- Top
- 学校行事/学校説明会
- 東京都立大泉高等学校附属中学校:学校説明会レポート
学校説明会レポート
東京都立大泉高等学校附属中学校
2025年9月19日(金)
探究活動と国際理解教育を軸に、国際社会のリーダーを育てる
都立大泉高等学校・附属中学校は、高等学校において生徒募集をしない完全中高一貫校です。「自主・自律・創造」を教育目標に掲げ、探究活動と国際理解教育に力を注ぎ、高い倫理観と、飽くなき探究心を兼ね備えた国際社会のリーダーの育成をめざしています。
SAPIX代々木ホールで行われたこの日の説明会では、今年4月に着任した統括校長の原田能成先生が登壇し、以下の3点についてくわしく紹介しました。
まず、学校の立地です。同校は、西武池袋線の大泉学園駅から徒歩約10分の場所にあります。原田先生は「敷地面積は東京ドーム0.8個分で、23区内にある学校のなかでは非常に広いとご理解ください」と述べました。施設面では、サッカーコート1面分の人工芝グラウンド、屋上プール、400名収容の視聴覚ホール、同じく400名収容の食堂、自習室、アリーナ、柔道場、トレーニングルーム、天体望遠鏡、蔵書約4万8000冊を誇る図書室(自習室兼用)、リラックスして話し合えるDXスペースなどがあり、非常に充実しています。
2点目は、特色ある教育活動についてです。生徒の希望する進路を実現し、特に国公立大学への現役合格をめざす同校では、探究活動と国際理解教育を軸に、これらをつなぐ「大泉ソーシャルイノベーションプログラム(OSIP)」を実施しています。この「OSIP」は、問題解決能力の育成を目的としたプログラムで、情報収集に当たっては、できる限り現場に足を運び、体験を通じて理解を深め、分析・考察・実行へとつなげることを重視しています。中1から高3まで、学年ごとに異なるテーマを設定し、探究活動を基盤とした学校行事と連動させているのが特徴です。中1では練馬地域探究として練馬区を学ぶことから始めて、次第に日本各地、そして世界へと対象を広げていくという構成になっています。
語学研修も充実しています。原田先生は「中1ではまず、ブリティッシュヒルズ(福島県)での研修を行います。中3から高2まで実施するオンライン英会話は、東京都の指定校事業の一環として中3・高2の費用が援助されます。また、中3・高1の希望者を対象としたニュージーランド語学研修や高1のオーストラリア語学研修も東京都から援助が受けられます」と述べ、Global Education Network 20などの指定校事業によって幅広い国際教育が実現できていることを強調しました。
そして3点目が、入学後の学習環境についてです。授業は文部科学省の学習指導要領に基づいて行われ、数学・英語は、中1から高3まで1クラスを2分割した少人数授業を実施。さらに数学は高1から、英語は高2から習熟度別授業を導入しています。原田先生は「特に中学校では『TIR』と呼ばれる放課後の補習教室を設定しており、どの生徒に対しても学習支援ができる体制が充実しています」と説明しました。
大学進学実績についても説明がありました。今年3月の卒業者の進路を見ると、東京大学(8名)、京都大学(2名)一橋大学(4名)のほか、山形大学の医学や東北大学などにも合格者を輩出しており、現役だけで合計45名が国公立大学に合格しました。また、早慶上理にはのべ126名、GMARCHにはのべ169名がいずれも現役で合格しています。
また、2026年度から制服が新しくなることも紹介されました。中学では季節の食材を取り入れた給食が提供され、生徒たちが楽しみにしていること、高校ではお弁当持参となることも伝えられました。
最後に原田先生は、「わが校は“なぜ”を大切にする学校です。適性検査については、身近なものに対して『どうして?』と疑問を持ち、多くの本を読み、調べる姿勢が得点につながると考えています。本校の自慢は最新の設備、それを活用して指導する教員、そして何より温厚でがんばり屋の生徒たちです。努力する生徒たちの姿を、ぜひ見ていただけたらと思います」と締めくくりました。
リラックスしてミーティングができる「DXスペース」には大型モニターが設置され、いつも生徒たちが活発に意見交換をしています
◎学校関連リンク◎
◎人気コンテンツ◎