた
「守・破・離」の学習プログラム

 同校の教育は、創立当初から掲げる三理想を軸に構成されています。その実現のために、中高6年間を「守・破・離」の3段階に分けた学習モデルを導入しています。中1・2の「守」では、基礎的な学力や学習習慣の定着を図ります。続く中3・高1の「破」では、自分の視点を持ち、他者と意見を交わしながら知識の再構築を行います。そして、高2・3の「離」では、みずから課題を設定し、探究活動へと移行します。

 グローバル教育にも注力しており、英語については少人数制の分割授業を実施しています。中3では第二外国語(ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語)の履修が必修で、高校では中級・上級者向けの授業も選択できます。放課後や夏休みには希望者を対象に、科学について英語で学ぶRED(Research Essay Discussion)というプログラムも開講しています。海外進学希望者へのサポート体制も整備しています。海外での活動に挑戦しようとする生徒への奨学金制度を設けているほか、ネイティブ教員による個別相談、留学準備講座、大学説明会なども実施しているため、近年では海外大学への進学者も増えているとのことです。

イメージ写真 最寄り駅は、西武池袋線「江古田」「桜台」駅、都営大江戸線「新江古田」駅、西武有楽町線「新桜台」駅。恵まれた自然と充実した施設・設備に囲まれ、生徒たちは学びの世界を深めています

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