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学校説明会レポート
城西大学附属城西中学校
2025年11月19日(水)
「グローバル教育」と「探究プログラム」で幅広い進路を実現
実業界の人材を育てる目的で1918年に設立された城西実務学校から発展した城西大学附属城西中学・高等学校は、「天分の伸長」「個性の尊重」「自発活動の尊重」を建学の精神に掲げており、校訓は「報恩感謝」です。大正期に「教育の自由と子どもの解放」を唱えた第2代校長・野口援太郎の思想に基づき、体験を重視する、生徒の主体性を伸ばす教育を実践してきましたが、そのスタイルは現在も理科実験や多彩な探究活動に継承されています。また、戦前から続けているネイティブ教員による英語教育は、今や同校の大きな柱の一つとなっています。
オンラインで開催されたこの日の説明会では、校長の神杉旨宣先生が学校の概要と教育の特徴について説明しました。こども家庭庁の調査データを用いながら、日本の若者の「自己肯定感の低さ」「社会貢献意識の希薄さ」に触れ、「これらの課題に応える学びの柱となるのが、『グローバル教育』と『探究プログラム』です。本校では、AIにはできない、人間の『生きる力』を育てます」と力強く語りました。
このうち「グローバル教育」については、戦前からの伝統があります。昭和初期に女性のネイティブ教員を採用し、戦時中も、多くの学校が英語教育を自粛するなか、英語の授業を続けました。この伝統はすっかり定着し、1982年にアメリカ・オレゴン州のSweet Home High Schoolと姉妹校提携を結んで以来、生徒の学びの場は世界へと拡大しています。現在ではカナダ、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、中国、台湾の学校とも提携し、活発に交流しています。神杉先生は「留学生も積極的に受け入れており、高1の全クラスに留学生がいるなど、生徒全員が日常的に異文化に触れる環境が整っています」と述べました。
さらに、アメリカ・ロードアイランド州にあるProvidence Country Day Schoolと提携し、中3以上の希望者を対象とする「U.S.デュアル・ディプロマ・プログラム」も導入しました。生徒は本校に通いながら、毎週2回、各1~2時間、同プログラムのオンライン・ライブ授業に自宅から参加し、課題提出・小テストによって2年間で10科目5単位の取得をめざします。日本の高校を卒業するのに必要な単位も含めて、所定の単位を取得すると、日本とアメリカの2か国の卒業証書を同時に取得できます。また、同プログラムの卒業生には、提携する英語圏の31大学への推薦入学が保証されており、全米約200の大学が加盟する給付型奨学金制度への参加資格も与えられます。一部の日本国内の大学では帰国生入試も利用できるため、進路の選択肢が広がります。
グローバル教育と並ぶもう一つの柱が、社会とのつながりを深める「探究プログラム」です。中1から体験型学習やさまざまな活動に取り組み、中3では、生徒自身がテーマを設定し、「比較文化研究」を行います。そして、中3の3学期の「オーストラリア海外研修」で自己肯定感を高め、自立心を育みます。さらに高校では、全員参加型探究学習「BEYOND」(高1)や、ハワイ・台湾・国内の3コースに分かれて現地で探究フィールドワークを実践する「探究型修学旅行」(高2)を通じて、SDGs、平和、地域創生など多様なテーマに長期的に取り組みます。なお、これらの経験は、国内大学の総合型選抜でも高く評価されているそうです。
卒業後の進路についても説明がありました。同校は城西大学の附属校ですが、内部進学者は約1割で、多くは他大学に進んでいます。神杉先生は「自己肯定感を高めるとともに、みずから小さな課題に挑み、社会に貢献できる人間味あふれる若者を育てていきたいと考えています」とことばを結びました。
2026年一般入試は、2科型・4科型、適性検査型、英語資格型など多彩な形式で実施されます。詳細は学校ホームページに掲載される最新の募集要項をご確認ください。
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