受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/全国版

認め合い、高め合い、成長する
すべての教育活動に貫かれる
「一人ひとりを大切に」の理念

浦和明の星女子中学・高等学校 中学校長 小磯 敦 先生

専門家から学ぶ課外講座では
外国人研究者による講義も

キャプションあり
上/外国人研究者を招き、研究内容やその道を選んだ理由を英語で聴くプログラム「サイエンス・ダイアログ」 下/短期留学では、カナダのブリティッシュコロンビア州に行きます。2週間ホームステイをしながら現地の大学に通います

福泉 ほかにも課外講座はたくさんありますが、どのようなものがあるのでしょうか。

小磯 11月に開催する「文化講演会」では、各分野の第一線で活躍している専門家をお招きしています。昨年は脳科学者の池谷裕二先生にお越しいただき、AIをテーマに講演していただきました。その前の年は、教員南極派遣プログラムで南極に行った北澤佑子先生にお話しいただきました。北澤先生は現在、茨城県の自然博物館で学芸主事を務める魚類の専門家です。いずれも非常に内容の濃い講演で、生徒たちは大いに刺激を受けていました。

 わたしたちは、単に専門家を呼ぶのではなく、「本物の一流の人に触れること」を大事にしています。研究者に限らず、宇宙飛行士、パラリンピアン、ジャーナリストなど、幅広い分野からお招きし、人生観やキャリア形成のヒントをいただいています。

神田 2024年はノーベル物理学賞・化学賞ともAI分野の研究者が受賞しました。そのタイミングでAIをテーマにした講演とは、時代の流れも重視されているのですね。

小磯 文化講演会以外にも、外部機関と連携したプログラムに積極的に参加しています。その一つが、日本学術振興会が主催する「サイエンス・ダイアログ」です。日本で研究している外国人研究者の講義を英語で受けるプログラムで、数年前から導入しています。今年度は、ドイツ人の女性研究者をお招きしました。ご自身の研究分野やキャリア選択について、英語で講義をしていただきました。講義後には質疑応答も行いましたが、たくさんの生徒が積極的に質問をしていたのが印象的でした。このほか、大学や企業、研究機関などが実施しているプログラムを積極的に導入し、生徒が自由に参加できるようにしています。

神田 海外研修としては、カナダへの短期留学制度がありますね。

小磯 はい。カナダのブリティッシュコロンビア州にあるロイヤルローズ大学で学びながら、現地家庭にホームステイをする2週間のプログラムです。対象は高1の希望者で、毎年40名程度が参加しています。

神田 これまで、カナダのビクトリア大学に合格した生徒もいらっしゃいますね。カナダでも五指に入る名門大学ですが、やはり短期留学での経験が影響を与えたのでしょうか。

小磯 現地の雰囲気や文化に触れて、「自分もここで学びたい」と思ったのでしょうね。この短期留学は2週間ですから、それだけで語学力が向上するわけではありませんが、留学後の学習へのモチベーションには大きく影響します。大事なのは、本人がどのように勉強に向き合うかです。その生徒自身の内面がどう変わったかということです。

25年9月号 さぴあインタビュー/全国版:
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