受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

帝京大学中学校

2025年6月7日(土)

一人ひとりと向き合う少人数制教育で、大学受験を突破するための“総合力”を養う

 帝京大学の付属校である帝京大学中学校・高等学校は、「努力をすべての基(もとい)とし、偏見を排し、幅広い知識を身につけ、国際的視野に立って判断ができ、実学を通して創造力および人間味豊かな専門性ある人材の養成を目的とする」という、大学と同じ建学の精神を掲げています。校名に「帝京大学」とありますが、卒業生のほとんどが他大学に進む進学校として知られています。生徒一人ひとりに寄り添った少人数制でのきめ細かな指導が、難関大学への進学を後押ししています。

 八王子市南部の多摩丘陵に位置する同校へのアクセスは、JR「豊田」駅、京王線・小田急線「多摩センター」駅、京王線「平山城祉公園」駅から出るスクールバスの利用が基本です。また、路線バスも多数走っており、どの地域からも通いやすい立地といえます。最終下校時刻は午後5時30分となっています。

 生徒の特徴について、入試広報部主任の竹之内毅先生は「根は真面目で素直な子が多い」と話します。中学校は1学年120人程度で、1クラスは約30人ですが、学年担当の教員が8人いるため、1人の生徒を多数の教員でしっかりとサポートできる体制になっています。学習面・生活面ともに生徒をより良い方向に導けるよう、教員は定期的な面談や日々の声掛けで一人ひとりの状況を把握しています。「生徒の目を見て、様子を聞いて、どのようなことばを掛けたらよいかを考えながら一人ひとりと向き合っています」と竹之内先生は力説します。なお、高校では約60人の生徒を新たに迎え入れ、各学年とも5~6クラス編成となります。

 中1・2での目標は「学習習慣の確立」と「基礎学力の定着」です。その一環として、同校では「朝講座」を行っています。毎朝8時30分から8時45分までのホームルームの時間に、英単語・数学・漢字などの小テストを実施しているのです。小テストには基準点を設定し、達しなかった生徒に対しては再テストや補習を行い、基礎学力を定着させます。中1の2学期からは、学力差がつきやすい英語と数学で習熟度別授業を導入しています。さらに中3からは類別クラスを編成し、成績上位の30人はI類クラスに、それ以外はⅡ類クラスに分かれます。竹之内先生は「類別クラスにすることで、それぞれのレベルに合った手厚い指導が可能になります」と話します。実際に、Ⅱ類クラス出身者であっても、現役で難関国公立大学や難関私立大学に合格する生徒は少なくないとのことです。

 「勉強は学校で!」をモットーとする同校は、生徒の「わからない」を解消するために少人数制授業や習熟度別授業を行うとともに、さまざまな環境を整備しています。静かに学習できる自習室や図書室、友だちと相談できる教室や廊下、気軽に入れる職員室などです。生徒は自分に合った自習スペースを選ぶことができます。職員室の前にはホワイトボードが設置されており、休み時間や放課後には多くの生徒が質問をするために訪れます。夏休みには無料の夏期講習も開講されます。中1対象のものから高3対象のものまで、全部で約250もの多種多様な講座があり、自分に合うものを選んで受講できます。

 「学校行事や宿泊行事も大切な学びの場です。多様な実体験が精神を鍛えて意識を高め、大学受験を突破する総合力につながります」と語る竹之内先生は、さまざまな行事や部活動、沖縄修学旅行(中3)、ニュージーランド語学研修旅行(高1の希望者対象)、アジア地域修学旅行(高2)なども紹介しました。なかでもニュージーランド語学研修旅行は、毎年参加率が90%を超えるほどの人気だとのことです。

イメージ写真 最寄り駅から学校までを結ぶスクールバスは校舎前に発着。タケノコが収穫できる裏山もあり、豊かな自然のなかで生徒たちは伸び伸びと、過ごしています

www.teikyo-u.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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