受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/全国版

世界に通用する教育を通して
「新しい価値」を生み出す
グローバルリーダーを育成する

海城中学高等学校 校長 柴田 澄雄 先生

現地のOBがサポートする
刺激あふれる海外での研修体験

聞き手1
サピックス
小学部教務本部
堀口 斉

神田 そうした意味でもグローバル教育はますます大切になってくると思います。英語教育に関しては、どのような特色がありますか。

柴田 英語は2021年度からカリキュラムを変えました。具体的には、中1に新しい科目「英語演習」を週2時間設置しました。1時間が日本人教員による文法演習と表現活動などの授業、1時間がネイティブ教員単独の英会話の授業で、20名以下の少人数制できめ細かく指導しています。帰国生を中心とする34名にはその2時間で、彼らの英語力に合致した英検®準1級レベルのインタラクティブ(双方向)な授業をネイティブ教員が行っています。

堀口 海外研修は、中3のアメリカ研修と高1・2のイギリス研修がメインになりますね。

柴田 海外研修は2年連続で実施できていませんが、基本的に三つの制度があります。中3対象のアメリカ研修では、セントジョンズベリーアカデミー校に通学しながら、同校の生徒の家にホームステイをします。ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)の見学も行います。そのほか、高1・2を対象としたイギリスのモーバンカレッジでの研修と、高2対象のカナダの公立校での3か月間の短期留学があります。

神田 アメリカ研修では、ハーバード大学のメディカルセンターでレクチャーを受けたり、マサチューセッツ総合病院を見学したりするそうですね。マサチューセッツ総合病院はアメリカで初めて麻酔を使った外科手術をしたところで、その施設も見学されたと聞きました。とても中身の濃い内容ですね。

柴田 本校には「グローバル海原会」といって、海外で活躍しているOBたちの世界規模の同窓会があります。ハーバードのメディカルスクールにいる複数人のOBが企画してくれたのだと思います。OBの力は大きいです。

神田 長年、メディカルスクールのランキングでは、トップの座を明け渡したことのない最高峰の医学教育機関ですから、そこで研究する先輩の存在は大きな刺激になりますね。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

22年3月 さぴあインタビュー/全国版:
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