受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

江戸川女子中学校

2025年10月10日(金)

学校改革に積極的に取り組み
「自立できる人」の育成をめざす

 JR小岩駅から徒歩10分の場所にある江戸川女子中学校・高等学校は、1931年に開校した城東高等家政女学校を前身とする女子進学校です。創立90年以上の伝統校ですが、時代に即した学校改革にはとても積極的で、2022年には高3専用棟として西館を新設しました。あわせて、生徒の集中力を高めるため、授業時間をそれまでの1コマ65分から1コマ45分に変更したうえで、月~金曜は2コマ増やして7時限に、土曜は1コマ増やして4時限にしました。さらに、今年度からは、高校の「英語科」を「国際英語科」へと名称変更し、世界を舞台に活躍できる人材の育成をめざしています。

 この日の説明会では、高2のカナダ修学旅行を引率中の校長の菊池今次先生によるあいさつ動画が上映されました。菊池先生は「本校は、創立当初から『教養ある堅実な女性の育成』を建学の精神に掲げ、『誠実』『明朗』『喜働』の三つを柱に教育活動を行ってきました。各自が思い描く夢や希望の実現に向けて、さまざまな経験を通して知性と品性を身につけ、一人ひとりが成長していける場を提供します。そして、最終的に『自立できる人』を社会に送り出すことをめざしています」と述べました。

自己肯定感が高まる環境で
一人ひとりに合った学びを実施

 続いて、入試対策委員長の吉田秀徳先生が、同校の教育内容について詳しく説明しました。中学校では「一般コース」と「国際コース」が設置されています。中高一貫生が高校からの入学生と同じクラスになるのは高2以降ですが、これは学習内容の重複を避けるためです。女子校という環境については、「真面目で素直な生徒が多く、みんな自己肯定感が高い印象です。そのため、人前でも臆せず、堂々と発言・発表できる力が自然と身につきます」と話します。

 教科学習においては特に英語に重点を置き、週9コマを設定しています。オンライン英会話を導入してからは、英検®の取得率が大きく向上し、中3での準2級取得率は60~70%に達しているとのことです。

 また、「国際コース」ではネイティブ教員が副担任を務めます。英語の授業は、英検®2級以上の生徒を対象とした「Advancedクラス」と、英検®3級・準2級の生徒が対象の「Standardクラス」に分かれて少人数制で行います。同コースに所属する中3生を対象とした「バリ島海外研修」では、多様な価値観や文化を体験し、社会問題を自分事として考えるマインドセットを養成します。なお、高校ではアメリカの高校の卒業資格が得られる「デュアルディプロマプログラム」(希望制)も導入し、海外大学進学をめざす生徒を応援しています。

 このほか、「特別教育活動」として、日本の伝統文化を学ぶ時間を週1コマ設置。中1は茶道、中2は箏曲、中3は華道に触れ、感性と品格を磨きます。

イメージ写真 中世ヨーロッパの城のようなデザインの校舎。最上階には自習室があります

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