受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

栄東中学校

2025年7月16日(水)

好きなことへの挑戦を応援する校風の下
生徒の個性を伸ばす進学校

 栄東中学校・高等学校は、難関国公立大学や医歯薬系学部に毎年多くの合格者を輩出する埼玉県屈指の進学校です。能動的な学びを重視するアクティブ・ラーニング(AL)を積極的に展開しています。説明会の冒頭、校長の田中淳子先生は、故・長嶋茂雄氏が同学園で講演をした際に、自身の経験から「好きなことを人の3倍努力すれば、必ず報われる。一つのことをやり遂げる姿勢が最も重要だ」と話されたことに触れ、「まさにそのことばどおり、生徒には好きな教科にとことん打ち込んでほしいと願っています。15歳で行政書士試験に合格した生徒をはじめ、本校には個性豊かな実績を持つ生徒が数多く在籍しています」と力強く述べました。

 続いて、学習と水泳部の活動を両立しながら努力を重ね、大阪大学に進学したOBで、現在は同校の教員である中道理央先生を紹介。ここからは中道先生が学校行事やALの取り組み、クラブ活動について、動画を交えて説明しました。「教員も生徒も『好きなことはどんなことでも応援しよう』という校風が本校の特徴です。ぜひ、志望校の一つとして考えてみてください」とアピールしました。

基礎の定着を図るとともに
ALを積極的に実践

 続いて、入試広報センターの稲田昭彦先生が、教育全般について説明しました。最初に、2025年春に完成したばかりのラーニング・コモンズについて触れ、「食堂としてだけでなく、お茶を飲みながら自習室のようにも活用できる場所です。三つのゾーンに分かれ、個人学習からグループワーク、ペアワークまで、幅広い学びに対応しています」と伝えました。

 学習面では、基礎の定着を図るとともに、ALを積極的に実践しています。たとえば、中2の校外ALでは事前学習をしたうえで京都を訪れ、現地調査で歴史や文化の理解を深めるほか、留学生への観光案内にも取り組み、事後発表まで行います。このほか、卒業生から、取り組んでいる仕事について話を聞く「ジョブ・コンテンツ」や、それに基づいて「20年後の履歴書」を作成するキャリアALなどを実施していることも説明されました。

 中学3年間は入試の成績によって、「東大クラス」と「難関大クラス」のいずれかに所属します。学びの「深さ」には違いがありますが、進度は変わりません。年間の成績次第では進級時に東大クラスへの移動も可能です。

 また、クラブ活動が盛んなことも特色の一つです。全国レベルのクイズ研究部、脚本から演技・装飾までをトータルで手掛けるミュージカルの有志団体などで活躍する生徒たちの多才ぶりも紹介されました。

イメージ写真 クラシックやジャズのBGMが流れるラーニング・コモンズ。生徒会を中心に利用上のルールを定め、基本的な運営も生徒に委ねられています

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