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学校説明会レポート
流通経済大学付属柏中学校
2025年7月17日(木)
体験教育を軸にしたプログラムで、未来を創造する力を育てる
NIPPON EXPRESS(日本通運株式会社)が出捐し、茨城県龍ヶ崎市に流通経済大学が設立されたのは1965年のことです。その20年後の1985年に、千葉県柏市に付属柏高等学校が開校しました。さらに38年後の2023年4月、高校と同じ敷地内に中学校が誕生し、中高一貫教育がスタートしました。中学から入学した生徒は、高校では中高一貫コースに進み、高校からの入学生とは別クラスで学びます。
オンライン説明会に登壇した中学入試広報部長の横田永冴先生は、「本校では行事や日々の授業など、すべてにおいて『体験教育』を重視しています」と述べ、同校が掲げる「未来創造教育」の3本柱について説明しました。
その一つ目は「グローバルコミュニケーション教育」です。実用英語を磨き、語学を通じて広い世界を知ることを目標に、多彩なプログラムを実施しています。留学生と共に浅草を巡り、その魅力を紹介する中1の校外学習もその一つです。横田先生は「希望者を対象としたオーストラリアやカナダへの短期留学に中学1年から参加できるのも、大きな特長です。中学3年間の集大成として、中3の2月には、全員でシンガポール・マレーシアを訪れる修学旅行を予定しています」と話しました。校内にはネイティブ教員が常駐する「Englishラウンジ」があり、いつでも英会話を楽しむことが可能です。
二つ目の「ICT共創教育 」のプログラムとしては、中1の2学期に実施される「日本科学未来館」(江東区青梅)と「スモールワールズ東京」(江東区有明)での校外学習が挙げられました。また、生徒たちは1人1台のタブレットパソコンを活用し、SDGs啓発のためのポスターを作成します。校舎にもICT環境が整備され、電子黒板が生徒の思考を深める授業づくりに大いに役立っています。
三つ目の「流経リーダーシップ教育」では、流通経済大学と連携してチームビルディングに取り組む1泊2日の「オリエンテーション研修」(中1)や「東京ディズニーリゾートキャスト研修」(中2)、体育祭や文化祭などを通して、協働性、協調性、仲間の大切さ、集団行動の大切さを学んでいきます。「本物に触れようプロジェクト」も不定期に開催されており、今年度は希望者が大阪・関西万博に行き、各国の文化に触れる機会を設けているそうです。
特色ある体験型の授業についても、詳しい説明がありました。理科では、考えることを主体とした授業を展開し、実験・観察を数多く取り入れています。たとえば、伊能忠敬の“歩測”にならい、実際にグラウンドを歩いて地球の大きさを計測する方法を学んだりもします。一つのテーマについて、理科と社会の両方の視点から学ぶクロスカリキュラムによる授業も行われています。また、中学では英語は週6時間を確保したうえで、教科書の内容を複数回繰り返す「ラウンド方式」を採用。さらにオンライン英会話も導入し、確かな英語力の定着を図っています。さらに、教科を横断した総合学習の時間には、各学年で設定されたテーマに基づき、グループディスカッションやスライド資料を使った発表を行います。横田先生は「在校生の保護者による『職業講話』も企画しています。このように年間を通して多様な学習を体験した生徒たちは、3学期には流通経済大学の大講堂で『総合学習発表会』に臨みます」と語りました。
なお、同校では、来年度から土曜日を部活動や選択講座など、自分でデザインして学ぶ時間に充てるため、時間割の見直しを行います。それに伴い、授業時間を1コマ50分から45分に短縮し、現在、土曜日に配置されている通常授業は平日に移動させるそうです。
最後に、2026年度入試における主な変更点についての説明がありました。これまで第一志望入試で課されていた作文を廃止し、代わってグループ面接を導入するとのことです。また、従来1月26日午前に実施していた第2回入試(4科)と、1月26日午後に実施していた第3回入試(2科)を統合し、26日午前に2科・4科選択制で行います。子の入試を4科で受験した場合は、自動的に2科での判定も行うそうです。
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