さぴあインタビュー/全国版
チャレンジ精神を刺激する
多彩な学びの環境で
次代のグローバルリーダーを育成
東京都立小石川中等教育学校 校長 小林 正基 先生

「小石川教養主義」の下
文理分けをせず広く学ぶ

サピックス白金高輪校
校舎責任者
竹浪 和伸
神田 2006年に文部科学省が導入したスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を、第1期から4期まで継続して受けていますね。
小林 本校が中高一貫校になったタイミングでSSHに指定され、今年で19年目になります。当時のことは推察するしかありませんが、文部科学省がSSHを導入するから、それに合わせて始めたのではなく、そもそも学校としてやるべきことがあり、それを支援してくれる制度としてSSHを活用したのだと思います。
神田 理系志望の生徒が多いようですが、クラスは6年間、文系・理系に分けず、全員がすべての教科・科目を学ぶとのこと。これは「小石川教養主義」の理念ですね。
小林 6年生になると、生徒は履修する科目を選択できますが、5年生までのカリキュラムは全員共通です。進学先を見ると、文系が45%、理系が55%で、理系が特別に多いわけではありません。理数教育も理系進学のためだけではなく、理数で得たものを人文科学、社会科学の分野で生かすこともできます。

上/広々とした土のグラウンドのほか、テニスコート、アリーナ、プールなどスポーツ施設が充実しています
下/五つの理科実験室があり、放課後や休日にも開放。海外の生徒を迎えて、一緒に実験の授業を行うことも
神田 幅広い教養を6年間でしっかりつけてから進学するということですね。
竹浪 その仕組みの一つとしてあるのが「小石川セミナー」ですね。
小林 小石川セミナーは全校生徒対象の講演会で、年に数回行っています。たまたま本日も開催していて、カリフォルニア大学バークレー校の先生に宇宙について話していただきました。前回も宇宙関連で、本校1期生の東大大学院の女性研究者が、宇宙の進化や成長の研究について講演しました。中高時代のエピソードや、宇宙に関心を持ったきっかけなども聞けて、講演後に「自分も宇宙をめざしたい」と言う生徒が何人も出てきました。
神田 専門家による話は、学びのモチベーションにもつながるのではないでしょうか。
竹浪 理数系では「サイエンスカフェ」、国際系では「グローバルカフェ」があり、生徒は自由に参加できるとうかがいました。
小林 本校は、授業・放課後・部活動をきっちり分けることをせず、興味を持ったことがあれば、放課後に専門家の話を聞くなどして深められるよう工夫しています。理数教育部門で設けているのがサイエンスカフェで、放課後に講師の方に来ていただいて話を聞くなどの形式をとっています。その国際理解教育版がグローバルカフェです。
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