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学校説明会レポート
跡見学園中学校
2025年9月6日(土)
150年の伝統を土台に花開く、本物志向の学びを実践
跡見学園は、今年、創立150周年という記念すべき節目を迎えました。同校の歴史は、明治期の教育者であり、書家や画家としても活躍した跡見花蹊(かけい)が1875年に跡見学校を創設したことに始まります。本物に触れ豊かな心を育む姿勢は、現在も「跡見流リベラルアーツ」「本物の美の探求」「探究型創造学習」といった教育内容に受け継がれています。
校長の松井真佐美先生は「跡見流リベラルアーツ」について、「贈答品などを和紙で美しく包む折形礼法や、和室での作法などを通じて、日本の伝統文化に根ざした『型』を学びます。それが、自分らしく振る舞うための基礎になります」と説明しました。
「本物の美の探求」では、机上で学ぶことだけではなく、実際に目で見て手で触れ、心で感じることを重視しています。これは、古典芸能鑑賞などの芸術方面だけではなく、理系教科・科目の学びでも重視されています。たとえば、理科の授業では実験が多く取り入れられており、生徒たちは白衣を着用して本格的に実験に取り組んでいます。
また、「探究型創造学習」とは、生徒たちがみずから問いを持ち、それを探究していく力を育てるプログラムです。学年に応じて段階的に実施され、中1・2では北軽井沢や奥日光の自然に触れる「サイエンス探究教室」、中3では広島・九州・沖縄の3コースに分かれて平和について学ぶ「SDGs探究旅行」、高2では生徒が自分たちで訪問先を決める「セルフプロデュース旅行」が行われます。
同校では、卒業後の進路選択の幅を広げようと、高大連携に積極的に取り組んでいます。最近では、2024年に東京農業大学と高大連携協定を締結しました。生徒たちは同大の生命科学部と応用生物科学部による出張セミナーや研究室インターンシップに参加しています。そのほか、東京理科大学・学習院大学・中央大学・明治大学の教授によるデータサイエンス、マーケティング、憲法などの模擬講義やキャリア講演も実施されました。
「こうした体験や授業を通じて、生徒はそれぞれ自分なりのキャリアを思い描くようになります。わたしたち教員は一人ひとりに寄り添って進路指導に当たっています。その結果、卒業生の進路は文系・理系・芸術系と実に多彩です。これからも、生徒の個性を大切にして、本校で想像力・創造力を伸ばしてほしいですね」と松井先生は生徒への思いを語りました。
続いて、入試広報主任の先生が、同校の日常生活や入試などについて説明しました。それによると、同校では、希望者対象の『放課後プログラム』として、茶道・華道・筝曲・英会話を学ぶ時間があり、部活動との両立も可能です。放課後プログラムで学び続け、免状を取得する生徒もたくさんいるそうです。
英語教育においても体験重視の姿勢は貫かれています。ネイティブ講師による対面授業に加え、オンライン英会話授業も導入されており、各生徒のレベルに応じたマンツーマンでの会話練習が行われています。これにより、ネイティブと英語で会話する機会が週2時間確保されています。
同校では、卒業生の進路の多様化を踏まえ、さらに多彩な生徒を受け入れ、その力を伸ばしていきたいと考えています。そのため、入試改革も進めています。入試広報主任の先生によると、「従来の国語重視型入試を発展させ、国語1科入試と算数1科入試を新たに導入します。この新しい1科入試は2月2日午後に特待入試(第2回)として実施予定で、国語と算数のどちらか一方だけを受験することも、両方を受験することも可能です」とのことです。ただし、両方受験した場合も優遇はありません。あくまでも1科目ずつの得点で合否を判定するそうです。
東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷」駅から徒歩2分、東京メトロ有楽町線「護国寺」駅から徒歩8分。全校生徒が集まって行事が開催できる、十分な広さのグラウンドを備えています
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