- Top
- 学校行事/学校説明会
- 片山学園中学校:学校説明会レポート
学校説明会レポート
片山学園中学校
2025年8月6日(水)
大学合格をゴールにせず、「夢叶う仕掛け」で先を見据えた進路指導を行う
富山市にある片山学園中学校・高等学校は、北陸三県で学習塾や予備校を展開する育英センターが母体となって創設された、富山県で唯一の中高一貫校です。中学校は2005年に、高校は2008年に開校しました。2019年には射水市に初等科も設置されました。校訓として「孝・恩・徳」を掲げ、「世界で活躍できる真のリーダー」を養う全人教育を実践しています。
この日のオンライン説明会では、中学校・高等学校教頭の杉林功一先生が同校の沿革に触れた後、今年3月の大学合格実績を紹介しました。東京大学には文科二類と理科一類に1名ずつが、京都大学医学部医学科には1名が、それぞれ現役で合格したとのことです。京都大学医学部医学科には3年連続して合格者を出しています。同校では例年、医学部を志望する生徒が多く、卒業生の約8人に1人が医学部に進学しています。創立から20年未満の新しい学校にもかかわらず、医学部へのこうした高い進学実績は特筆すべきものですが、杉林先生は「大学受験はゴールではありません」と強調しました。
同校では生徒が成長し続けるため、夢を「見つける・見据える・叶える」を軸とした6年間の学校生活を体系化しています。それは「夢叶う仕掛け」と呼ばれています。
まず、「夢を見つける」段階では、さまざまな職業の専門家との交流、職場体験、進路ガイダンスといったキャリア教育のほか、体育大会や学園祭の企画・運営、外部のコンテストへの参加などを通して、生徒が自分自身を知る機会を積極的に設けています。中1の段階から大学訪問を実施し、大学に対する興味・関心を高め、将来の夢を具体化していきます。海外交流の機会としては、高1が全員参加するイギリス語学研修があります。杉林先生は「10日間という短い期間ですが、生徒の成長には目を見張るものがあります」と語りました。また、希望者対象のスイス・カナダ短期留学やオーストラリア姉妹校との交流プログラムも用意されています。
次に、「夢を見据える」段階では、生徒たちの学習を徹底的にサポートしています。予習・授業・復習の習慣づけに加え、弱点補強や応用力養成を目的とした補習授業を行い、毎日夜の7時50分まで自習室を開放。職員室前には質問スペースもあり、日々の学びを定着させながら、さらなる学びへの意欲を喚起します。全国模試の当日には解説授業を行い、模試終了後に分析会を実施。さらに、中1から大学入試問題に取り組むほか、生徒同士で教え合う「生徒授業」、学習コンテストなどで「みずから学び、みんなで学び合う」姿勢を育みます。学習面談は年5回、担任・副担任面談は年3回実施し、生徒の不安や悩みの解消に力を注いでいます。
そして「夢を叶える」段階では、高2・3を対象に2泊3日の勉強合宿を実施するほか、受験校が固まる時期に担任との面談を実施。教員は最新の受験動向を踏まえて対応します。さらに保護者向けの進路ガイダンスも開催しています。
敷地内には「つるぎ寮」(男子)と「さくら寮」(女子)という二つの寮があり、寮長・寮監を含め7名のスタッフによる24時間体制での管理の下、中高生の約2割が生活しています。すべて個室で、食事は1日3食、すべて併設する食堂で提供されます。寮での学習時間も、平日に2時間、日曜・祝日にそれぞれ2時間確保されており、富山大学の医学部生チューターによる個別学習指導や定期考査直前の「1日勉強会」などのサポートも受けられます。寮行事として、映画鑑賞会、花火大会、クリスマスプレゼント会、美術館や博物館の見学、ショッピングモールツアーなどが開催されているそうです。杉林先生は「6年間の寮生活を通して自主自律の精神が養われます」と話します。
部活動の参加は中高とも任意ですが、中学の入部率は95%、高校の入部率は80%と高く、生徒は仲間と一緒に互いを高め合っています
◎学校関連リンク◎
◎人気コンテンツ◎