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学校説明会レポート
東京学芸大学附属竹早中学校
2025年10月21日(火)
自由でおおらかな校風の下
生徒の自主性を育てる
1948年に開設された東京第一師範学校女子部附属中学校と東京第二師範学校女子部附属中学校の流れをくむ東京学芸大学附属竹早中学校は、東京学芸大学の附属校として、教育学の研究や理論を実証する場となっています。大学生の教育実習を指導するとともに、地域の学校と連携した教育活動を推進する役割も担っています。
SAPIX代々木ホールで開催されたこの日の説明会では、最初に副校長の浦山浩史先生が学校の概要を紹介しました。同校では、「自ら求め、考え、表現し、実践できる生徒を育てる」「他人の立場や意志を尊重できる、視野の広い生徒を育てる」「心身ともに明るくたくましい生徒を育てる」という三つの教育目標を掲げ、自由でおおらかな校風の下、生徒の自主性を育てる学習環境を整えています。
学びの特徴として探究学習を挙げた浦山先生は、「生徒がみずから課題を見つけて、総合的に学びを深めていきます。また、地域との連携にも力を注ぎ、文京区の教育機関の中心として、周辺の中学校や高校などとの連携にも積極的に取り組んでいます」と述べました。
挑戦する意欲を高める
多彩なプロジェクトを展開
続いて、研究部主任で主幹教諭の上園悦史先生が研究・実習校としての活動について紹介しました。同校では同じ敷地内にある幼稚園や小学校との連携教育を推進して「主体性の育成」について研究を続けてきました。上園先生は普通教室以外に教科別の教室が12室、特別教室が6室あることに触れ、「各教科の教員が専門的な授業を行う環境が備わっている点が、大きな特色です。また、生徒たちの『好き』という気持ちを引き出し、それを原動力として、その後の成長や活躍につなげていけるよう、教員は“伴走者”に徹しています」と語りました。
先進的な取り組みとして紹介されたのが、挑戦する意欲を高める「Dプロジェクト(Dream Decide Develop)」です。上園先生は「失敗から学び、社会とつながることをめざし、生徒たちは多彩なプロジェクトに取り組んでいます。現在は、千葉県の小湊鐵道の広報PR活動を行う『鉄道プロジェクト』や、国際交流を目的とした『国際プロジェクト』の立ち上げが進行中です」と説明しました。
さらに、注目を集めているのが、産官学共同で学校システムの変革をめざす「未来の学校 みんなで創ろう。PROJECT」です。「公教育の場に民間の資本を導入し、民間の技術を教育に生かすためのさまざまな試みが、各企業の協賛の下で実験的に行われています。こうした未来志向の教育が、生徒たちにも大きな刺激を与えているのです」と述べ、説明会を締めくくりました。
2024年に改修されたオール人工芝のグラウンド。運動部の活動をはじめとする生徒の主体的な活動の場となっています
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