さぴあインタビュー/全国版
きめ細かな教育体制の下
仲間と体験する学びと感動が
未来に向かう力につながる
攻玉社中学校・高等学校 校長 藤田 陽一 先生
30年以上前に国際学級を設置
帰国生の存在が大きな刺激に
サピックス小学部
教務本部
福泉 秀司
福泉 国際学級があるのも貴校の特色だと思います。グローバル人材の育成に向けて帰国生を積極的に受け入れ、早い時期に1クラス帰国生だけのクラスを設けていますね。
藤田 国際学級は1990年に設置したので、30年以上になります。国際学級として帰国生を1クラス抱えているのは本校だけだと聞いています。「国際」と名が付く学校はたくさんありますが、そうした学校とは違い、本校の国際学級は帰国生が日本の難関大学に進学することを目標にしています。帰国生のうち半分は英語圏で過ごした生徒、半分は非英語圏にいた生徒です。授業は、英語・数学・国語はグレード別に分けて行っていましたが、英語圏出身の生徒に対しては身につけた語学力をさらに伸ばせるよう、ネイティブの教員の授業を増やしました。
福泉 国際学級は中学3年間だけですね。
藤田 中学3年間は帰国生のみのクラスで学び、高1からは一般学級の生徒と一緒になることで、とても良い“化学反応”を起こしています。彼らは海外で苦労しており、自分の意見をはっきり言いますし、周りの生徒を引っ張っていく力があります。国際学級の生徒が核になると運動も強くなります。わたしはずっと野球部を見てきましたが、国際学級出身の生徒がキャプテンになると、引っ張る力が違います。チームがまとまり、良い結果につながる場合も多いです。彼らが核となって、大学入試でもみんなで壁を乗り越えてほしいと思っています。
神田 国際学級にいた生徒の大学合格実績を拝見しましたが、国公立大学の現役合格率が高く、医学部にも合格者を出しています。よくぞこれだけ成果を出されたなと思います。
藤田 結果が出るまでは心配でしたが、生徒たちがよくがんばってくれました。
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