受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

鎌倉学園中学校

2025年10月28日(火)

文武両道と体験型学習で力を伸ばし
「輝けるフィールド」を見つける

 鎌倉学園中学校・高等学校は、鎌倉五山の一つである建長寺の僧侶教育機関「宗学林」を前身として1921年に旧制「鎌倉中学校」として創立されました。校訓「礼義廉恥」の下、「知・徳・体」の調和を重んじる教育方針を掲げ、100年以上にわたり地域と共に歩んできた男子校です。

 この日の説明会では、初めに入試対策部の齋藤修一先生が、同校が大切にしている「文武両道」の考え方について説明しました。鎌倉学園が考える文武両道とは、単に学習と部活動を両立させるのではなく、「学習と、自分が打ち込めること一つ」を軸に、生徒がみずから「輝けるフィールド」を見つけることを意味しています。齋藤先生は「生徒が自分らしく過ごせて個性を伸ばせる環境を整えているからこそ、志望校合格という成果が出ているのです」と語りました。

 実際、2025年春の大学入試では、国公立大学に50名、早慶上理に122名が現役で合格しました。多くの生徒が部活動にも力を入れながら、第一志望校への合格を果たしています。部活動は運動部・文化部ともに活発で、全国大会出場実績のあるクラブもあり、生徒のモチベーションを支える環境が整っています。

 続いて、グローバル教育について、探究学習担当の平野弘幸先生より説明がありました。同校では「座学では得られない体験」を重視し、中学では「総合的な学習」、高校では「総合的な探究」を軸に、興味・関心の発見とそれを深める学びを促しています。生徒たちの視野を広げる機会として、高1を対象とした「英国語学研修」や「ヨーロッパ探究」などの希望制プログラムも行われています。平野先生は「多文化交流やフィールドワークを通じて、将来の進路や生き方をみずから考える力を育てています」と語りました。

充実した実験施設を完備し
最先端の体験型理科教育を実践

 同校では理科教育にも力を注いでおり、豊かな自然環境と充実した施設・設備を生かして、体験型理科教育を展開しています。校内には4室の実験室と、階段教室仕様の講義室があり、中学では実験を週に1回以上行っています。また、隣接する建長寺の境内を通った先にある第2グラウンドでは、大きな地層の断面を観察できます。加えて、城ヶ島地層探訪(中1)、上野の国立科学博物館見学(中2)など、生物や地学に関する課外授業もあります。

 高校では、実験と問題演習を繰り返す“K-Labo”と呼ばれる授業が必修です。物理・化学分野では大学レベルの基礎実験を行うほか、大学の研究施設を使った臨海実習や森林実習も経験できます。生徒の科学的思考力や探究心を育て、将来の進路選択にもつなげるのが狙いです。

 最後に、校長の武田隆先生が登壇し、同校の大きな特徴として「差別感を生まない教育」を挙げました。「本校は選抜クラスや特進クラスを設けておらず、すべての生徒が同じ環境で学びます。どんな生徒でも居場所を見つけ、自分らしく過ごせる学校です。6年間を過ごした生徒たちが、自分のペースで伸び、社会で活躍する人へと成長していくことを願っています」と締めくくりました。

イメージ写真 建長寺に隣接する森に囲まれたキャンパス。中庭のグラウンドでは、いつも生徒たちの元気な声が響いています

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