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学校説明会レポート
盛岡白百合学園中学校
2025年10月30日(木)
カトリック精神に基づく人間教育を継承し、2026年度より共学化
1892年にフランスのシャルトル聖パウロ修道女会によって盛岡女学校として設立された盛岡白百合学園は、全国に7校ある白百合学園の姉妹校の1校です。設立以来、学園共通の校訓「従順」「勤勉」「愛徳」の下、キリスト教に基づく全人教育を実践し、豊かな人間性と国際的な視野を持った女性の育成に努めてきました。来年度からは、岩手県唯一のカトリックミッションスクールとしてその精神を男子にも伝えるべく、白百合学園として初めて男女共学校へと移行します。
同校がある岩手県盛岡市は、東京から新幹線で約2時間10分です。キャンパスは市街地の北東にあたる小高い丘の上にあります。首都圏からの入学生も受け入れており、校舎から徒歩7分ほどの場所にある「マリア寮」では、中高合わせて約35名の女子生徒が生活しています。なお、男子は中学生の間は保護者と一緒に転居するか、親戚の家から通学することになりますが、高校からは提携寮(民間寮)や下宿を利用することが可能です。
オンラインで開催されたこの日の説明会の冒頭、教頭の菅原浩先生は、岩手県の観光名所や名物、現地の人々の温かさに触れながら、豊かな自然に恵まれた同校の学習環境の魅力を紹介しました。さらに菅原先生は「2026年度の共学化に向けて、現在、学校改革の真っ最中です。伝統的なカトリック精神に基づいた人間教育を受け継ぎながら、生徒の多様な進路希望の実現をめざします」と力強く語りました。
共学化に合わせて、中学にはコース制が導入され、生徒は難関国公立大学および医学部医学科をめざす「特進コース」と、国公立大学・難関私立大学をめざす「進学コース」の二つのコースに分かれて学びます。そして、高校では「スーパー特進コース」「特進コース」「進学アクティブコース」の3コースに分かれ、それぞれの志望大学に向けて本格的な学習を進めていきます。
特徴的な学びについても紹介がありました。本物に触れて教養を身につけることを目的とした情操教育としては、中1の音楽の授業で全員が取り組むバイオリン演奏があります。また、大学の講師を招いて実施する出前講座など、専門的な学びの機会も提供されています。
英語教育とグローバル教育にも力を注いでおり、この日は、上智大学外国語学部英語学科の学生と英語漬けの3日間を過ごす「STP(Summer Teaching Program)」が紹介されました。菅原先生によると、このプログラムが「中学生がいちばん楽しみにしている行事」とのことです。さらに、外国人講師による放課後のプライベートレッスン「English café」や、中3の希望者を対象とする2~3か月間の「ターム留学」など、国際感覚を養うさまざまなプログラムが実施されています。
学習支援体制としては、有料の校内塾「放課後学習サポートセンター」が設置されており、生徒は放課後や、部活動を終えた後に塾講師の個別指導を受けることが可能です。さらに、図書館内には「ラーニング・コモンズ(自習室)」が設けられており、朝7時から夜7時まで利用できるとのことです。なお、寮生は夜7時30分から9時までの1時間半が義務学習の時間となっています。
2026年度の東京入試は、1月7日午前に「東京4科入試」が、同日午後に国語または算数のいずれかを選択する「東京1科入試」が実施されます。会場は男女別で、女子は白百合学園中学高等学校ポーリニアンホール、男子は法政大学市ヶ谷キャンパスとなりますが、女子の会場については出願順で、白百合学園中学高等学校(ポーリニアンホール)が定員に達した場合は、法政大学での受験となります。
最後に菅原先生は「2026年度より本校は『新生白百合』としてスタートします。生徒たちとともにフレッシュな気持ちで新しい学校づくりをしていきたいと思っています。ぜひ一度見学にいらしてください」とメッセージを送り、説明会を締めくくりました。
緑豊かなキャンパスは東京ドームの4.3個分の広さ。最新設備を有する4室の理科室、人工芝のテニスコート、約1000人を収容する白百合ホールなどの施設が整っています
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