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学校説明会レポート
甲陽学院中学校
2025年8月26日(火)
中学校と高校を別の場所に設け
発達段階に配慮した教育を行う
関西を代表する男子進学校として知られる甲陽学院中学校・高等学校は、今年で創立108周年を迎えました。建学の精神「桜桃梅李一時の春、英雄秀才生まるること雲のごとし」ということばには、生徒一人ひとりが個性を生かし、それぞれの美しい花を咲かせてほしいという思いが込められています。
同校の大きな特徴は、完全中高一貫校でありながら、中学校と高校が別の場所に立地していることです。「中学生と高校生とでは発達段階が異なるため、その違いに最大限に配慮した教育環境を整えています」と、中学校アドミッション室室長の杉山恭史先生は説明します。
たとえば、中学には制服や校則がありますが、高校にはありません。それは、中学では「自立」を意識し、生活や学習の基本を身につけることを大切にしているからです。そして、高校では「自律」を意識し、自分で自分をコントロールする力を養うことを重視しています。
中高別立地のメリットとしては、学校行事やクラブ活動が中高別で行われるため、リーダーの役割を担う学年を2度経験できる点や、キャンパスが変わることで環境が一新され、一貫校にありがちな「中だるみ」が避けられる点などが挙げられました。
一方で、英語・国語・数学の教員は6年間の持ち上がりを原則としており、学業面はもちろん、精神面でも継続的にケアできる仕組みを整えています。
高3まで文理混合クラス
教え合う仲間が一生の財産に
説明会の後半は、中学と高校の授業や学校行事、クラブ活動の様子などが、それぞれ写真や動画とともに紹介されました。なかでも中高それぞれで行われる「音楽と展覧の会(文化祭)」は、中学ではクラス合奏、高校ではクラス合唱などで大いに盛り上がります。16万個以上のペットボトルキャップを使った巨大アートも毎年制作されており、その制作過程を収めたメイキング動画が紹介されました。中高別の行事が多いなかでも、中1・高1、中2・高2が合同班を組む「耐寒登山」も実施されています。
高2で文系・理系を選択した後も、文理混合クラスのままであることも同校の特徴です。それは、互いに教え合い、学び合うことを大切にしているからです。卒業してからも、さまざまな分野で活躍する仲間がいることは、甲陽生の大きな財産となっているそうです。
最後に杉山先生は、「教育は林業に近いものだと思っています。生徒たちの100年先を考えて、また生徒たちがみずから育つ力も信頼しながら教育を行うことで、一人ひとりの美しい花を咲かせてほしいと願っています」とメッセージを送りました。
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