受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/関西情報

授業は男女が別クラスで受け
行事や部活は合同の「男女併学」で
主体的に人生を切り開く人材を育む

帝塚山中学校・高等学校 校長 小林 健 先生

創立80年を超える伝統校
生徒の主体的な活動を重視

聞き手1
サピックス小学部
関西統括責任者
立見 貴光

立見 貴校の歴史からお聞かせください。

小林 1941(昭和16)年に、大阪の帝塚山学院が創立25周年記念事業として別法人の帝塚山学園を設置。本校はこのとき、旧制の男子中学校としてスタートしました。帝塚山というと女子のイメージが強いと思いますが、それは、帝塚山学院が高等女学校としてスタートし、地元で高い評価を得ていたこと、帝塚山学院大学と本校の併設校である帝塚山大学も、女子大としての歴史が長かった(現在はいずれも共学)ためでしょう。一方、開校時、男子校だった本校も、1947年に新制中学になると同時に、女子生徒の受け入れを開始しました。今年で創立83年目になりますが、建学の祖である初代校長の森礒吉先生のことば、「子どもや若い人たちは学園の宝」を現在も変わらず教育理念としています。

立見 そのような引き継ぐ伝統がある一方で、校長先生が新しくされたいと考えている部分もあるのではないでしょうか。

小林 学習指導要領が新しくなり、「主体的な学び」が注目されています。これからは、わたしたち教員も、生徒たちが主体的な活動ができるように力を注いでいかなければなりません。子どもたちには、「自分の人生を選ぶ力」を本校で身につけてほしいですね。もちろん、「楽しく学校生活を送っている」と言ってもらえるのはうれしいのですが、卒業生には、将来、どこの大学に行けたかではなく、「帝塚山で自分の人生を見つけることができた」と思ってもらえるような学校にしたいのです。受験や定期考査があるから勉強しなさいというのではなく、生徒自身が将来どうなりたいかを考え、どんな自分になっても切り抜けていく力をつけられるような学校にしていく考えです。

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23年6月号 さぴあインタビュー/関西情報:
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