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学校説明会レポート
国士舘中学校
2025年6月14日(土)
さまざまな体験を通じて、未知のことに勇敢に挑み、みずからの可能性を広げる
国士舘は、幕末期に吉田松陰が主宰した私塾「松下村塾」を範として、教育者の柴田德次郎によって、1917年に創立されました。国士舘中等部が設置されたのは1923年です。それ以来、長く男子校として歴史を歩んできましたが、1994年に共学校となりました。世田谷区にある同校の周辺は閑静な住宅街で、松陰神社や豪徳寺などの史跡もあり、授業内で史跡巡りや散策に出かけることもあります。
オンラインで開催されたこの日の説明会では、最初に校長の渡邊隆先生からあいさつがありました。まず「誠意」「勤労」「見識」「気魄」という四つの徳目(態度・姿勢)を備えるには、『読書・体験・反省』を実践し、『思索』すること」という教育指針が紹介されました。このなかでも特に「体験」を通した学びを重視しているそうです。また、創設当初から武道を必修としている同校ですが、これは、礼を尽くすという、相手の気持ちに立って物事を考えることを大事にしているからです。運動部の活動が盛んで、体を動かす機会が多いというイメージもありますが、渡邊先生は「運動が苦手な子もたくさんいます。生徒たちの心としっかり向き合いながら教育活動に取り組んでいます」と話しました。
続いて入試広報チーフの河野博先生が登壇し、同校の概要と教育内容について説明しました。同校が育てたい生徒像として、「何事にも挑戦する力を持つ生徒」を挙げ、「さまざまな『体験』から学び、振り返って計画し、新たな挑戦に向かうことによって、人と社会を支える力を身につけてほしいと願っています」と語られました。「体験」を重視している同校では、年間で46回もの学校行事を催しているそうです。
また、同校では、生徒に自学自習の習慣を身につけさせるために、「オールインワン学習サポートシステム」を取り入れています。毎日の朝学習では国語・数学・英語の振り返り小テストを実施します。授業の内容が理解できているかどうかを確認し、生徒一人ひとりがその日に取り組むべき課題を明確にするためです。さらに、部活のある生徒を除いて行われる毎日30~40分間の放課後学習では、予習・復習・課題など、今必要なものを自分で選択し、取り組む時間を設けています。河野先生は「朝学習と放課後学習に1年間取り組むと、約9800分もの学習時間が確保されます。小さな積み重ねが大きな結果につながるのです」と話します。専門スタッフとチューターが常駐する自習室「K-Improve」も設置されていますが、ここでは、生徒の弱点克服やステップアップのために、一人ひとりに適したプリントの配布や指導を行っています。
中学校では、立ち居振る舞いや相手の身になり考える心を身につけることを目的に、書写と武道(剣道・柔道)を週1回必修としています。「外部の方から『国士舘の生徒は姿勢が良いですね』とよく言われます。立ち居振る舞いは一生の財産になると考えています」と河野先生は話します。また、年1回、日本語検定を受験させ、あいさつ・ことば遣いについても日常的に呼び掛けを行うなどして、美しいことば遣いの習得にも力を入れています。
隣接する国士舘大学との中高大接続行事も充実しています。生徒が直接、大学の研究室を訪問して、大学生とさまざまな体験をしたり、模擬授業を受けたりします。たとえば、法学部での刑事事件の模擬裁判、理工学部での紙飛行機製作、21世紀アジア学部での能楽講座などがあり、このような実践的な学びを体験させて生徒の興味・関心を引き出しています。
国際教育も重視しています。中1では英語をツールとして使えれば視野が広がることを実感させるために「聞く」「話す」を取り入れた授業を多く展開しています。中2では福島県のブリティッシュヒルズでの語学研修が実施されます。
緑豊かなキャンパスで、生徒の心を育てる「心学」と、社会の一員として人々の先頭に立って活躍する力を養成する「活学」が実践されています
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