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学校説明会レポート
西大和学園中学校
2025年6月14日(土)
伝統と革新の6年一貫教育 探究・国際・寮教育で未来志向を育む
「次代を担う高い理想と豊かな人間性を持った生徒の育成」を目標に掲げ、西大和学園高等学校(共学)が奈良県河合町に誕生したのは1986年のことです。その2年後の1988年に男子のみの中学校を開設し、2014年からは中学も共学となり女子の募集を開始しました。現在では、関西有数の進学校として知られており、今春も東京大学に44名(現役32名)が合格しました。京都大学には26名(現役11名)、国公立大学の医学部医学科(防衛医科大学校を含む)にも60名(現役35名)の合格者を輩出しています。
SAPIX代々木ホールで開かれた説明会の冒頭、学園長の岡田清弘先生が同校の入試について説明しました。関西以外の受験生のために、本校のほか札幌・東京・東海(名古屋)・岡山・広島・福岡・沖縄にも会場が設けられます。帰国生入試は、本校・東京のほか、シンガポールとロサンゼルスでの実施が予定されているとのことです。
奈良県に位置する同校は、大阪府・京都府・兵庫県からアクセスしやすく、生徒の出身地は大阪府が約半数、兵庫県と奈良県がそれぞれ約1割ずつという割合です。岡田先生は「本校には多様なバックグラウンドを持つ生徒が集まっています。キャンパス周辺は緑豊かで、四季折々の山々の風景が見られます。このように恵まれた学習環境は、何物にも代えがたい魅力です」と述べました。
同校では「探究(Study)」「誠実(Sincerity)」「気迫(Spirit)」という校訓を掲げ、6年一貫教育を実践しています。中学入学時には授業は原則として男女別に行いますが、学校行事やクラブ活動には男女一緒に取り組みます。岡田先生は「教育とは選択肢を示すものです。選ぶのは生徒自身であり、その選択に対してわたしたちは全力で支援します」と述べ、生徒一人ひとりを大切にする「生徒ファースト」の姿勢を重視していることをアピールしました。
2014年に文部科学省のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定校となった同校では、中高6年間の成長に応じて、体系的に科学分野の学びを深めていくカリキュラムを組んでいます。中学では「SSJ(Super Science Junior)」として、中1ではウミガメの産卵観察や化石採集などの自然体験に、中2では職場体験などの職業研究に、中3では各自が決めたテーマに基づく卒業研究にそれぞれ取り組みます。高校では、キャリア教育として、本格的な理科実験や実習に取り組む「サイエンス研究」、グローバルビジネスリーダー育成を目的とした「アクションイノベーションプログラム(AIP)」、「模擬国連」の三つがあり、このなかからいずれかを選択します。このうち「AIP」は、SGH(スーパーグローバルハイスクール)としてのプログラムをさらに進化させたもので、次世代リーダーに必要な「学力+α」の力を伸ばそうとしています。岡田先生によると、「『AIP』では、『既存の仕事に自分を合わせる』という従来の価値観から『自分で仕事を作り出す』へのパラダイムシフトが進んでいる昨今の状況を背景に、変化の速い未来社会に対応できる人材を育成することをめざしている」とのことです。
国際教育にも力を入れており、全員参加のアメリカグローバル研修プログラム(中3)、1年または3か月のアメリカ留学(中3の希望者対象)、海外探究プログラム(高1対象)、ハーバード大学での次世代リーダー養成プログラム(高1の希望者対象)などが実施されています。岡田先生は「思春期にこそ大切な『本物の異文化体験』を通じて、世界を見据えた幅広い視野と自立した行動力を育てます」と強調しました。
遠隔地から入学する生徒のために、学園敷地内に男子寮(青雲寮・清栄寮)を設置しているのも特徴です。青雲寮には、中1から高1までの男子が入寮します。中学生は8人部屋で、高校生は4人部屋で共同生活を送っています。寮専門の教員のサポートの下、毎晩90分×2コマの学習時間を設け、基礎学力を養う一方、寮生の絆を深める寮独自の行事も実施しています。高2からは2人部屋の清栄寮に移り、より受験勉強に集中できる環境となります。岡田先生は「落ち着いた雰囲気で学習面・生活面でのサポート体制が充実しており、自然と感謝や思いやりの心が育まれます」と述べ、説明会を締めくくりました。
近鉄田原本線「大輪田」駅から徒歩約8分、JR大和路線・近鉄生駒線「王寺」駅、近鉄田原本線「新王寺」駅から徒歩約18分。「王寺」駅からはバスも利用できます
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