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学校説明会レポート
中央大学附属中学校
2025年7月11日(金)
多彩な教育プログラムを展開し
「自ら考え、判断し、行動する力」を養う
中央大学附属中学校・高等学校は、東京都内に3校ある中央大学の附属校のうち、唯一の中高一貫校です。「自主・自治・自律」を基本精神とする自由な校風の下、生徒みずからの活動を尊重する教育を実践しています。
説明会の冒頭、中学校教頭の牧野良介先生は中学の3年間について、「知識を得るだけでなく、現実の生活や社会のなかで生かし、行動に移す力を持てるようになることが目標です。答えのない問題に対して、自分で考え、方向性を判断し、結果に対して責任を持つ力を身につけるための大切な時期だと位置づけています」と語りました。
学習面では、一部の教科で先取り授業を実施しています。数学・英語では、中学3年間の内容を中2で概ね終え、中3から高校の内容に入ります。
グローバル教育にも力を注いでいます。中1から総合英語の授業を週5コマ、オールイングリッシュで学ぶ「Project in English」を週1コマ設定し、アウトプットする力を高めます。牧野先生は「中3終了までに生徒の約9割が英検®準2級に、約2割が2級に合格します」と力強く語りました。
多彩な教育プログラムを取り入れている点も特徴です。「体験型学習」として、テーマに基づいた「スクールランチ」を全学年で各学期に4~5回行い、日本の郷土料理や外国料理を味わいながら食文化を学びます。中3では中央大学ロースクール(法科大学院)を訪問し、裁判員制度などについて講義を受けた後、ディスカッションを重ね、裁判の進め方などを擬似体験します。また、中学3年間で合計60冊の課題図書を読破することが求められます。これは生徒が多面的な視座や良質な批判的精神を身につけるきっかけとなっています。
充実した中高大連携プログラム
高3では大学の講義の履修も可能
副校長の大島誠二先生からは、中高大連携プログラムと進路についての説明がありました。
同校では、中央大学への進学を前提としたカリキュラムが設定されています。特に中3から始まる「教養総合」はその柱となる学習プログラムです。大島先生は「探究は多くの中高一貫校が取り入れていますが、より深く行われていることが特徴です」と自信をのぞかせます。中3では生徒自身が立てた問いをテーマに1年がかりで探究学習に取り組み、高校での学びの土台をつくります。高1では大学の学問領域に結びつけながら考察を深めます。高2では国内外での実地調査も行い、高3では学びの集大成として、文系クラスの生徒は卒業論文に、理系クラスの生徒は卒業研究に取り組みます。大島先生は「高3を“大学0年生”と位置づけ、中央大学の学部の講義を先行して受けることも可能」と話しました。
また、同校は2018年度から文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定校となり、現在第2期の3年目です。SSH生徒研究発表会(全国大会)で生物部門奨励賞を受賞するなど、数々の成果を挙げています。
2025年3月の卒業生は、87%が内部推薦で中央大学に進学しました。一方で、一般選抜・学校推薦型選抜・総合型選抜などによって国公立大学や、早慶上理をはじめとするほかの私立大学に進学しており、その割合は例年10~15%程度となっています。
授業でも頻繁に利用される図書館の蔵書数は約20万冊。中央大学の蔵書を取り寄せることもできます
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