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学校説明会レポート
鹿児島県立楠隼中学校
2025年10月27日(月)
「宇宙学」などの特色ある教育活動を継承しつつ、2026年度より共学化
鹿児島県立楠隼(なんしゅん)中学校・高等学校は、「大志」「叡智」「至誠」の校訓の下、新たな時代を生きる次世代型リーダーの育成をめざして、県東部の大隈地域の肝付町に2015年に開校した公立中高一貫校です。中高合わせて生徒数が316名という小規模校で、少人数制によるていねいな学習指導により、毎年、最難関の国公私立大学に合格者を輩出しています。これまで全寮制の男子校として歩んできましたが、2026年度より女子生徒と通学生を受け入れ、新たなステージに進みます。
この日のオンライン説明会では、最初に、校長の貴島邦伸先生が、全国各地から、さらには海外の日本人学校からも入学者が集まっていることを紹介しました。そして、「育ってきた文化や価値観の異なる生徒たちが、この地で共に学校生活や寮生活を送りながら互いに学び合い、学年を超えた縦のつながりも生まれています。これこそが本校のいちばんの魅力です」と述べました。
教育活動の特色について、貴島先生が最初に取り上げたのは、中1~高1で実施される「シリーズ宇宙学」の取り組みです。これは、総合的な学習および探究の時間を活用し、企業や大学、研究所などと連携して行う同校独自の授業です。中学では学年ごとのテーマに沿って課題研究や論文作成を行い、発表します。高1になると「宇宙生命系」「航空工学系」「宇宙開発系」「応用工学系」の4コースに分かれ、探究を深めていきます。2023年には、宇宙ビジネスで活躍する企業と連携し、将来、宇宙ビジネスに関わる人材の育成プログラムも始動しました。貴島先生は「こうした協力が得られるのは、本校が宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙航空教育推進モデル校だからです。キャンパスが立地する肝付町内にはJAXAのロケット打ち上げ施設『内之浦宇宙空間観測所』があり、中1には見学に行く機会もあります」と話しました。
このほかにも、さまざまな分野の第一人者を講師に招いて行う「トップリーダー教室」(全学年)や、九州大学で最先端の研究に触れる「フロントランナーとの出会い」(中2)といった、生徒の視野を広げるプログラムが行われています。さらに、中3ではシンガポールに、高2ではアメリカに行く「海外大学企業連携研修」があります。そのほかに、地域の暮らしを学ぶ「ふるさと民泊体験」(中1・高1)などもあり、国内外で多彩な体験活動が実施されています。
現在、同校は、高校からも入学者を受け入れている併設型の中高一貫校ですが、2026年度中学入学生が高1になるタイミングから完全型中高一貫教育に移行します。2029年からは高校募集を行いません。これにより、先取り学習や探究学習のさらなる推進を図ります。また、2025年5月には、AIやデータサイエンスの人材育成に強みを持つ第一工科大学との連携協定を締結しており、今後は中高大連携も進める方針です。貴島先生は「ぜひ本校に来て、夢を星につなげてください。満天の星空の肝付町で待っています」と、受験生に向けて力強いメッセージを送りました。
続いて、広報担当の黒石遼也先生が、併設する楠隼寮での寮生活について説明しました。共学化に伴い、6棟ある舎棟のうち1棟が女子寮となります。高3男子専用の1棟と、中1~高2の男子生徒が生活する残りの4棟も含め、部屋はすべて個室で、プライベート空間が確保されています。また、中学生は2時間、高校生は3時間の一斉学習時間が設けられており、学習指導員による質問対応や、個別指導、英検®対策講座なども行われているそうです。黒石先生は寮生活を支える充実した設備を紹介したうえで、「舎監や寮監、体調不良の生徒に対応するケアサポーターなど、たくさんのスタッフが生徒たちを見守っています」と述べ、学習に集中できる環境に加えて、安全で安心できる体制が整っていることを伝えました。
2026年度の中学入試は、本校・東京・大阪・福岡・鹿児島市の計5会場で1月18日に実施されます。募集人数は男女60名です。詳細は、ホームページをご確認ください。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
運動部・文化部ともに部活動(14部)も盛んです。水泳部の高2生がインターハイにも出場しました。同校ならではの宇宙・技術部 は、宇宙甲子園(全国大会)に出場するなど多方面で活躍しています
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