受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

青稜中学校

2025年10月21日(火)

生徒の知的好奇心を刺激する
ゼミ形式の授業で主体性をアップ

 1938年創立の青蘭商業女学校から発展した青稜中学校・高等学校が共学化され、現在の校名となったのは1995年のことです。説明会の冒頭、募集広報部部長の伊東充先生は、同校のスローガン「3C」(CHANGE=変化、CHALLENGE=挑戦、CONTRIBUTION=社会貢献)を紹介し、「生徒には、在学中にできる限りたくさんのことを経験し、自分の頭でしっかりと考え、高みをめざして一歩一歩着実に成長していける力を身につけてほしいと願っています」と語りました。

 同校の教育は、主に「個性・特性の理解」と「学習習慣の確立」という二つのテーマの下で進められています。前者の代表が、探究型の「ゼミナール授業」です。生徒は教員が設定した14の講座のなかから、自分の興味・関心に合わせて講座を選択し、1年かけて学びます。中2・3が合同で取り組むことも特徴で、自分にはない考え方に触れ、自身の新たな一面を発見することもあります。新しい気づきが得られるので、年齢・性別に関係なく、良いものは良いと、素直に吸収する土壌が生まれているそうです。伊東先生は「教員が制約せず、生徒の自由な発想を受け止めれば、生徒は次々と新しいことを提案し、自身の興味を深掘りしていきます。だからこそ、主体性が培われるのです」と話します。

放課後自習システム「Sラボ」で
学ぶ意欲を高めて学習習慣を確立

 「学習習慣の確立」については、放課後自習支援システム「Sラボ」を導入しています。これは180席の個人ブースがある自習室に大学生チューターが常駐し、放課後の学習をサポートするものです。夜8時45分まで開放されており、部活動の後でも利用できます。さらに学習計画や反省点を記録する「自己管理の手帳」の活用も促すなどして、生徒が自発的に「学びたい」と思える環境を整え、中学3年間で自分の学習スタイルを確立していくよう指導しています。このほか指名制の基礎講習や、長期休暇中の希望制講習も実施しています。

 その成果は大学合格実績にも表れており、2025年3月の卒業生は約9割が現役で4年制大学に進学しています。伊東先生は「この結果には、中学から入学した一貫生が多大な貢献をしています。2025年春に卒業した一貫性は、2020年に開始したゼミナール授業を丸2年受講した最初の学年です」と強調しました。

 2026年度の一般入試は例年同様、2月1日午前・午後と2日午前・午後の計4回行われます。すべて2科4科選択制です。ただし、算数の出題数は20問から15問になり、すべて5点だった配点も6点の問題が10問、8点の問題が5問に変更されます。

イメージ写真 東急大井町線「下神明」駅から徒歩1分の好立地。蔵書約3万冊の図書館や多彩な生物を飼育する理科実験室、茶室などの施設があります

www.seiryo-js.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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