受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

高槻中学校

2025年11月9日(日)

大阪医科薬科大学との
高大連携プログラムが充実

 1940年に男子校として創立された高槻中学校・高槻高等学校は、2017年4月に共学化され、現在は男女共学で学んでいます。「卓越した語学力や国際的な視野を持って、世界を舞台に活躍できる『次世代のリーダー』を育成する」をスクール・ミッションに掲げ、国家・社会を担う人物の育成に力を入れています。

 まずは2026年度入試に関して、A日程では男女それぞれの募集定員を10名ずつ増やし、B日程では男子の定員を20名減らすことが報告されました。また、国語の記述問題は、これまで全体で200字を上回っていた文字数を軽減。算数の記述式解答問題の配点も、従来の20%程度から10%程度に縮小されます。

 同校は、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)、スーパーグローバルハイスクール(SGH)ネットワーク参加校、ユネスコスクールの認定を受けており、「教え込むのではなく、生徒みずからが探究的に学ぶことを重視しています」と、渉外・中学入試部長の神田宮壱先生は話します。

 同一法人の大阪医科薬科大学との高大連携プログラムも充実しており、「基礎医学講座」「基礎薬学講座」「医学部実習」などの取り組みのほか、各界の専門家による特別セミナーも行われています。

「ケンブリッジ英語」を導入し
世界基準に即した英語教育を実践

 英語教育では、ケンブリッジ大学出版との連携の下、中1・2で週8時間の授業を実施するほか、多読や英会話も強化。スタンフォード大学の講師によるオンライン講座をはじめ、「ターム留学」「米国研修」「英国研修」などの海外研修も豊富です。さらに、アメリカの高校の卒業資格を取得できる「U.S.DDP(Dual Diploma Program)」も導入されています。

 中3からは「グローバルリーダー(GL)」「グローバルアドバンスト(GA)」「グローバルサイエンス(GS)」の三つのコースに分かれて多様な課題研究を行い、高校では海外研修も実施しています。

 2025年度の大学合格実績は、現役・浪人合わせて、東京大学に10名(うち現役が8名)、京都大学には40名(うち現役が29名)が合格。国公立大学医学部医学科への合格者も3年連続で30名以上を輩出しています。「学校推薦型選抜や総合型選抜での合格者も増えており、課題研究の成果が表れています」と神田先生は強調します。

 説明会終了後には校内見学ツアーが行われ、約6万8200冊の蔵書を誇る図書館や、七つの理科室が並ぶサイエンスストリートなどを見学しました。

イメージ写真

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