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学校説明会レポート
浦和明の星女子中学校
2025年7月1日(火)
一人ひとりを大切にする教育で、「正しく、浄く、和やかな」生徒を育む
JR武蔵野線「東浦和」駅から徒歩8分の場所にある浦和明の星女子中学・高等学校は、埼玉県で唯一のカトリックミッションスクールです。1967年の高校創立以来、キリスト教に基づく「一人ひとりの人格を尊重する人間教育」を実践しています。
さいたま市文化センターで行われたこの日の説明会では、最初に同校の沿革や学校生活などを紹介する動画が上映されました。同校の母体となっているのは、カナダ・ケベック州に本部を置くカトリックの聖母被昇天修道会です。1934年、この修道会から派遣された5人のシスターが、青森市で教育活動を始めたことが明の星学園の原点となっています。
青森での献身的な活動が高く評価され、浦和にもカトリックの学校の設立をとの要請を受けて、浦和明の星女子高等学校が誕生しました。そして、2003年、中学校を開設し、中高一貫校となりました。今年4月に中学校長に着任した小磯敦先生は「キリスト教の学校なので、一日は「主の祈り」を捧げることからスタートします。また、中学と高校、それぞれに校長がいますが、本校は完全な中高一貫校です。職員室も中学と高校は同じで、教員は中学生・高校生両方の指導をすることが大前提となっています」と説明しました。
続けて、教育理念について紹介しました。同校が最も重視しているのが、キリスト教精神に基づく「一人ひとりを大切にする教育」です。それを具体的に示すものとして、「正・浄・和」という校訓を掲げています。この校訓について、小磯先生は「『正』は、“ほんとうの私として生きる”ということです。誰かと比べるのではなく、自分に与えられた命をどう生きるかを大切にしています。つまり、『自分の使命を果たす』という意味が含まれています。『浄』は、“ありのままの自分がいちばんすばらしい”ことを示しています。できることもできないことも含めて、ありのままの自分を受け入れてほしいのです。そして、『和』は、“互いに助け合って生きる”ということです。人は独りでは生きられません。だからこそ、互いに認め合い、支え合うことが大切なのです」と語りました。また、スクールモットーである「Be your best and truest self.(最善のあなたでありなさい。そして、最も真実なあなたでありなさい)」ということばも、こうした考え方と深くつながっています。
学習面でも、ほかの人と比べることをしない方針なので、定期試験の順位は発表しません。小磯先生は「お子さんは今、中学受験に向けて一生懸命がんばっていらっしゃることと思います。しかし、時には、無理をさせず、休ませてあげてください。本校では、勉強は他人より抜きん出るためではなく、誰かの役に立つためにするものだという考えが根底にあります。入学したらそれを実感できると思います」と話しました。
学校行事も「正・浄・和」の精神が自然に育まれる大切な場となっています。たとえば、スポーツデー(運動会)では毎年、クラス全員が走る「全員リレー」を行っています。「足の速い生徒も遅い生徒も、手を抜きません。運動が苦手な生徒が一生懸命走ると、周りは一生懸命に応援します」と小磯先生は言います。運動が得意でない生徒もありのままの姿で全力を出し、それを周りが声援することで支えていく、そうした「正・浄・和」の精神が当たり前のように根付いているのが、同校の良さだと強調しました。
説明会の最後には、今後の学校見学会の予定と、9月に明の星祭(文化祭)が開催予定であることが紹介されました。「明の星祭は生徒のありのままの姿や日ごろの成果を見ていただける機会ですので、ご都合がよろしければ、ぜひ一度本校に足を運んでみてください」とアピールしました。
広大な敷地内には、25m×6レーンの温水プール、約12万冊の蔵書数を誇る図書館、生徒の憩いの場となっているカフェテリアなど、充実した施設が備わっています
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